よもやまカンボジア

カンボジアの日本語学校で起こった不思議な出来事を…。

カンボジアで知るいいこと Vol.1 朝焼け

2006-03-25 15:23:48 | Weblog
どうしてもブログにはいやなことやカンボジアのグチめいたことばかりになるので、たまにはいいいこと。今日から3連チャンでいいことを書こうと思う。題して、カンボジアで知るいいこと(注:あやしい系の話はありません。純粋にいいなあと思う素朴なこと)。何といっても一番は朝焼け。

アンコールワット観光ではツアーに組み込まれるほど人気の日の出鑑賞。「地球の歩き方」にも特集ページがあるほどだ。確かにアンコールワットに朝日がのぼる姿は美しいらしい(私は見たことがないのでわからないけど)。でも、そんなことをしなくても、私は毎日美しい朝焼けをおがんでいる。なんたって、ふだんの生活は毎朝5時起き。いつも真っ暗ななかをのそのそと起きて、外階段を通ってバスルームを降りていき、シャワーを浴びて鍵を開ける。見たくなくてもベランダに出ればそこはもう空。昼間はバイクのとおりがうるさく、ほこりいっぱいのこの町も朝の景色は本当に美しい。空の色は本当に何色あるのだろうか?毎日見ているけど、同じことはない。

冬(いちおうカンボジアで・・・)の間はそれでも夜が長いので、朝6時のクラスが始まるときは、真っ暗。7時にクラスが終わるときにようやく明るくなってくるが、最近は、春分の日もすぎて6時にはもうすっかり明るい。ほんの数分で夜が明けていくときの空はやっぱりいいものだ。日本では元旦の初日の出くらいしか、意識して日の出を見るなんてことはないけど、朝焼けの美しさは夕日にまさるともおとらない。いい朝焼けを見てスタートする1日はなかなかのものだ。日本に帰っても今なら朝型生活ができそうな気がする今日このごろ。

憧れのAMANSARA

2006-03-23 22:42:09 | Weblog
タイやインドネシアをはじめ、各地に高級リゾートを展開するアマングループ。私が初めて知ったのはもう10年以上前、雑誌でプーケットのアマンリゾートを見て、すごいところだなあと感心した覚えがある。そんなアマングループのホテルがシェムリアップにもある。アマングループの「アマンaman」はPlaceという意味のサンスクリット語か何かと、前に読んだことがあるが、それにカンボジア伝統ダンスの「アプサラapsara」をたして、アマンサラamansara。ネーミングもしゃれている。アンコールとかバンテアイスレイとかあると幻滅だけど、この出すぎず、そうかといって地味すぎない名前がいい、音のひびきもいい。

先日、シェムリアップに行って来た人から、そこのパンフレットをもらったので、じっくりと見る。ここは本当にカンボジアか?と思うほどのラグジュアリー感。パンフレットを見ている限り、どう見てもカンボジアではない。落ち着いたシックな空間は、24室だけの、本当の高級スイートだ。12室はなんと各部屋にプライベートプールがあるそうだ。そこにはデング熱になる蚊がいるかもしれないし、一歩外に出ればむかつくバイクタクシーや乞食の少年がいるかもしれないが、もちろん写真にそんなものは写らない。

高級リゾートでくつろぎのステイというのは、今でこそ日本でも女性誌を中心にやっと少し広告なんかもでてきたけれど、基本的に日本人の旅行スタイルにはマッチしないのか、あまり登場することがない。高級リゾートというと欧米のリッチピープルや有名人たちがくつろいでいる姿が目にうかぶ。それを狙うパパラッチやらなにやらの写真雑誌のゴシップも後をたたない。日本でも芸能人やお金持ちは、世界のこうしたホテルへお忍びで出かけていることだろう。金額だけを見れば、日本人の生活からそれは泊まれない金額ではない。でもそこに広がるその空間は、どうにも日本人には似合わない。私もたぶん一生泊まることはないだろう。それでも、こういう世界もあるのね、と私はパンフレットを見続ける。ああ、なんてすてきなアマンサラ。泊まったら泊まったで、なんだか気疲れして終わりそうだから、きれいだなあとため息をつきながら見るだけで、よしとしよう。みなさんも目の保養にウエブサイトをどうぞ。
http://www.amanresorts.com/

2006-03-19 21:59:06 | Weblog
ひさしぶりに映画を見た。フランス映画。しかも虫のドキュメンタリー。言葉はいっさいなくて、BGMや効果音はクラシックをベースになかなかいい感じ。主役は虫。ひたすら虫たちのドアップだ。かたつむりの交尾、えさを運ぶ蟻たち、やご(とんぼ)が成虫になるところ、あめんぼ、みみず、ふんころがし、毛虫の行列etc.スクリーンいっぱいに虫の世界が広がる映像はなかなか。

草原というか、山というか、どこかの田舎の風景がうつって、そこの朝から晩までの虫の世界。雨がふったり、風が吹いたり。そのときどきのいろいろな植物と虫たちの姿をただただカメラは写す。静かにそしてじっくりと。そこは子供のときに呼んだファーブル昆虫記の世界。とはいえ、やっぱりフランス映画。子供が見ても大人が見ても楽しめるようになっていて、せりふはないにせよ、エスプリがきいていて、なかなかしゃれている。

カンボジアの生活は虫との共存だ。ありはいつもいるし、ごきぶりやら、名前もわからない虫がいっぱい。普段はちょっといやだなあと思っているが、こうしてあらためて、虫の映像をじっくり見てみると、虫への見方を改めなければと思う。映画の虫はみみずにしろ、ありにしろ、ある種美しかった。普段は鳥肌ものの羽蟻の集団も気持ち悪いという感じはいっさいなく、きれいであった。虫もがんばっているのね、と思わずにはいられない、いい映像だった。

そんな思いを胸に一晩明けて、今日。部屋に虫がいたので、映画にならってじっくり観察してみる。でも気持ち悪い虫は、やっぱりただの気持ち悪い虫。映画の世界はやっぱり映画の世界。それにしてもあの映画はよかったな。ああいう映画こそ子供に見せるべきだと思う。





季節はずれの雨

2006-03-01 00:08:54 | Weblog
今日は季節はずれの夕立。今は乾季の真っ最中なんで雨は降らないんですけど…。カンボジアでも異常気象になっています。どういうわけか今年は停電が多いらしい。その理由は雨季に雨が少なかったから、と言う意見を学生から聞きました。そのため、夜六時半からの授業はなかなか進まない状態です。常にろうそくが常備してある学校です。ただ、この暑いのに部屋中ろうそくをつけたら暑く大変です。
カンボジアではエアコンは一部の人しかもっていない高級品。学校にも各教室にありますが職員室にはありません。あるのは扇風機二台だけ。しかし停電になると扇風機のありがたみがよくわかります。

最近では夕飯を食べに行こうと、新しいレストランへ行ったところ停電。しかし、商売熱心なマネージャーらしき人物に”大丈夫、すぐつくから”なんていわれて入ったのはいいんだけれど、結局、食べ終わった頃に電気復旧。その間はろうそくの火で食事をしました。別に演出ってわけじゃないんだけど。そんなこともあって、会計から二十パーセントオフになっていたのはちょっとうれしかったです。ちなみにそのレストランは中国人系。カンボジア人は停電だったらもう終了って感じ。でも、停電にもかかわらずお客がいたあたりはいい店なのかな。それにしてもろうそくの火だけで料理を作る人もなかなかやるな、という感じ。食べる前は塩と砂糖が間違ってたり、分量が間違っておいしくなかったり、なんて心配していたんですけど、味のほうも大丈夫。
帰りは食べ過ぎて腹痛。