華潤万家(バンガード)という外資系スーパーで、中国産の「あきたこまち」が手に入ることがある。
中国人と日本人とでは「おいしいお米」の考え方が違うので、パサパサの米にうんざりしてホームシックにかかる在中日本人は、とりあえず「あきたこまち」を探してみましょう。
見つからなければ「珍珠米」と書かれている米に食用油をちょっと入れて炊くと、食べられるご飯になります。
間違えても「香米」と書かれているものを買わないように。米臭くてたまりません。
さあ、7月6日、これからどこに行こう。
張掖の郊外まで足を伸ばせば、馬蹄寺石窟がある。今回はやめておこう。
故城跡がある。行かなくても想像が付くなあ。
断層地形群がある。「断層系」ももういいか。
長城の一部がある。こないだ見たやつが場所を変えただけだろう。
山丹大仏寺がある。これは見たいなあ。うーん、これだけを見るために行くには結構遠くて面倒だ。
次の目的都市に移動してしまおう。西寧へ!
☆「東西南北」のワナ
あれ、張掖駅から西寧行き、出てないの?しまった。
ここであたしの「東西南北駅不便論」が覆された。西寧行きは「張掖西」駅から出るらしい。
しかも西駅の方が中心街に近い。張掖駅の周り、なんもないじゃん。張掖西駅へ向かう。
☆目印のない停留所がある
バスの乗換えで失敗。乗り換え地点で停留所の目印がないのだもの。乗車場所がわからず、せっかく来た一台目を「あれ?あれ?」と見過ごし、次のバスが来たときは結構手前から、逃すまいと乗り口のドアにディフェンス状態で張り付いた。
乗客はあたし一人。乗っている間に列車の時刻表確認なり予約なりをしておけばよかった。
西駅に着くと切符売り場はがらがら。「西寧まで」というと、近い時間は埋まっていて、2時間後までない上、高速列車だと言う。
張掖西駅から西寧駅まで、高速列車は普通車に比べて20分早いだけなのに料金は2倍。旅行シーズン、空きがないなら仕方ない。ならば高速で。
高速列車の待合はきれい。
駅構内にはたいてい給湯器がある。時間を余したこういう時に個別包装のコーヒードリップパックが役に立つ。
ホームに
列車がやってきた
なんともきれいな車内
途中の民楽というトコのあたりで、菜の花畑の黄色がこれでもかと襲う。ベストシーズンだ。
西寧駅に到着。駅も周辺もきれい。空もきれい。
☆西寧には「青年旅舎」が多い
予約した青年旅舎に向かう。
旅の道中でスマホはすごく役立つ。でもたまにかえって惑わされることも。
地図アプリを頼りにその宿を探すと、変な裏道のガレージにあたる。そして30分迷う。
隣の通りに出て、やっと青年旅舎(いわゆるユースホステル)に着く。特有のカラフルな各国国旗の飾りつけ、ここだー!
あれ?でも看板の文字が予約した宿の名前と違う。
その青年旅舎に聞いてみると、あたしが予約したのは「青年旅舎の偽物」だった。
予約した青年旅舎はそこから20mほど離れた場所に見つけた。フロントには回族の帽子を被ったおっちゃんが。
普通青年旅舎なら外人を受け入れる。問題は、「エセ」青年旅舎がその通りなのか……やっぱりダメだった。
「エセ」のくせに、「許可のない宿は外国人を受け入れてはいけない」というルールを守る。
「電話番号が西安の局番だったから、予約の時点で外人だとは思わなかったよ」と言う。悪い感じのしないおっちゃんだった。
参ったなあ。さっきの青年旅舎(真)は、ちょっと高い。
スマホでもう一件、近くで手ごろな値段の(エセだろうけれど)青年旅舎を検索し、電話で外人が宿泊可能か聞き、OKだったので予約した。
そこから20分歩き、このあたりのはず、とスマホ片手に宿の看板を探すけれど、ちっとも見当たらない。だってまさか青年旅舎が、マンションの22階とかにあると思わないでしょう。電話するとオーナーが下まで迎えに来てくれた。
マンションの広めの一室をホテル用に改造したような宿。あたしが予約した個室からは西寧駅が一望でき、部屋を出るとすぐに二段ベッドが並ぶドミトリーがある。ドミトリーの奥の窓からも西寧の町並みが見渡せ、この宿の眺めは最高。
列車好きがヒーヒー言いそうなステーションビュー
夜になると線路だけになって、この寂しげな感じがまたいい。
ドミトリー側の夜景も飽きない。
キッチンではご飯を11元くらいで作ってくれる。食べてみたらなかなかうまかった。
晨光青年旅舎、橄欖(オリーブ)マンション22階(24階だったかも)、1人部屋は69元だった。ここはおすすめ。
さて、スムーズにいっていたら午後1時には宿に着いて、この日のうちにチベット仏教のタール寺に行けた。だけど宿にやっと入って、ご飯を食べたらもう4時。計画が狂ったぞ。
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