夢在西安…? 大陸的☆☆生活

中国に留学してみました

中国を旅しよう・蘭州は炳霊寺天国…☆(後)

2016年12月16日 | 西安留学生活
今「おでんつんつん」が話題になっているね。
アホ過ぎる。こんなこと中国人はしない。
……いいや、するかも。でもそれは「悪意」ではなく「天然」で。

例えば朝市、大人が一人入りそうな大きな麻袋に、そのまま詰め込まれた生の落花生。客のおばちゃんがそれを直に手に取り、品定めしているのをたまに見かける。生のまま口に含んで味を見ることもある。

それを見て怯んでいるようではまだまだ日本人。同じく朝市の肉屋、台の上に並べられた鶏や豚の肉塊。ラッピングなどされていない、なんならすぐそこで毛をむしって切ったまま出してある。ここでは、その弾力を知りたいのか、片手にご自身の朝市用キャリーバッグを引いたおばちゃんが、もう片方の手で生肉を「つんつん」したり、つまんで持ち上げたりする。決して珍しいことではない。

売る側よりも他の買う側よりも、触る側の方が気持ち悪くないのか?すぐ手を洗うわけでもないし。
「これ、ちょうだい」と肉塊を掴んで店主に差し出すおばちゃんや、中には触るだけ触って買わないおばちゃんもいる。彼女らは悪ふざけではなく「品質を確かめる」ために触る。強い。

さてさて、炳霊寺の続き。

大仏の前にある橋を渡ると、少し引きの距離から全体像を眺められる道に出る。大仏様をホールでいただきながらとぼとぼ帰ろう。



☆時間は守ろう
橋を渡り終えたところで、スーツのお姉ちゃんから声をかけられた。「上寺」?名前は忘れたけれど、奥まったところにチベット仏教のお寺があって、20元で車に乗せて連れて行ってくれると言う。
でも集合時間が……と階段下のワゴン車に目をやると、木下のおっちゃんがあたしに向かって手を振っている。おっちゃんも同じ船で帰るのだから、間に合うのだな。行ってみよう。

ワゴン車がガタガタ道を行く。途中で鍵のついたゲートがあって、鍵を持つ専用車でないと通れない。たどり着いた先は、小さいながら雰囲気のあるお寺。











木の下で「何か」をしていた僧のおっちゃんが、ニコニコしながら飴をくれた。



上寺?の向かいの10mくらいの崖を登ったところにも「何か」あるらしい。若い兄ちゃん2人が、それを見に行ったきりなかなか戻らない。船の集合時間が迫っている。
「もう時間だよね」木下のおっちゃんに言うと「あいつらが戻らないから仕方ない」と返す。
気さくだけど調子者っぽい木下のおっちゃん。2人が戻り、「もう船の時間過ぎたじゃねえか」と冗談交じりになじりながら、ワゴン車は元の橋の下へ。

おっちゃんと2人、早足で帰路を行く。おっちゃんが「でもあれだけは見ないと!」と言いながら、道沿いの建物に入り涅槃像を拝んで、また早足。

「あれは姉妹の山だよ」と教えてくれた



橋を渡る木下のおっちゃん



お喋りしながら炳霊寺の門をやっと出ると、おっちゃんは「トイレに行く」と言い出す。おっちゃんを待つ間、我々を探しに来たのか同じ船の兄ちゃんが「みんな待ってるぞ!」と声をかけてきた。

30分は待たせたろうか。「あんなの、1時間半で見られるか」と悪びれせずに放つ木下のおっちゃん。待たされたみんなも怒っていないからいいか。

☆流れに身を任せるのも良し
帰りの快速船を降りて、蘭州行きのバスへ。
行きはバス停もない三叉路で途中下車だったけれど、帰りはどうなるの?人の流れについて行こう。
三叉路で数人とバスが通るのを待つけれどなかなか来ない。この先のバスターミナルまで行った方が良いのでは?歩いて行ける距離だけどちょっと遠いぞ、タクシーが来ないなあ、なんて話していると、普通の自家用車が「乗っていくか?」と声をかけてきて、先におばちゃん3人が少し割高の料金で(30元くらいだったかなあ)乗っていった。残った若いお兄ちゃんとあたしはその後に来たタクシーに乗り込んだ。料金は5元だった。お兄ちゃんがおごってくれた。

☆列車の下調べを怠らずに
バスで蘭州西ターミナルに戻り、市内バスで蘭州西駅へ。渋滞で時間がかかる。
バスに乗っている間にスマホで次の目的地までの切符を買えたら良いのだけど、磁気カード式の身分証を持っている中国人と違い、外人はパスポートが身分証になるので、駅にある切符自動発行機が使えない。スマホで予約はできても、結局窓は口で並んで切符を受け取ることになる。時間が読めないので、列車の時間も調べずに直接窓口に行くことにした。

蘭州西駅の切符売り場は2,3人しか並んでいなかった。
まだ6時前だし、今日中に嘉峪関まで行けるかなあ。「嘉峪関まで」と窓口で告げると、もうこの日の嘉峪関行きはないと言う。えええー
5時46分が最終だったらしい。あと20分早ければ……。
ここで一泊はいやだなあ。あ、蘭州駅まで行けばまだ列車がありそう。駅に預けていた荷物を受け取り、さっき乗ったバスと同じ路線をさかのぼり、蘭州西駅から蘭州駅へ。
蘭州西駅は新しい駅だから本数が少ないんだな。やっぱり「東西南北」が付く駅は注意が必要だった。

列車の時刻表をチェック。早い列車で4時間半だれど、夜中に着くのはいやだから、8時間半かかる寝台でゆっくり行こう。21時55分発6時20分着(だったと思う)、バスに乗る間、予約と会計をスマホで済ませた。(中国工商銀行のカードを持っていたら、割と簡単にネットバンキングの登録ができた。事前にスマホにアプリを入れて使えるようにしておいた。ネットバンキング、便利。)

蘭州と言えば「蘭州ラーメン」。駅前で賑わった店を選んで入ったけれど、味は普通。去年食べたのが美味しかったなあ。



列車の時間までずいぶんある。前回の旅行の経験を活かし、今回は敷物を持ってきた。こういう時に役に立つ。酒屋の横の階段に座り時間つぶし。次は嘉峪関へ!