カフェ・ラベンダー

のんびり気まぐれ生活あれやこれや

「スラムドッグ&ミリオネア」

2009-05-09 23:25:25 | 映画・ドラマ
この映画も4月の初めに見ました。ダニー・ボイル監督。
インドが舞台ですが、製作国は英・米のようです。

             デヴ・パテル、アニル・カブール





インドのスラムの凄まじいまでの現実。子供たちの悲惨な生活に圧倒される思いの2時間。痛い映画でした。

その後、主演の小さな女の子が実際に親から身売りされかかった、云々というニュースにも絶句。

主演の青年ジャマールの永遠の女性ラティカを思う一途な心に打たれ、またラティカがジャマールを思う気持ちにも涙が。

            デヴ・パテル、ヒロインのフリーダ・ピント





社会派ドラマとしてずし~んと心に響き、純愛部分に涙し、と、非常に見応えのある、また力強い映画でした。
ぬるま湯に入っているような私の生活。こんな映画を見ると何だか身のおきどころがなくなってくるような感覚におそわれます。

            アーユッシュ・マヘーシュ・ケーデカール







台湾之家 珈琲時光

2009-05-09 13:39:55 | 映画・ドラマ
ここはホォ・シャオシェン(候孝賢)監督がプロデュースするミニ・シアターとカフェ、書店などのある複合施設です。
建物は日本統治時代に建てられた旧アメリカ大使館を改修、改装した立派なもの。
79年に台湾とアメリカは国交断絶。それ以来、廃墟となっていた建物を2002年にホォ監督が見事に甦らせたのだそうです。

緑のきれいな庭もあります。









カフェ「珈琲時光」(Cafe Lumiere)

感じのよいウェイトレスの若い女性が、私たちが中国語がわからないと見るや、きれいな英語に切り替えて案内を。
外のテラス席か、中のテーブルか、どちらがいいか聞かれて、蒸し暑い日だったので冷房の利いた中の席にしていただきました。
ガラス窓が天井までとられた明るく開放的な空間です。









こちらでオペラ、シュヴァルツヴァルダー・キルシュ・トルテ、ザッハトルテなどチョコ味のケーキを頂きました。
カプチーノなどにも可愛い模様を描いてくれてお洒落です。





















夫のオーダーしたトマト・ジンジャー・ジュース。
美味しかったです。





テーブルにはきれいな蘭の花が飾られていますが、蘭は台湾ではポピュラーなようです。
名産らしくどこにでもあります。

水道の水の飲めない台湾で、黙っていてもお水が出てくるというのは、高級店の証?
もしかしてミネラルウォーター? でもそんなことは気にせず頂いてしまいました。





ケーキのお味はねぇ・・・見た目ほどではありません。
同程度のお店だったら日本の方がやっぱり上だと思いました。
特にこの間「えのき亭」で超美味しいのを食べた後だけにねぇ・・・
チョコ味のケーキはどれも同じ味だしスポンジがパサついて大味だと思いました。
決して不味かったというわけではないのだけれど・・・

洒落た店内で寛ぎのひと時を。

2階にも居心地のよさそうなカフェがありました。





映画のDVDや本のお店





     ミニ・シアター

     こちらで映画が上映されます。
     この時は上映時間ではありませんでしたが、無料開放してあって、
     自由に見て廻れるところがすごい。
     日本だったら、上映時間以外はカギをかけてしまうのじゃないかしら?





予告上映ということらしく、私も見て素敵な映画だと思った「かもめ食堂」がモニターに映し出されていました。









九份でも触れましたが、ホォ・シャオシェンの「悲情城市」は見ていませんが、日本を舞台にした「珈琲時光」や「冬冬の夏休み」、「風櫃の少年」は見ています。どれも素敵な、心に触れてくる映画でした。

カフェの名前にもなっている「珈琲時光」は、外国人の監督が、よくあそこまで日本の情景を切り取ってきて、細やかな心の動きを表わせたなぁと感嘆した映画です。
日本語ができるのか脚本も彼だそうですね。

お庭をゆっくり散歩して外へ。

ここは日本でいえば青山のようなところなのでしょうか、お洒落なお店やカフェがたくさんあり、散歩の楽しい街でした。





















台湾 ⑲ 自助餐

2009-05-07 18:21:33 | 台湾
お昼を過ぎたので、三越の裏あたりにある台湾式のカフェテリア「九福」でランチにしました。タイトルの自助餐はセルフサービス・レストランとはすぐ想像がつきますね。

どうしようか、と店の中を覗きこんで迷っていたら、後ろから女子学生風の女性がたどたどしい日本語で、「お料理の種類もいっぱいあるし美味しくて安いですよ」と声をかけてくださいました。





そしてその通り、中に入ると、数十種類の美味しそうなお惣菜がホカホカと湯気を立てていたんです。













トレイを持って並び、お料理を指差すと、中のおばちゃんが取り分けてくれます。
酢豚風のお惣菜を指差すと、日本語で「カライヨ」と。辛いのは苦手なので、慌ててその隣にあるよく似た肉料理をお願いしました。
台湾の方は本当に親切ですね。昨日の上海料理レストランのお姉さんにしろ、他の国だったら、そんなことわざわざ言ってくれないと思うな。

豚のステーキを指差すと、カットする動作をしてくれて、頷くと切ってくれました。

1階は混んでいたので2階へ。2階にはTVがかかっており、学生風の若者が何組かいて食事していました。お皿も紙皿だし、学生街の安食堂といった風情ですが、ここの料理はとても美味しかったです。

豚のステーキがどういう風に焼いたものなのか、肉の質のせいなのか、とても柔らかくて美味しいんです。
青菜の炒め物とか、鶏の照り焼き、お肉のそぼろ煮、豚の揚げ煮など、少しずつみんなで取り分けて頂きましたが、食べたもの、どれもが美味しかったです。













右下の黒いのはスープだと思っていましたら、飲んでみたらお汁粉でした!





但し飲み物はお茶、水を含めありませんので(台湾では水道の水は飲めない)、外で買って持ち込むしかありません。
私たちもミネラルウォーターやジュースを外で買って中で飲みました。

全部合わせても何と800円ほどでした!
日本ではカフェテリアってあまり見かけません。
安くて美味しい日本のお惣菜がたっぷり食べられるこんな店が、あちこちにもっとたくさんあったらいいのに!







台湾 ⑱ 

2009-05-07 18:21:08 | 台湾
台湾観光3日目。今日は夕方までフリータイムです。
昨日まで肌寒かった台北も今日は蒸し暑くなりそう。

TVの天気予報です。漢字が書いてあるので殆ど意味が掴めます。







ホテルのある西門町というところは、台北の原宿と言われている街だそうで、若者向けのお店がたくさんあるところらしく、娘が買い物をしたい、と言うので、お店を廻ってみることにしました。

朝食をゆっくり済ませ、ホテルを出たのが10時半頃だったでしょうか。ところが、廻りのどのお店もまだ全然やってないんです。掲示してある開店時間をよ~く見てみると11時半からというところばかり。台北は朝遅く、夜遅くまでの宵っぱりの街なのでした。

西門町









西門町のシンボルの紅楼劇場。

日本統治時代に日本人が設計した由緒のある劇場で、今はいろんなパフォーマンスが行われているらしい。





こんな繁華街にもお寺があります。商店街の中ほどに、最初は全く何だかわからなかったのですが、間口の狭い何かのお店があるなぁ、と一歩足を踏み入れると、そこはお寺でした。意外にもかなり奥行きのある幻想的な異空間が広がっていました。やっぱりお寺の前には蘭の花びらを売っているおばさんがおり、境内には信心深い善男善女が一生懸命お祈りをしています。象のいる池もありました。
















西門町のお店はとりあえず諦め、台北車站駅前にある日系の三越デパートに行ってみることにしました。日本のデパートならもうやってるだろうし、行くまでに時間もかかるだろうからと。

地下鉄に乗って台湾の玄関口とでもいうような台北車站へ。日本でいえば東京駅みたいなところです。





地下街は東京駅のそれとそっくりではありませんか?
こんな時間でも店はあまり開いておらず閑散としていました。
それでも開いていたブティックで、娘はワンピースやアクセサリーなどを買いました。
物価が日本の1/3なので何でも買いやすいですね。





そして台北の街には”日本”が溢れていました。








セブンイレブンの店頭には日本のおでんが。









アメリカ資本のスタバもあちこちにあり、日本以上に目につきました。

新光三越です。






間口は狭い感じがしましたが、洋服など趣味のよいものがたくさんありました。
特にパーティ用のドレスなど、さりげないんですけどデザインがよく素敵なものが多いです。

ここでブランド物でも何でもないバッグを買いましたが、買おうかどうしようか随分迷って時間をかけて見ていたら、店員のおばさまが業をにやしたかお値段を下げてくれました。
ん? もしかして台湾ではデパートでも値切るのが当たり前?

家庭用品売り場を見るのも楽しみにしていたのですが、特にテーブル周りのクロス類など安くて上質のものがあるのじゃないかと予想していたのですが、特に目立ったものはなし。

食器も花柄の派手なキンキラのものばかりが目につきました。

お国柄、蒸篭や中華鍋などは種類も豊富でいいものがたくさんあるようでしたけれど。
























台湾 ⑰ 「九如」 上海料理

2009-05-01 10:50:41 | 台湾
この日は台北101の中にあるレストランで夕食にしました。
吹き抜けにオープンスペースが広く取られ、カジュアルで入りやすく雰囲気のよいお店でした。
平日の夜だというのに地元の人で賑わい、ほぼ満席状態でした。





日本語も併記されているメニューがありました。
あれもこれもと、注文すると、奥から日本語の少しわかる若い女性が出てきて、お料理はどれも3~4人前くらいはありますよ。こんなに注文しても多分食べきれないと思います」と、アドバイスを。親切ですよね!

それで絞って選んだのがこちらです。

まずは台湾のビールで乾杯してから





鴨を前菜に。
ちょっとフランス料理のような味わいと盛り付けでした。とても美味しい。





台湾に来たら娘が食べたい、と意気込んでいた東坡肉(トンポーロー)。
豚肉がトロットロに柔らかく煮込まれていて、お味といい、舌ざわりといい、とっても美味しい。

胡麻付きのバンズに切れ目が入っていて、そこにお肉を挟んで頂きます。
こんなところもモダン・チャイニーズという感じですかね。









骨付きの鳩のから揚げです。
鳩は生まれて初めて食べました。
から揚げとはいうものの、全然脂っぽくなくてローストのような味わいで、鶏肉ともかなり違う味でした。
とっても美味しかったです。
夫と娘は鳩の頭を骨ごとバリバリ(私も食べたかったけど2人にとられてしまった)食べました。柔らかかったそうです。





大きな土鍋に入れて運ばれてきた菜飯。
これもまた的確な焚き方と味付けがしてあって、美味しいんです。





デザート。
カスタードと書いてあったのを注文。
杏仁豆腐みたいなのかと予想していましたら、バニラ味のカスタードクリームでした。美味しかったです。





どれもこれも、とても美味しく、大満足の夕食でした。
全部ひっくるめても日本円にしたら5000円ほどでしたよ。

近くのテーブルの女性2人。たくさん注文してテーブルにお料理が山盛り。
あんなに食べきれるのかしら、と訝っていたら後でお店の人にスチロールの箱に詰めてもらっていました。
なるほど、こういうことも自然に当たり前にできるのね。
日本だとよっぽどのお店以外、ちょっと恥ずかしい。

こうして台湾2日目の夜が更けていきました。