カフェ・ラベンダー

のんびり気まぐれ生活あれやこれや

「アメリカン・ギャングスター」

2008-10-02 18:02:32 | 映画・ドラマ
下記は結末に多少触れています





DVDにて鑑賞。監督リドリー・スコット。
主演はギャングのボスを演じたデンゼル・ワシントンと、彼を挙げようと血眼になる警官のラッセル・クロウ。

157分と長めの映画ながら、この2人の上手さと(脇役陣がまた素晴らしい)しっかりした構成で、全く長さを感じず、見る者を飽きさせない。
迫力のあるドラマだった。そして実話である。

70年代のNY。警官の汚職は日常茶飯事だったという。とりわけ麻薬捜査に携わる警官の汚職は酷く、捜査官の2/3が賄賂を受け取り、ギャングの上前をせしめていたというから驚きだ。

ラッセル演じるリッチーは、警官がかかわっていた麻薬の売上代金100万ドルを着服せず、律儀に警察に届けたことから仲間の恨みを買い、目の敵にされた男。そんな彼が麻薬捜査を命じられ、ある男にターゲットを絞り込んでゆく。

映画を見終わり、それでも運よくギャングからも警官からも殺されずにすんだリッチーと彼の信念に拍手をおくりたい。

デンゼル演じるフランクも別の世界に生まれてきたならば、必ずや成功したと思われる資質に富むとても魅力的な男なのだ。
8歳にして殺人を見たと語るフランク。しかも殺されたのは兄であり、射殺したのは警官だった、なんて、スタート地点からして、もう想像を絶する世界。つくづくと悲哀を感じてしまう。こんな世界に生まれてきたら本当にどうすりゃいいんだろう・・・・・・

とにかく見応えのあるドラマで堪能した。エンディングもまたいいのだ。清々しささえ感じてしまった。




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