これだけ過去の経緯を知らない人が居るから産経やフジも変わったんだろうなぁと思わせる内容でした。
そもそもリベラルの定義も出来ない連中が増えたのも文系の学術の低下に他ならないので残念です。
リベラルとは本来は自由主義なので、社会主義に根差す人達が言っても違和感しかありません。
どの辺りからリベラルが多様性と絡んでしまったのかです。
多様性 ダイバーシティは1985年の男女雇用機会均等法くらいから日本では意識されるようになっています。
しかし、これって自由ではなくむしろ社会的な公平性ですよね。
1999年の「男女共同参画社会基本法」で互いに尊重する事になっていますが、おそらく旦那さんの財布を握る奥様はそのままで、小遣いが数万円なのが現実なのかとアンケートなどから思います。
少しも現実の社会では男女の公平は保たれずに古い慣習で腰掛け的な就職さえも寿退社なんかもまだ存在していたりしますよね。
雇用機会均等法などではなく、ズバリ解雇機会均等法にすれば経営者を切らないと女性社員は切れないのでしょうね。
そこまで行って初めて改善するのでしょうけど日本の多くの会社では無理ですよね。
価値観の押し売りをしてもそれ以上に実際は環境次第で環境が良ければ単にどうにでもなります。
最悪なのは経済状況も育児環境も恵まれないと大変な事になります。
しかもそれでイクメンとかでないとなれば女性にかかる負荷は大きくて問題です。
そして保育とかまで上手く機能しないとなれば最悪なのは理解され出していますよね。
こんな点からすると日本の多様性の問題はまだその課題に向き合ったばかりで何も解決していないのでしょう。
まして、外国人の問題だと例えば実習生や難民とか専門家や役所も含めてどうも不慣れで見ていられないような状況です。
それなのに自民党だけリベラルになると自滅でしょうか?
コッソリ言うと高市さんー安倍さんラインはリベラルですらなく、むしろどストライクの保守派ですよね。
ところがどうも定義されるのは保守のコンサーバティブ 小さな政府に対しての政府介入による格差是正をリベラルと呼んでいるようなのです。
合っているのでしょうか?
と言うのも私が物を習っていたのは1979年の大学に入った頃まででその後は理系に没頭し且つ世界相手の設計などでしたからリベラルなんて言う余裕もありませんでした。
ただ、労働組合の組合員でしたから少しは左寄りも慣れてはいたんですよね。
ネットでブログの真似事を始めたのが2009年以降でしたから、頭が古いまま浦島太郎状態です。
そんな自分でも何が何から自由なのかを定義しないとリベラルと言うのは自由と言うだけだと理解するに至りました。
国家統制で共産圏の実際の国のように情報が自由でないのが不自由と言うイメージなんです。
それに対して国の管理の下で多様性が尊重されると言う話だとすればリベラル自由は格差是正や互いの尊重無しには存在しませんよね。
つまり、この地球上のいたる所でも存在しない概念だけの話です。
と言うか私達の年齢層の感覚だと日本の一時期の一億総中流1970年代頃の概念がまあそれなのかと思います。
まあ、実際には貧しくても努力すれば良いと信じていた頃なんですよ。
バブル期でそれも消えたのでしょうね。
それにその後の海外生産移管で日本の雇用他が流出して不況になった感じでした。
野党がリベラルを使いたがるのですが、立憲民主や国民民主のその先にリベラルが存在するのでしょうか?
自由民主党が掲げるような状況の方が実際問題、経済的な自由でしょうね。
格差是正をするとして税制度で再分配する事で実現しようとするとネットで叩かれたDaiGoさんのように不利益だと思ってしまう人がいても不思議ではありません。
原因の多くは無計画な人生設計に歯止めをかけられなかった政府の責任を国民に負わせているからですよね。
それに雇用の確保の努力や需要の喚起なども政府が怠って来たツケが若者に背負わされています。
ひろゆきがまだ日本にいた頃に年金問題を議論していたのですが、当時は破綻するような雰囲気でしたからそれなりの話でした。
なので、必ずしも野党と言うリベラルが幸福とは限らないのです。
格差是正で税金を使ってもこの国の方法だと貧困層の仕事が変わらないからシフトアップしないのです。
むしろ、将来的に今の若者がその格差是正の借金からの財政危機で不幸になるのが見えています。
だから野党が嫌われているのかもしれません。
こんな話が理解出来ていればリベラルになって自由民主党が自滅するなんて言う話はしません。
もしするのなら、リベラル=多様性を発揮して方向性の違いから多数主義者と伝統的な保守に分裂するくらいでしょうか?
それなら今でも一つの党の中にいろんな派閥があって、且つ魑魅魍魎が蠢くようなおどろおどろしいのも裏面ではあるように解説されますよね。
マスコミの多くが無責任に社会保障制度の充実を話すのですが、現実問題だと日本経済の低迷他で不可能な話をしているだけになりました。
それでも学術的な世界やマスコミだけが有りもしない理想を語るフィクションかイメージのような状況なのです。
現実問題、ヨーロッパでもアメリカでも移民問題や難民問題はかなり政治的、経済的そして社会的にも課題が多いのかと思います。
リベラルは現実的には国内の国籍を持つ者への社会保障が限度かと思わざるを得ません。
それを越えたような話にならざるを得ない野党の皆さんの話にフジ産経の記者がかぶれるとは時代も変わったものです。
ついでに希望の党から立憲民主党への流れの中で多様性の限界はやはり現行憲法の踏み絵でしょう。
国民投票もしていないようなものを信じきって周辺諸外国のなすがままの状況に何もしないですから。
その結果として今の経済状況のような立ち位置にしてしまったのを説明出来ないはずですよね。
政治と経済が別物だと思っているようなアマチュアな人達が現実の国際交渉の場で何か出来るとは思えません。
鳩山由紀夫さんのような話があったのを忘れられる筈もないのですから。