スターアライアンスNote

世界を旅するために働く、Architectによる旅日記

かつて訪れた場所 エジプト 7

2017年06月23日 | OLD DAYS

 

 

ずっと行ってみたかった場所。

 

アブ・シンベル神殿.

 

やっと、訪れることができました。

クリスティの映画の影響で、ここをぜひ見てみたいと思っていました。

 

元々は、ここにあったのではない神殿です。

1960年代の、アスワンハイダムの建設により、水没の恐れがありました。

ユネスコの協賛により、60m上方へと、正確に分割して、移設されています。

 

よく見ると、分割された部分が分ります。

 

 

 

 

近くで見るとわかりますが、こんな大きなものを、

よく動かせたものだと、感心させられます。

 

砂岩の山を掘り進むように、建設された神殿です。

長らく砂に埋もれて、発見されなかったそうです。

19世紀初めに、スイスの学者によって、一部が発見され、その後発掘されたました。

 

 

 

 

砂に埋もれていたせいか、かなり保存状態がよく見えます。

 

彫り込まれた、ヒエログリフもはっきりと見ることができます。

かなり質のいい砂岩だったように、感じられます。

 

 

 

 

紀元前1300年代に、時の権力者 ラムセス2世 によって、

この神殿は建設されました。

 

正面に4体の像が並び、この像がラムセス2世と言われています。

 

 

 

 

 こんな像が、4体並んでいます。

 

 高さ、約20m。

 

4体は左から青年期のもので、順に壮年期までの王が、彫られています。

見えている左からの2つ目の像は、完成後の地震より、倒壊しています。

 

 

 

 

 

正面に、入口が見えます。

奥には神殿があり、中へ入ることができます。

 

この入り口から、奥にある4体の像のうち、冥界神プタハ以外の3体には、

一年に2回光が差し込み、像を照らすそうです。

ラムセス2世の生まれた2月22日、王に即位した10月22日に二回。

 

ですが、現在では移設によって、日にちがずれてしまっているそうです。



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