試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

JR301系三鷹電車区K3F [Tc8] 青帯冷房改造車 回着 (動力ユニット搭載車変更,KATOカプラー化施工)

2019-08-20 21:30:35 | 国鉄/JR301系,103系1000番台
一部改良。

マイクロエース製JR301系ミツK3F青帯冷房改造車(Tc8)は2019年7月に回着済だった。
現在JR301系はミツK2F青帯冷房改造車(Tc4),ミツK5F青帯冷房改造車(Tc2),ミツK10F青帯未更新車(Tc6)の3編成体制である。
このうちミツK10Fは5両編成でミツK5Fとの混結が考慮されていた。


JR301系ミツK3F 青帯冷房改造車。
ミツK3F:[Tc8]-[M22]-[M'15]-[M23]-[M'16]-[T101]-[M20]-[M'14]-[M24]-[M'c8]。

ミツK2Fも事実上5+5編成であり一応ミツK10Fとの混結が可能である。
ただミツK2F:LED式運行番号表示器編成,ミツK5F:幕式表示器編成へプロトタイプを区分した。
JR301系10両編成では3本目となるミツK3Fは先ずプロトタイプ選択が課題に挙がる。
バリエーション強化にはミツK10F混結対応化が理想的に思えた。
その代わり行先表示類は[01K 中野]一択となってしまいミツK5Fとの差別化が行えなくなる。
約1箇月近い検討期間を設けた結果ミツK3FはミツK2Fの対照編成に据える方向で落ち着いた。


入工中のモハ300-16,モハ300-15 (ミツK3F)。

第一次整備はKATOカプラーへの交換と動力ユニット搭載車の変更である。
マイクロエース製JR301系は現在でもミツK2Fを初陣とした名残があり動力車位置偏位が著しい設定になっている。
加えてミツK10Fとの混結が考慮されたミツK2F,ミツK5Fは動力ユニット搭載車を8号車に変更していた。
ミツK3FはLED式運行番号表示器編成がプロトタイプに決定したためこの縛りを受けない。
よって動力ユニットは製品仕様のモハ300-15(3号車)からモハ300-16(5号車)へ移設が可能になった。
入場は床板の相互交換を行うモハ300-15,モハ300-16が先陣を切っている。


カプラースプリングを存置したDT34非動力台車(1エンド側)。

基本設計が古いマイクロエース製301系だがモハ300-16の分解時に変更を感じ取れた。
ミツK5Fまでは車体裾と台枠裏面が面一で収まり床板の取り外しに注意を要した。
僅かではあるがモハ300-16の床板は車体裾が覗かせる嵌合具合を示していた。
車体高への姿勢は喜ばしかったものの動力ユニットの装着は若干渋く変わっている。
モハ300-15はDT34非動力台車のKATOカプラー化を行った後に非動力車化した。
DT34非動力台車のカプラースプリングを存置する交換方式は従来のマイクロエース製品と同様である。


動力車位置偏位対策を終えたモハ300-16,モハ300-15。

新たに動力ユニット搭載車となったモハ300-16は分解整備が控えておりKATOカプラーを見送った。
なお動力ユニット本体に変更は無い模様でモーターカバーの床下機器再現が浅く見える弱点を引き継いでいる。
床下機器配置に余裕のあるモハ300形では動力ユニット搭載車と非動力車で見附が大きく異なって見えてしまう。
モハ300形への動力ユニット搭載を踏襲するならばせめてモーターカバーの設計は改めてほしかった。
仮にモハ301形が動力ユニット搭載車へと変更されていればミツK3Fの印象は変わっていたと思う。
リリース時期が離れた事を逆手に取りミツK2Fから続く仕様と別れられる機会だっただけに惜しまれる。




モハ301-22+モハ300-15 (ミツK2F:非動力車+非動力車)。
※KATOカプラー化。

ミツK3Fで最も面食らった箇所は収納基準が1-3位側に変更された事である。
作業は2-4位側を基準に据えており入場の都度車両の方転が必要となった。
モハ300-15,モハ300-16に続いてモハ301-22,モハ301-23のKATOカプラー化を終わらせた時点までは方転で対処できていた。
しかし編成に1両しか組み込まれていないサハ301-101で1-3位側と2-4位側の識別が混乱してしまった。
方転入場は施工終了後に再方転を余儀なくされるため作業効率をも引き下げる要因となった。
ここで基本6両編成と増結4両編成を10両編成に纏め収納基準も2-4位側へと変更している。


サハ301-103+サハ301-101 (ミツK2F+ミツK3F)。

組み立てが混乱したサハ301-101だったが座席部品及び車体内側の[⇦]刻印を頼りに無事復旧させた。
JR301系以外のマイクロエース製JR103系1000番台も5号車は1エンド側へのTNカプラーSP装着を大原則にしてきた。
その法則はサハ301-101を以て途絶えると共に今後の廃止が決定している。
ちなみにミツK2F,ミツK5F,ミツK10F(←ミツK5F)とミツK3Fでは車体高に加え色温度差も確認された。
ミツK3Fは彩度が高く検査出場直後を思わせる雰囲気に見える。
また青帯も腰板,幕板揃って幅が異なっておりミツK3FをミツK10Fから切り離した選択は正解だった。


屋根上配色にも違いがあるクモハ300-2,クモハ300-8 (ミツK5F,ミツK3F)。

相変わらず一体成形車体であるが屋根板は濃灰色再現に変更され灰色8号との対比が強くなった。
更にミツK5Fまで続いた明灰色再現ベンチレーター,無線台座も屋根板色温度に合わせたせいか取り止められている。
気掛かりだったのはどのB形防護無線アンテナが搭載されるか不明だった事である。
何故かB形防護無線アンテナは301系,103系1200番代,103系1000番代で異なる形状のものが採用された。
唯一103系1000番代は松戸区からの転入編成でありまだ理解できたがコ字形台座のB形防護無線アンテナに変わりはない。
そしてミツK3Fに取り付けられたB形防護無線アンテナは103系1200番代旧ミツ9F青帯車(Tc1201)相当品であった。


小変更された妻面 (クハ301-2,クハ301-8)。

ミツK2F,ミツK5FのB形防護無線アンテナは台座との釣り合いが悪い成形だと思っていた。
しかもベンチレーター同様の明灰色再現で前面から浮く存在に見える始末だった。
余りの違和感に耐えられずミツK2F,ミツK5F,ミツK10FのB形防護無線アンテナは全て濃灰色へと塗装変更されている。
もう少し濃い灰色でも構わなく感じるが取り敢えず塗装変更の必要は無いだろう。
その他全車の妻板へAU712冷房機用配管が追加となりクモハ300-8,クハ301-8には誘導無線アンテナも新設された。
誘導無線アンテナは黄色再現で103系1000番代ミツK8F-1青帯車(Tc1009)との共用部品だと思われる。


クハ301-8 [■ ■]。


クハ301-2 [01K □ 中野]:ミツK5F(ライトケース交換車)。


クハ301-6 [01K □ 西船橋]:ミツK10F(ライトケース塗装施工車)。

前面見附も細かな改良が加えられ2006年1月にリリースされたミツK5Fとの歳月を伺わせる。
未措置だった表示器部品には白幕再現が成された上にコーポレートマーク表示器の[JR]マークまで印刷されていた。
車体同色だった前面窓縦桟は銀色が入り黒色ワイパーも銀色再現へ改められ存在感が増している。
前面窓内の表記もクモハ300-8:[300-8],クハ301-8:[301-8]が視認可能な状態で再現される辺りはマイクロエース製品らしいと思う。
クハ301形のみに設けられるジャンパ栓納めも立体感が増したホース付部品へと刷新された。
ただライトリムの銀色再現はエラーでありこれだけは盛り過ぎであった。


クモハ300-8 点灯試験[■ ■]:前照灯。


クモハ300-8 点灯試験[■ ■]:尾灯。


クモハ300-2 点灯比較[01K □ 中野]:ミツK5F(旧LOTライト基板装着車)。

ミツK5Fから採用された黒色ライトケースは車体更新工事施工車ならではの前面窓黒Hゴム支持再現を相殺するだけだと思えた。
5+5編成のミツK2Fはクモハ300-3,クハ301-3(中間組込車)にも薄緑色成形ライトケースが組み込まれていたためミツK5Fへ転用出来た。
しかし手持ちが尽きたミツK10Fではライトケース前面を灰緑色で塗装する荒業に出るしかなかった。
若干色温度に違いはあるもののミツK3Fで再度薄緑色成形ライトケースへ回帰した点は大いに評価したい。
ライト基板は約13年7箇月のLOT差を主張するかのような強力発光でミツ5Fが気の毒に思えたほどだった。

ようやく整備へ取りかかったミツK3Fだが施工項目は多岐に渡る。
どの車両から手を着けるべきか迷うが先ずはTOMIX製PS16R(PS21)形パンタグラフ(0262)への換装から取り掛かろうと考えている。
ただ施工は2015年11月のミツK2Fへ施した時以来となり感覚が全て失われた状態と言える。
場合によっては単独試行を挟んでから本格的な第二次整備へ移るかもしれない。
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