試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成200形モハ206 更新車 晩年仕様:二代目 回着 (TNカプラーSP化,屋根板交換:モハ208[206F] 屋根板相互振替)

2018-02-26 21:18:03 | 京成線
待望。

TOMYTEC製京成200形モハ206更新車晩年仕様(二代目)が回着した。
2両編成の暫定出場だった206F更新車晩年仕様(206F)はモハ206の増備で3両編成に増強される。
最終目標とする4両編成化へ向け一歩前進を迎えた。


京成200形206F 更新車 晩年仕様。
206F:[208]-[207]。
※暫定2両編成。

206Fにはモハ206(初代)を中心とした四次に渡る4両編成対応化を順次行ってきた。
モハ206(初代)はモハ208へ改番されモハ206の組み込みに備えた。
更にモハ208は印刷済の運行番号表示器を消去し中間組込車の色合いを更に濃くしている。
初出場以降前面見附に変化の無かったモハ207には普通[]種別板と捲り式行先方向板を装着し一応の区切りを迎えていた。


モハ206更新車晩年仕様(二代目)。

回着した中古製品のモハ206は印刷乱れが少ない良好な個体だった。
強いて挙げれば貫通扉の成形が乱れている程度である。
先頭に立たせるには十分な見附を保っておりモハ206としての竣工を目指す。
仮に前面塗装に乱れがある場合は方転させ2000形クハ2003へ編入する予定を組んでいた。
半ば見切り発車に近かったモハ207の第四次4両編成対応入場は良い方向に進んでくれた。


入工中のモハ206 (モハ208,モハ206)。

206Fは第三次4両編成対応入場でヒューズボックスの黒色化を施工したばかりである。
モハ206(二代目)の回着整備では塗装工程を省略したい。
そこで施工済のモハ208とモハ206(二代目)の屋根板を相互に交換し作業の簡略化を図る。
第一次整備はモハ208を同時入場させての開始となった。
成形色のヒューズボックスに戻るモハ208は一旦措置保留とした。
パンタグラフ撤去車化に踏み切るべきか考える時間を設け同時施工か単独施工かを判断する。


成形色のヒューズボックスへ復帰したモハ208。

モハ208に搭載させたグリーンマックス製PT-43S形パンタグラフは今一つ形状が安定しなかった。
当初モハ207に起用していたが先頭車には不向きでわざわざモハ208と振替えを行っている。
屋根板交換で不安定なPT-43S形パンタグラフをモハ206へ承継させるのは気が進まない。
よってモハ208のパンタグラフは流用とし屋根板だけをモハ206(二代目)に供出させた。
屋根板振替を終えたモハ208は即時竣工となっている。




モハ208更新車晩年仕様(206F:屋根板振替 成形色ヒューズボックス復帰)。

モハ208への第三次4両編成対応化措置は短期間で姿を消した。
しかしモハ206(二代目)の作業効率化には大きく寄与している。
3両編成組成時にはモハ208だけヒューズボックスの色合いが違う状態にはなる。
この点は中間組込車であり固執しなくても構わないだろう。
モハ206(→モハ208)の回着整備では4両編成化を考慮し誘導無線アンテナ取付を行わなかった。
中間組込車化に備えての対処だったが今回は裏目に出ている。
屋根板交換に乗じてモハ206用屋根板には誘導無線アンテナを取り付けた。


誘導無線アンテナが搭載されたモハ206用屋根板。

モハ206用のグリーンマックス製PT-43S形パンタグラフは形状の良い予備品を起用している。
PT-43S形パンタグラフの外れ品は珍しいと思う。
たまたま予備品があったため換装が行えた。
206Fの4両編成化達成に所要となる車両はクハ2003(←モハ207:二代目)が残る。
但し屋根板の再現方法に妙案が浮かばず応急的にパンタグラフを搭載させる事態も有り得る。
ここでグリーンマックス製PT-43S形パンタグラフの予備品が尽きた影響は大きいかもしれない。


第一次整備に取り掛かる床板一式。

車体関連の第一次整備はモハ208との屋根板相互振替により時間を要さなかった。
作業時間を生み出したかった理由は運転台側TNカプラーSPの取付が関連している。
原形のTNカプラーSPは丸妻の前面に合わず台枠を押し出す原因になってしまう。
TNカプラーSPへの加工を要するが個体差から一筋縄では行かない。
モハ207はモハ206(→モハ208)の動力車化決定で加工中のTNカプラーSPを転用出来た。
準備品の無いモハ206(二代目)では0からの作業となるため安直な屋根板振替の選択に至っている。


TNカプラーSP対応化を図った3H-67非動力台車。

先に3H-67非動力台車のTNカプラーSP対応化から着手した。
金属車輪への交換も行えたが前途の通り時間が必要である。
取り敢えずアーノルトカプラー用台座を切除する最低限の措置に留め第一次整備を急ぐ。
カプラー台座切断はTNカプラーSPとの競合を防ぐ以外に見附の向上も名目となる。
下廻りから余計な張り出し箇所が見えなくなるよう根元付近へ平刃を立てた。
不要なカプラー台座の一部を存置させるのは台車の前後方向を守るためでTOMYTEC製品等に於ける共通仕様である。
ただ3H-67非動力台車は対称形であり単なる慣例措置となった。


台枠前端に合わせ削ったTNカプラーSPカバー。

次に本題のTNカプラーSP取付へ移った。
成田寄は無加工で不都合無く原形のまま取り付けた。
運転台のある上野寄は台枠形状に沿ってTNカプラーSPのカバー前端を削る。
第二次整備では座席部品と台枠の一体化が待つ。
床板一体化の仕上がりによってはTNカプラーSPの再加工を要する。
取り敢えず現状で運転台側の台枠が車体に嵌まる状態まで達すれば良しとした。


暫定加工に留めた運転台側TNカプラーSP。

TNカプラーSPのカバー成形は従来方式から台枠直上からクラフトナイフを落とす方法へ変更している。
全てを削るやり方は時間が掛かり過ぎていた。
しかし新方式は誤ってジャンパ連結器モールドまでを切り落とす危険性が高まる。
ジャンパ連結器が存在しない黒色成形密着自動式TNカプラーSPは転用先が無い。
予め切除想定箇所下端へ切り込みを設け慎重に切除を進めた。




アーノルトカプラー台座を撤去したモハ206(二代目)。


第一次整備完了当時のモハ206(初代)。

整形方法変更は上手く行った。
運転台側TNカプラーSPは台枠と共に車体へ収まり現時点で車体裾を押し上げる事は無い。
途中まで加工を進めたモハ206(初代→モハ208)の第一次整備後と大凡同形態になったと思う。
後は床板一体化時の微調整が鍵を握る。
またTNカプラーSP化と同時に成形に乱れのあった貫通幌をモハ208と入れ替えている。
供出した貫通幌もモハ207との相互交換品であり決して状態が良いとは言えない。
今後モハ207(二代目)との再交換も有り得るだろう。


白濁現象が残る成田寄TNカプラーSP。

なお運転台側TNカプラーSPには簡易的な湿式清掃を施した。
成田寄は意図的に白濁現象が生じたTNカプラーSPをそのまま取り付けている。
床板は第二次整備で再び座席部品と台枠に分離される。
台枠前後の区別を容易にするため清掃品と未清掃品を使い分けた。
これで都度床下機器配置の確認を行わずに済むと思う。




モハ206(二代目:屋根板振替,誘導無線アンテナ取付)。

作業全般は順調に進んだものの運転台側TNカプラーSPの整形には時間を割かざるを得なかった。
その代わりモハ206(初代)の第一次整備後と同等の形態に持ち込め所期の目的は果たせた。
0からの開始だった運転台側TNカプラーSPの暫定加工は計画通りに進められたと言えよう。

第二次整備はモハ207の回着整備に準ずる。
手順は掴めている一方で運転台側TNカプラーSPカバーの最終整形を要すると思われる。
モハ206の竣工には少々遅れが生じるだろう。
焦る措置は無く確実に各工程を進めていきたい。

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