試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成200形モハ208,モハ207[206F] 更新車 晩年仕様 ヒューズボックス黒色塗装試行 (第三次4両編成対応入場)

2018-02-24 21:41:13 | 京成線
第三次。

TOMYTEC製京成200形206F更新車晩年仕様(206F)の第二次4両編成対応化が完了した。
しかしモハ208(206F)の分解時に物足りなさを抱いた。
200形の屋根板はベンチレーターも一体成形とされ何処かあっさりとした印象がある。


京成200形モハ208 更新車 晩年仕様(206F)。

メーカー交換推奨指定品があるパンタグラフを除くと屋根廻りの別部品はヒューズボックスだけとなる。
当然ながら200形は非冷房車であり屋根板と同色のガーランド形ベンチレーターは今一つ押し出しに欠けると思う。
そこで撤去可能なヒューズボックスへの塗装を試行する。
パンタグラフは黒枠のグリーンマックス製PT-43S形パンタグラフを採用していた。
ヒューズボックスの黒色化でPT-43S形パンタグラフとの共通項を作り出し屋根上見附の向上を狙った。


入工中のモハ208。

ヒューズボックス黒色化試行車は失敗リスクの低いモハ208とした。
逆に雰囲気を乱す工程に至る恐れもある。
結果次第では塗料を剥離し原形に戻す事も念頭にあった。
従って先頭に立つモハ207より中間組込車化されるモハ208の方が試行に相応しい。
竣工したてのモハ208は僅か数日で再入場となった。
計画ではモハ208のパンタグラフ撤去車化が存在している。
パンタグラフを撤去すると屋根上機器は灰色系統で統一される。
ヒューズボックスの塗装はパンタグラフ撤去後も有効だと思えた。
急遽軽加工のヒューズボックス黒色化が第三次4両編成対応入場に変わった。


パンタグラフ交換以外は手が加えられていないモハ208用屋根板。

モハ208の回着整備では来る中間組込車化を考慮し誘導無線アンテナ搭載を見送った。
グリーンマックス製PT-43S形パンタグラフへの換装こそ行われているがほぼ原形に近い。
パンタグラフ以外は同系統の色で纏められ立体感を削ぐ要因になっていると考えられた。
ヒューズボックス色は解釈が分かれる箇所だと思う。
敢えて黒色を採用し屋根上の配色を2系統化する。


黒色化されたヒューズボックス。

自身の黒色化工程では専らマッキーを主力にしている。
しかしヒューズボックスは屋根上機器のため耐擦過性が求められた。
マッキーの被膜では耐性に期待が持てない。
珍しくGMカラーの黒色を吹き付ける展開になった。
案の定厚塗りになってしまったが塗装完了後に修正を行っている。
どうにかヒューズボックスのエッジは保たれ見付の悪化は防げた。
塗装を終えたヒューズボックスを屋根板に取り付けるとそれらしい雰囲気に見える。
急遽行った作業にしては嵌まった方だと思う。
但し実車はパンタグラフ撤去と同時にヒューズボックスが移設されておりこの配置にはなっていない。




モハ208更新車晩年仕様(206F:ヒューズボックス黒色化試行)。

ヒューズボックスの黒色化は屋根上見附に変化を与えた。
個人的には印象を引き締める存在に見え試行して良かったと思える。
但しヒューズボックスの変形を避けるためバリ切除を見送っており光源角度によっては乱反射が生じる。
新たな弱点を抱えたが小部品への単色塗装であり技量が身に付けば修正も行えると思う。
モハ208での試行結果を受けモハ207もヒューズボックスの黒色化が決定した。


追ってヒューズボックスを黒色化したモハ207 (モハ207,モハ208)。

ヒューズボックスは差込式で屋根板裏面から取付脚を押し出すと簡単に撤去できる。
取付方向の指定は無いように見える。
念のため運転台側取付脚裏面に目印を設け塗装後も入場前と同じ向きに戻せる対策を採った。
黒色化はモハ208と同じくGMカラーの黒色を用いている。
モハ207は誘導無線アンテナを搭載しているためモハ208とは異なる見附になった。
誘導無線アンテナは屋根板と色温度に僅かな違いがある。
3色の配分に変わったモハ207ではヒューズボックス黒色化の効果が更に大きく感じられる。
モハ207への施工でモハ206(二代目)もヒューズボックスの塗装が決定した。
整備次第ではモハ208と屋根板を交換した方が良いかもしれない。




モハ207(206F:ヒューズボックス黒色化施工)。

厚塗りにならなかったモハ207のヒューズボックスだがバリ切除を行っておらずモハ208と同様の現象が生じる。
しかし同系統の色温度で纏められた原形の屋根板に比べ見附は向上したと思える。
ヒューズボックスの黒色化は検討事案だった。
モハ208の第三次4両編成対応入場で試行に踏み切っただけの答は得られたと感じている。




206F (ヒューズボックス黒色化施工)。

206Fは初出場からモハ208(←モハ206)とモハ207とも製品原形に近い姿を維持してきた。
第二次4両編成対応入場でモハ208が運行番号表示器撤去車に改まり初めての変化を迎えた。
更にヒューズボックス黒色化が加わり急に動きが増している。
暫定3両編成組成に向けモハ207に種別表示板挿しと捲り式行先方向板を取り付ける予定である。
従ってモハ208とモハ207の前面見附差異は更に大きくなるだろう。

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