試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成200形モハ207[206F] 更新車 晩年仕様 普通[■]種別表示板交換試行:普通[■]種別表示板ステッカー応急製作

2018-02-28 21:20:03 | 京成線
一大事。

TOMYTEC製京成200形モハ206更新車晩年仕様(二代目)の行先表示類整備に向け事前準備を進めていた。
しかし鳳車輌製造製普通[]種別表示板ステッカーの印刷面を傷め使用不要に陥ってしまった。
モハ206(二代目)の竣工後にデザインナイフ用替刃へ交換する予定だったが一足遅かった。


京成200形モハ207 更新車 晩年仕様(206F)。

鳳車輌製造製ステッカーには普通[]種別表示板が1編成分(2枚)だけ印刷されている。
ステッカーに予備は無くモハ206(二代目)用を失ってしまった。
既にモハ207更新車晩年仕様(206F)には鳳車輌製造製普通[]種別板取付を終えていた。
このままではモハ206(二代目)への種別板取付が行えない。
行先方向板は拘りの[▽津田沼]表示で種別変更を避けたかった。
緊急措置として普通[]種別表示板ステッカーを製作する。


入工中のモハ207。

モハ207の普通[]種別板固定にはゴム系接着剤を用いていた。
皮肉にも位置調整に有利なゴム系接着剤は普通[]種別板撤去にも役立つ事になった。
使用量も少なく車体を傷めずに種別板撤去を終えている。
206Fには使用出来なくなった鳳車輌製造製普通[]種別板は今後に備え保管品へ廻した。


ゴム系接着剤での固定が幸いした鳳車輌製造製普通[]種別板撤去。

ステッカーの製作は久し振りとなる。
しかもこれまで青電形式の完成品リリースが無かったためカラーサンプルが存在しない。
作業記録の画像から普通[]種別表示板に近い色を抽出した。
鳳車輌製造製ステッカーの青電色は彩度が高い。
車体色へ近付けるため色相を[]から[]へ近付けている。
ところが生憎プリンターとの相性が悪い色温度だったらしい。
ラベル上では[]に思えた種別表示板を切り出すと[]にしか見えなくなってしまった。


怪しい仕上がりになった試作品の普通[]種別板。

この時点で試作品の正式採用は無理と判っていた。
ただ採寸等に不都合が無いか確認を行いたく作業を続行した。
次に手を着けたのは捲り式行先方向板の角度修正である。
車体にモールドされた捲り式行先方向板引掛爪を目安に取り付けたものの傾斜が生じており気に入らなかった。
下部引掛爪まで行先表示板を下げ垂直へ修正している。
引掛爪は本来2枚組の行先表示板下側を止めるものである。
従って外観からは見えなくなる位置が正しい。
第四次4両編成対応入場での取付は根本的に位置を誤っていた。
但しステッカーサイズから下部引掛爪は隠せないためステッカーベースの陰に埋没する箇所へ改めた。


車体と垂直に修正した捲り式行先方向板。

そして試作品の普通[]種別板を取り付ける。
予め貫通幌を撤去しており接着は労さないと思えた。
しかし種別板上端を僅かに薄緑色へ張り出させられない。
ステッカーサイズは34mm×34mmで切出猶予を持たせている。
寄りによって正確に切り出せたらしく想定より大きくなった。
その結果貫通扉のノブモールドと干渉してしまい狙った位置への固定を不可能にした。
何れにせよ普通[]種別表示板ステッカーは色温度の修正が必要で車体色とどう馴染むか確認を行う。




モハ207 [93  津田沼]:普通[]種別板第一次試作品取付試行。

試験装着した試作品の普通[]種別板は青電色に埋没してしまった。
取付時には予想が出来るほど失敗作だと判っていた。
貫通幌の装着により普通[]種別板は殆ど反射しなくなる。
塗分線への張り出しが十分に再現できない不運も重なった。
限り無く[]に近かった普通[]種別板はその存在さえ確認が難しい結果に終わった。
失敗がここまで酷いとは予想しておらず以後の色温度の調整を難航させている。




モハ207,モハ208 (種別表示板取付車,種別表示板未取付車)。

モハ208(206F)との比較でも種別板を取付けた効果を感じ取れない。
むしろ種別表示板挿しモールドが残るモハ208の方が立体感を演出出来ている。
素人作業の代用品だがもう少し見附を良くしたい。
普通[]種別表示板の色温度変更と同時に外寸を33mm×33mmへ変更し貫通扉露出部分を増大させる。
どうも使用しているプリンターは青電色の出力が苦手らしい。
5回に渡り車体色と類似の[]へ仕上げようとしたが上手く行かず大幅な改善は果たせなかった。
何れも[]に近い[]で出力されてしまう。
しかし明らかな[]や[]にはしたくなく[]のまま色温度調整を打ち切っている。


再び微妙な色温度になった第二次試作品の普通[]種別板。

第二次試作品では普通[]種別表示板の外枠に種別表示板挿しが新たに再現された。
種別板挿しの色温度は失敗作だった第一次試作品の種別表示板色を流用したものである。
失敗作と彩度の違いを確認しながら試行錯誤を繰り返した。
種別表示板挿し再現は色温度調整の目安にした証とも言える。
依然として暗さが強く残るものの第一次試作品に比べ確実に彩度は高められた。
第二次試作品は33mm×33mmへ縮小した効果の確認も兼ねる。
貫通扉及び貫通幌とのバランスが芳しくないようであれば再び修正しなければならない。
ただ1/150スケールに於ける1mmの差は大きく考えられ本設を考慮し取付作業に戻っている。


引き続き緑マッキーを用いたプラ板断面処理。

種別表示板ベースは鳳車輌製造製ステッカー時代と同じt0.3mmのプラ板を使用した。
鳳車輌製造製捲り式行先方向板は流用するためプラ板断面の塗り潰しは緑マッキーで行っている。
今回製作したステッカーは普通[]種別表示板のみとした。
捲り式行先方向板の製作は行なっていない。
フォント都合により[千]や[砥]等の再現は困難を極める。
地道にピクセルと格闘する余裕は無く種別板の復活を優先させた。






モハ207 [93  津田沼]:普通[]種別板第二次試作品取付。

外寸の変更は吉と出た。
貫通扉ノブモールドと競合しなくなり種別表示板上端は薄緑色部へ掛かるようになった。
それとなく種別表示板挿し再現も伺えると思う。
引き続き色温度の課題が残る状況に変わりはない。
ただ最低限の前面見附には達したと判断した。
第二次試作品の普通[]種別表示板を暫定採用しモハ206(二代目)の竣工を早める。


自作六角[特急]種別板を装着する1000形モハ1032(1029F-1)。

京成形式用種別表示板ステッカーの製作は二度目となった。
TOMYTEC製京成1000形1029F,1037F前期仕様(1029F-1,1037F-1)用に六角[特急]種別板を製作した。
当初使用ラベルは耐水紙としたが褪色が激しく後に現在の光沢紙(t0.07mm)へ変更している。
この交換以降現在に至るまで劣化は生じていない。
従って耐久性は確認済であり普通[]種別板も続くと思われる。




モハ208+モハ207 (206F:中間組込車+先頭車)。

モハ207の課題だった捲り式行先方向板の傾斜も廃された。
設置方法も車体に目安があるため取付誤差は生じ難いと思う。
偶然にも[▽津田沼]表示の採用が調整を行い易くしてくれた。
捲り式行先方向板下部引掛爪と[▽]の頂点を揃えるだけだった。
他の行先表示であれはもう少し調節に時間を要したであろう。
順番ではモハ206(二代目)で取付方式を検討するはずだったがその必要は無くなっている。




206F (モハ207 普通[]種別板交換,捲り式行先方向板位置調整)。

飛んだ失策により再びモハ207の前面見附に変化が生じた。
特急で作り上げた普通[]種別表示板板ステッカーではあるが当面の役割は果たせると思う。
もっと丁寧に製作したかったが限られた時間の下では限界だった。
格下げにはなったものの応急措置としては十分だろう。
見慣れてくれば正式採用に至るかもしれない。

緊急入場したモハ207での工程はモハ206(二代目)で残る第二次整備進行の参考になった。
普通[]種別表示板ステッカーも余裕を持たせ出力した。
3枚1組の鳳車輌製造製[▽津田沼]行先方向板は2枚が残る。
各々の取付方式も決定したため多少は楽に作業を行えると思う。

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