試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

交通営団5000系5672[86F] 非冷房車 後期仕様 窓セル黒Hゴム支持印刷補修,床板一体化施工 (戸袋窓付車) ※TOMYTEC製

2020-01-10 23:41:00 | 5号東西線,営団線
1461。

TOMYTEC製交通営団5000系86F非冷房車(5836)の第二次整備は長期戦を余儀無くされた。
どの程度の個体差を有するか不明だが5306(86F)から塗料繊維片との戦いが続いている。
それでも5307(86F:動力ユニット搭載車)の竣工まで辿り着き未入場車は4両を残すのみとなった。


交通営団5000系5672 非冷房車(86F)。
※TOMYTEC製。

入場順が巡ってきた5672(86F:8号車)は戸袋窓付M2車だが先に同一形態の5671(86F:3号車)を竣工させている。
よって5672の第二次整備工程は5671(86F)と殆ど変わらないと予想していた。
一見した限りでは塗料繊維片が少なく見えたものの車体断面の状態までは読み取れない。
事前点検では山側,海側とも中野寄戸袋窓,側扉窓黒Hゴム支持再現に違和感を抱いた。
やや細く映る黒Hゴム支持再現は車体断面に残る塗料繊維片が関係していると思われた。
5306以下6両(86F)では感じられなかった症状であり重点確認項目に指定した。


入工中の5672

5307より塗料繊維片除去を最終工程へ廻したため床板整備から作業に取り掛かった。
床板は5925(86F)並に嵌合が固く各側面窓セル嵌合爪部へ爪楊枝を突き立てた。
案の定台枠側面には湯口跡の張り出しがありクラフトナイフで切除している。
なお側面窓セル装着が後追いとなった5925では湯口跡平滑化後の床板着脱試験を行えなかった。
皮肉にも5672で喜ばしくない試験機会を迎え湯口跡整形の有効性が確認された。
床下機器部品の噛み合わせには問題が見られず5125(86F)と同一方式にて固定した。


プラスチックドライバーを差し込んだだけで嵌合が解けた妻面窓セル(中野寄)。

竣工した5925(86F)までの非動力車は全て予備品の走行部品で賄ってきた。
予備品はまだ2両分が残っているがこれは5836,5036(86F)への充当が決定している。
そのため廃車発生品を5672へ廻したが車輪の輪心黒色化は斑を抱える仕上がりに留まった。
予めクリーナーで清掃を行い新品同様へ戻したつもりだったもののマッキーのインク乗りが極端に悪かった。
ペン先からはざらついた質感が伝わってくる有り様で4回に渡り塗り直しを行った。
最後に座席部品と台枠を溶着させ5672用床板は完成を迎え窓セル撤去へと移行した。


マッキーで塗り潰したHゴム支持モールド。

二転三転した妻面窓セルの撤去は上下にプラスチックドライバーを差し込む方式へと行き着いた。
ところが5672では西船橋寄,中野寄双方とも車体外側から押し込む前に脱落している。
側面窓セル嵌合爪に成形不良は無く取り付けが甘かっただけかもしれない。
早速中野寄車体断面を確認したが瑕疵は見受けられず塗料繊維片除去も滞りなく進められた。
腑に落ちないまま側面窓セルへ目を向けると戸袋窓,側扉窓黒Hゴム支持印刷が掠れていた。
違和感はまさかの印刷不良が大元だと判明し急遽補修作業に手を伸ばしている。




5672非冷房車後期仕様(戸袋窓,側扉窓黒Hゴム支持印刷修正,ベンチレーター固定化,走行部品組込施工)。
※TOMYTEC製。


5622非冷房車後期仕様(78F:戸袋窓閉塞車)。
※マイクロエース製:8号車。

86Fでの黒Hゴム支持印刷補修は初となったため先ず妻面窓セルをマッキー再現に改めた。
その結果中野寄のみの補修では釣り合いが取れなくなると判り全Hゴム支持モールドが修正対象となった。
しかも思いの外モールド嵩が低く何度も関係無い箇所へインクを付着させる悪循環に嵌まった。
幸い消しゴムでの除去が可能で大怪我には至らず全てのHゴム支持モールドをマッキー再現に変更し終えた。
ユニットを組む5307との側面見附差異が心配されたが比較する前に5672(86F)を竣工させている。
取り敢えず5672単独では窓周りの違和感が解消されまずまずの手応えを得られた。


5307+5672 (86F:黒Hゴム支持印刷未補修車+黒Hゴム支持印刷補修施工車)。
※TOMYTEC製。

マッキー再現へ変更するとHゴム幅が若干太くなってしまうため全箇所への補修に拡大せざるを得なかった。
印刷掠れが無かった西船橋寄の黒Hゴム支持再現は飛んだ余波を喰らっている。
そして5307と5672の連結試験を行い双方で側面見附に差異が現れるか確認した。
回答次第では5307への追加施工も避けられなくなるところだったが誤差の範囲内で踏み留まってくれた。
仮に86Fのプロトタイプが明灰色Hゴム支持車編成だったならば誤魔化せなかったと思う。
この結果を踏まえると5308(86F:9号車)とも側面見附の違和感は発生しないと予想している。
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