試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

交通営団5000系5308[86F] 非冷房車 後期仕様 座席部品交換,床板一体化施工 (戸袋窓付車) ※TOMYTEC製

2020-01-11 23:52:59 | 5号東西線,営団線
1455。

ようやくTOMYTEC製交通営団5000系86F非冷房車(5836)の第二次整備は7両目まで完了した。
5672(86F)では黒Hゴム支持印刷補修を要する等個体差に振り回される傾向が強い。
しかしTOMYTEC製品ならではの特性を考慮すると致し方なく思えた。


交通営団5000系5308 非冷房車(86F)。
※TOMYTEC製。

86Fの中間車両はTNカプラーSP化及びTOMIX製PG16形パンタグラフ換装だけを第一次整備項目とした。
当初は検品を兼ねて分解するつもりだったが初入場車の5836(86F)から床板の取り外しに手間取った。
続く5036,5306,5671(86F)でもこの状態から抜け出せず何時の間にか分解作業が苦痛へと変わっていった。
そのため5357以下6両(86F)は所定の整備に終始し検品が疎かになってしまった。
幸い第二次整備への影響は無く中間車両では最終入場車となる5308(86F)を迎えた。
だが5308でメーカーエラーと出会す手痛い竹篦返しを喰らう羽目になった。


入工中の5308

座席部品が噛み合ったまま取り外せた5308用床板は西船橋寄台枠表面が露出していた。
嵌合具合は5306以下7両と変わっておらず初めは反転装着が原因だと勘違いした。
しかし中間車両用座席部品は対象成形であり物理的に台枠の露出を防ぐ構造が採用されている。
少しの間を置いてから5308には運転台付車用座席部品が嵌め込まれていると気付いた。
TOMYTEC製品は側面窓セル嵌合爪受が台枠のみに設けられているせいか第一次整備時に見落としたらしい。
塗装等の個体差は許容できたがさすがに部品違いをやり過ごす訳には行かなかった。


5307用座席部品を転用した5308用床板。

加えて床板一体化は台枠表面と座席部品裏面の両端部を溶着する方式で定着していた。
運転台付車用座席部品では何れかの台枠ダミーカプラー用取付孔成形部が覆えなくなる。
台枠内側側面への固定も可能だったが5308だけ仕様が異なる状態を防ぎたかった。
そのため動力ユニット搭載により5307(86F)から押し出された元5307用床板を持ち出した。
緊急予備品は僅か数日で緊急事態を迎え突然の再用機会を迎えている。


張り出し成形が無かった側面窓セル端部(西船橋寄)。

座席部品を振り替え5308用床板からはメーカーエラーの陰が払拭された。
但し走行部品は廃車発生品を充当しており5672(86F)と同程度の仕上がり具合になっている。
後は車体整備を行うだけと思われたが5308の落とし穴は座席部品だけではなく側面窓セルにも存在した。
初めから傾きが見られるほど妻面窓セルの嵌合が緩くプラスチックドライバーを必要としなかった。
本来中間車両用側面窓セル端部には車体断面と妻面窓セルに挟まれる薄い張り出しが存在する。
ところが5308用側面窓セルはこれが切除されており側面車体断面に支えられているだけであった。




5308非冷房車後期仕様(86F:TOMIX製PG16形パンタグラフ・ベンチレーター固定化,走行部品組込施工)。
※TOMYTEC製。


5299非冷房車後期仕様(78F:戸袋窓・側扉窓黒Hゴム支持化施工車)。
※マイクロエース製:9号車。

車体清掃を終え組み立てに戻ったがやはり妻面窓セルは今ひとつ収まりが芳しくなかった。
現状のままでは再び傾斜する可能性が高く凸形成形部へ木工用ボンドを塗布している。
なお床板の組み込みは妻面窓セルに余計な負荷が掛からないよう注意して行った。
取り敢えず現時点ではしっかりと固定されているため急場鎬にしては上出来だと思える。
どうにか竣工まで辿り着いた5308(86F)であるが将来的な不安要素は拭い去れていない。
今後の経過によっては側面窓セルも木工用ボンド固定を要する場面が訪れるかもしれない。
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