試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ103-260[ラシ317F] 行先表示類変更,屋根板振替 (クハ103-214[ラシ315F-1] 部品相互交換施工,ラシ315F-1 廃止)

2017-11-30 21:47:52 | 国鉄/JR103系
転用。

KATO製JR103系ラシ317F(Tc259)が入場した。
ラシ317Fは自作KATO製クハ103形低運転台量産冷房車専用[津田沼]幕で残る最後の編成である。
クハ103-259,クハ103-260(ラシ317F)が竣工次第窮屈な[津田沼]表示は姿を消す。


JR103系ラシ317F (1997/7)。
ラシ317F:Tc259-M402-M'558-T440-M470-M'626-T472-M403-M'559-Tc260

ラシ317Fの入場は仕様変更が確定しているラシ315F-1(Tc213)と連動する。
在籍する103系は全編成のプロトタイプ合致を終えたと思っていた。
出場の早かったラシ315F-1だけがイメージ編成で残存していた事に気付き解消を図る。
仕様を改めるラシ315F-1での障壁はB形防護無線アンテナだった。


入工中のクハ103-214,クハ103-260 (ラシ315F-1,ラシ317F)。

現在KATO製B形防護無線アンテナの取付は屋根板へ開孔し取付脚を活かす方式を採用している。
当初はアンテナ取付脚を切除しゴム系接着剤で屋根板に直接固定していた。
しかし経年で脱落する車両が生じ後年になって流し込み接着剤を追加投入した。
クハ103-214(ラシ315F-1)は追加施工車でKATO製B形防護無線アンテナの撤去が困難だった。
そこで未施工車のクハ103-260(ラシ317F)と屋根板を相互に交換し仕様変更に備える。
分解まではクハ103-214との並行作業になるが組み立てはクハ103-260(ラシ317F)だけが対象となる。


跡形も無く撤去されたB形防護無線アンテナ(クハ103-260)。

先ずクハ103-260(ラシ317F)のKATO製B形防護無線アンテナ撤去から作業を開始した。
ゴム系接着剤による単独固定で撤去自体は容易に終えている。
ここは取付孔未開孔が有利に働いた。
屋根板に残るゴム系接着剤の塊は塗装被膜を傷めないよう丁寧に除去した。
流し込み接着剤の追加投入を行っておらずアンテナ撤去痕は全く残っていない。


木工用ボンドで固定した前照灯用プリズム(クハ103-260)。

KATO製B形防護無線アンテナの撤去を終えクハ103-214,クハ103-260(ラシ317F)各々を分解した。
クハ103-260はクハ103-214の[05C 中野]表示を承継させる。
自作ステッカーの[中野]幕は珍しく切り出しに成功していた。
再び収まり良く切り出せる保証は無く前照灯用プリズムごと転用となった。
先に自作[津田沼]幕を廃止したクハ103-231,クハ103-232(ツヌ325F:Tc231)では前照灯用プリズムの固定を試行した。
プリズム押え及び床板嵌合時の不安定さが解消されその後の経過も良好である。
これを正式採用しクハ103-260も微量の木工用ボンドで前照灯用プリズムを固定している。


前進させた前照灯用電球。

ラシ317FにはModelTrainPlus製LEDライト基板は採用せずKATO製電球ライト基板を流用する。
その代わりクハ103-374(ラシ337Fb:Mc69)で試験中の前照灯用電球前進策を採り入れた。
前照灯用電球をクロスで包みピンセットで挟み内側リブからはみ出すまで引き出した。
引き出し量はプリズム押えで電球が押し戻されると考え適当に行っている。
前照灯用電球前進施工まだ2両目であり引き続き試験項目とする。




クハ103-260 [05C 中野]:運行番号,行先表示変更(前照灯用プリズム交換,固定施工)。


クハ103-260 [17C 三鷹]:ラシ305F-3(前照灯用プリズム固定未施工車)。

特に床板嵌合時の不具合は感じられなかった。
前照灯用電球は導線での引き込みで勝手に撓むと思われる。
木工用ボンドで固定した前照灯用プリズムも偏位は見られず製品同様に組み立てられた。
クハ103-214から転用となった屋根板はKATO製B形防護無線アンテナが強固に固定されている。
よって接着剤劣化による脱落の心配も無くなった。
かつてはクハ103-260(ラシ305F-3)にも自作[津田沼]幕を採用しており完全重複していた。
先の行先表示変更で[津田沼]幕から[三鷹]幕へ改めており明確な差別化が図れている。


クハ103-260 点灯試験[05C 中野]:前照灯用照度向上対策試行。


クハ103-259 点灯比較[45C 津田沼]:ラシ317F(前照灯照度向上対策未施工車)。


クハ103-374 点灯比較[05C 千葉]:ラシ337F-3(前照灯照度向上対策試作車)。


クハ103-188 点灯比較[13C 千葉]:ラシ321F(ModelTrainPlus製LEDライト基板装着車)。

点灯試験では前照灯用電球位置変更の効果が現れている。
前照灯照度はクハ103-374(ラシ337Fb)とほぼ同等に至ったと思う。
クハ103-260(ラシ317F)は現行LOTライト基板装着車だが旧LOTライト基板装着車にも通用するかもしれない。
ModelTrainPlus製LEDライト基板装着車のクハ103-188(ラシ321F:Tc188)は盛大に乗務員室内への漏光が生じる。
僅かながらクハ103-260も漏光が見られ点灯照度向上の一部が垣間見えると思う。


クハ103-260(ラシ317F:屋根板交換施工)。

[中野]幕に改められたクハ103-260(ラシ317F)が竣工した。
行先方向幕ステッカー切り出しが不要で開いた時間を前照灯用電球位置変更に充てている。
軽微な小細工でこの効果が得られれば十分だろう。
ただ電球を直接引く方法は気が引ける。
別の方策で引き出せるよう検討したい。

続くクハ103-259もクハ103-213(ラシ315F-1)との同時入場になる。
なお屋根板撤去時に嵌合爪を破損しかけたため細工を追加する。
失敗するとラシ315F-1,ラシ317Fが共倒れになってしまう。
分解前に予防策を採り竣工に繋げる予定である。