試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ103-231[ツヌ325F] 行先変更,運転台側TR62非動力台車反転,ModelTrainPlus製103系用LEDライト基板装着施工

2017-10-22 21:09:32 | 国鉄/JR103系
一発。

行先変更のためKATO製103系クハ103-231(ツヌ325F)を入場させた。
自作[津田沼]幕廃止はクハ103-232(ツヌ325F)での貼付が基準となる。
行先方向幕ステッカーは十分に足りているが軽度な入場で余り時間を掛けるつもりは無い。


国鉄103系クハ103-231(ツヌ325F)。

クハ103-231クハ103-232と同時竣工した組立車だった。
入場時は安直に組み上げており運転台側TR62(212)は反転装着され床下の見附がおかしい。
台車後部から突き出すカプラーマウントが目立ち製品仕様との差異になっていた。
クハ103-232の入場まで原因に全く気付けないままだった。
ツヌ325Fへ[津田沼]を採用していなければ修正機会は来なかったかもしれない。


入工中のクハ103-231

クハ103-231はAssyパーツを一式に纏めた店舗独自の販売品が出自である。
よってTR62(212)は保守部品であり2台ともKATOカプラーBタイプが装着されていた。
当時はカプラーマウントの撤去を根元から行う考えなど頭の片隅にも無かった。
クハ103-232と同じくカプラーアダプターを切断し床板へ締結した。
TR62(212)は線対称で前後反転させても外観差は生じない。
長らくこの状態のまま維持されてきた。
今になって紡錘形の台車センターピン部の凹形成形が何かしらの影響を及ぼさないか気になった。
現在に至るまで脱線等の不具合には至らなかったが正規方向へ改め不安を一掃する。


反転装着されていた運転台側TR62(212)。

先にカプラーマウントを撤去したクハ103-232では雑な加工により凹部成形の一部を失った。
カプラーマウント切断は台車枠裏面から施す。
紡錘形の凹部成形を維持すべくニードルで表面から罫書線を設け裏面の目安とした。
ただ罫書線が凹部成形に近過ぎ危うく紡錘形を崩すところだった。
ぎりぎりで切り落とされており何とか成功に繋げられた。
罫書きは手慣れていない作業でありもう少し余裕を持たせるべきだったと思う。
今後類似の加工を行う際は気を付けたい。


辛うじて原形を保てた紡錘形凹部成形。

運転台側TR62(212)を撤去した序でにModelTrainPlus製LEDライト基板装着に取り掛かった。
クハ103-231,クハ103-232から捻出されたKATO製ライト基板は現行LOT品である。
点灯照度は高く予備品へ廻した。
仮にModelTrainPlus製LEDライト基板が点灯しなくなった場合には技量都合で何も手を打てない。
LEDチップよりアナログな電球はいざという時の保険でもある。
廃車発生品を含め高照度を保つKATO製103系用ライト基板は十分な戦力になると思う。


ModelTrainPlus製LEDライト基板化したライトユニット。

これまで通りModelTrainPlus製LEDライト基板の集電脚幅を調整しライトケースへ組み込む。
この調整を採用したクハ103-188(ラシ321F)以降からは一度で座席部品の集電脚抑えに滑り込む様になった。
他編成への更なる波及は未定だがModelTrainPlus製LEDライト基板では行った方が労さないと思う。
なおダミーカプラーは床板への取付に支障しないと判り撤去は取り止めた。
ライトケース装着時に気を付ける点は嵌合爪を持たないウエイトだけになっている。
ずれ易いウエイトは床板の運転台側を持ち上げ対処した。


基板交換と運転台側TR62(212)反転を終えた床板一式。

組み上げた床板だったが中野寄台車の締結ビスを締め忘れた。
座席部品と台枠の嵌合爪を浮かせるための措置でセンターピン部破損の予防策でもある。
クハ103-231では運転台側TR62(212)の反転装着も加わった。
ライトユニット取付後は連結面側締結ビスを締める手順に改めた方が自分には合っているだろう。
床板関連の作業を終え前照灯用プリズムを撤去した。
新たに貼付する[三鷹]幕は極力クハ103-232に合わせる。
クハ103-232では[津田沼]幕に比べ幅が狭くなってしまい前照灯用プリズムの前後動が目立つ様になった。


木工用ボンドで固定した前照灯用プリズム。

対策として木工用ボンドで前面妻板車内側にプリズムを固定した。
これにより前後動は完全に防げる。
その代わり今後の行先変更時には屋根板の撤去が必要となった。
プリズム撤去は屋根上側から行う。
敢えて木工用ボンドを起用し剥離を考慮している。
塗布箇所は運行番号表示器及び行先表示器上部の極一部とした。
プラスチックドライバーやニードルで撤去可能だと思う。
強力に固定されてしまった場合は水で溶かす手段が採れるため心配はしていない。




行先方向幕の天地が狭くなったクハ103-231

行先方向幕ステッカーはプリズムを固定した効果で位置が決めやすかった。
しかし肝心の切り出しは余り上手く行かずに終わった。
収まりは悪くないもののクハ103-232と同様にはなっていない。
幅は守れたが天地が不足し周囲に空間が生じてしまった。
俯瞰ではまだ誤魔化せる範囲に留まっており再貼付は見送った。
前照灯プリズムが固定されていなかったクハ103-232は追って施工し前後動を廃している。




クハ103-231 点灯試験[17C 三鷹]:前照灯(ModelTrainPlus製LEDライト基板化)。


クハ103-231 点灯試験[17C 三鷹]:尾灯(ModelTrainPlus製LEDライト基板化)。


クハ103-826 点灯比較[51C 津田沼]:前照灯(ツヌ322F:TOMIX製High-Grade製品)。


クハ103-826 点灯比較[51C 津田沼]:尾灯(ツヌ322F:TOMIX製High-Grade製品)。

点灯試験の結果は概ね満足できた。
TOMIX製High-Grade製品のクハ103-826(ツヌ322F)とは大きな設計年次の差がある。
しかしModelTrainPlus製LEDライト基板化により多少はその差を埋められたと感じる。
前照灯発光色温度の違いが印象差の大半を占める。
それだけLEDチップの効果が高いのだろう。

クハ103-231が竣工しツヌ325Fは再出場となる。
ModelTrainPlus製LEDライト基板採用はたまたま行先変更入場と時期が重なっただけで偶然だった。
ツヌ325Fは所有する103系朱色1号編成の中でも比較的影の薄い存在に留まっていた。
今後は活躍の場が広がると思う。

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