試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ103-232[ツヌ325F] 行先変更,運転台側TR62非動力台車反転,ModelTrainPlus製103系用LEDライト基板装着施工

2017-10-21 21:12:32 | 国鉄/JR103系
同時施工。

KATO製国鉄103系ツヌ325F(Tc231)朱色1号編成は行先表示に[津田沼]幕を採用していた。
既にKATO製クハ103形低運転台量産冷房車からの[津田沼]幕は廃止が決定している。
クハ103-260(ラシ305F-3)に続く行先変更対象車はクハ103-231,クハ103-232(ツヌ325F)となった。


国鉄103系ツヌ325F 朱色1号編成(1983/1)。
ツヌ325F:Tc231-M358-M'514-T340-M359-M'515-T341-M360-M'516-Tc232

ツヌ325FはKATO製103系朱色1号編成では珍しい全車メーカー塗装を纏う全車量産冷房車である。
これは他編成と中間車を共用し出場させた名残でもあった。
出場はかなり早い時期で当初は製品付属ステッカーを起用した。
この当時はKATO製クハ103形低運転台量産冷房車用[津田沼]幕の製作前だった。
よって[津田沼]表示が内定していたツヌ325Fには製品付属ステッカーを用いている。
その後自作ステッカー製作により[津田沼]幕へ交換された。


クハ103-232(ツヌ325F)。

その自作[津田沼]幕も今回の入場で淘汰される。
廃止第一陣のラシ305F-3は組成の特徴から中野寄先頭車のクハ103-260だけが対象だった。
ツヌ325Fはクハ103-231,クハ103-232が両端を締める。
第二陣は2両とも狭幅の行先表示器に合ったステッカーを切り出さなければならない。
誤魔化しが利かず先ずはクハ103-232を入場させ基準車とする。


入工中のクハ103-232

ツヌ325Fは行先変更と同時にライト基板をLED化する。
装着するのはModelTrainPlus製103系用LEDライト基板である。
クハ103-188,クハ103-278(ラシ321F)での結果を受け朱色1号編成への拡大採用を決定した。
どの編成を対象にするか決めかねていたが行先変更入場が重なるツヌ325Fとなった。
行先方向幕の切り出しは原版に目安線を設けなかったため勘を頼りにするしかない。
クハ103-260(ラシ305F-3)では[三鷹]幕の端が捲れてしまった。
そこで貼付済の[津田沼]幕を参考にし行先表示器内へ収まるよう切り出しを行う。


収まりの良かった自作[津田沼]幕。

たまたまクハ103-232の[津田沼]幕は収まりが良く目安にはちょうど合っていた。
但し新たな行先方向幕は二文字に限定される。
左右の余白をバランス良く保つのが課題になった。
またクハ103-260(ラシ305F-3)の様な捲れを抑えたい。
角落としも[津田沼]幕を踏襲する。
車体を分解し前照灯用プリズムを取り出した。
自作[津田沼]幕は単体だと悪くないように見える。
しかし車体に組み込むと途端に苦しく見えてしまい廃止の切っ掛けになった。
前照灯用プリズムは[津田沼]幕を剥離し車体へ戻した。
この後自作[三鷹]幕ステッカーを切り出しプリズムを抑えながら貼付している。


基板交換準備中の床板。

行先方向幕の交換を終えModelTrainPlus製LEDライト基板の取付に移った。
基板交換施工は3両目で大凡の要領は押さえられている。
ダミーカプラーと2エンド側用TR62非動力台車は撤去した。
1エンド側用TR62非動力台車は締結ビスを緩めるのみに留めた点もクハ103-188,クハ103-278から変わらない。
ライトユニットの締結ビスを外しライト基板の集電脚に気を付け座席部品から引き抜いた。


集電脚の間隔を調整したModelTrainPlus製LEDライト基板。

ModelTrainPlus製LEDライト基板はライトケース取付前にKATO製ライト基板と集電脚の幅を揃えている。
製品原形のまま装着したクハ103-278(ラシ321F)では導電板抑えに嵌まらない症状に見舞われた。
続くクハ103-188では事前に集電脚幅を揃え順調に交換が行えた。
導電板に接触さえしてくれれば基板は点灯する。
ただ確実性を優先しクハ103-188での方式を正式採用とした。
ModelTrainPlus製LEDライト基板は相変わらず手応えを感じる事無くライトケースに嵌まる。
ライトケースの基板装着位置に合致していれば問題ない。
座席部品と台枠の嵌合爪を外しModelTrainPlus製LEDライト基板化したライトユニットを取り付けた。


ライトユニットを取付けた床板。

クハ103-232はKATO製103系では数少ない組立車である。
同梱のTR62非動力台車は2台ともKATOカプラーBタイプが装着されたままだった。
2エンド側用には不要でありアダプター部のみを切除している。
そのため無用なカプラーマウントだけが残る。
ダミーカプラーとの支障を避け前後反転装着としてきたがこれの修正も図った。
集電板と車輪を外しカプラーマウントを撤去する。
この際何も考えずに平刃を落としてしまい台車枠天面の凹部成形が一部失われた。
幸い端部であり台車旋回には影響しないと考えた。
このまま床板へ装着を行っている。


正規方向に修正された2エンド側用TR62非動力台車。

最悪の場合は廃車発生品への代替も有り得た。
TR62非動力台車は予備品が増台されたため対応が可能である。
念のため細工した2エンド側用TR62非動力台車を旋回させたが異常は認められなかった。
取り敢えず不都合は無いように見える。
点灯試験で影響が出なければ継続使用とする。




クハ103-232 [17C 三鷹]:行先変更施工。

車体と嵌合させクハ103-232が組み上がった。
行先方向幕が[三鷹]幕に変わり表示の窮屈さは払拭できたと思う。
ステッカーの切り出しは微妙なところである。
[津田沼]幕はKATO製クハ103形低運転台量産冷房車専用で寸法を行先表示器幅に合わせていた。
一方[三鷹]幕は汎用性と切り出しの誤差が響き僅かに幅が不足した。
その結果前照灯用プリズムと車体に余裕が生じ線路方向への移動が激しく生じる。
これは計算外で別途対策を考えたい。
なお運行番号は変更対象外で従前の製品付属ステッカーによる[17C]表示を踏襲している。




クハ103-232 点灯試験[17C 三鷹]:前照灯(ModelTrainPlus製LEDライト基板化)。


クハ103-232 点灯試験[17C 三鷹]:前照灯(ModelTrainPlus製LEDライト基板化)。


クハ103-188 点灯比較[13C 千葉]:ラシ321F(前照灯:ModelTrainPlus製LEDライト基板装着車)。


クハ103-188 点灯比較[13C 千葉]:ラシ321F(尾灯:ModelTrainPlus製LEDライト基板装着車)。

加工に失敗した2エンド側用TR62非動力台車の影響は無く前尾灯とも安定した点灯状態を示してくれた。
大怪我に至らなかったのは幸いである。
クハ103-231のカプラーマウント撤去はより慎重に行いたい。
初登場した朱色1号のLEDライト基板搭載車はクハ103-188に比べて印象が変わった。
点灯光量の変化は生じていないが車体色の違いが大きい。
特に朱色1号に埋没しやすい尾灯はLEDライト基板化の効果が更に強まったと思う。

当分ModelTrainPlus製LEDライト基板装着編成はラシ321Fだけに留める予定だった。
クハ103-232での答を見て拡大採用は当たったと思える。
残るクハ103-231も早急に入場させツヌ325Fを再出場させたい。

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