樹業人~風の通心

持続可能な社会や森林・建築・木製品について、気ままに こそっと考える為のネタ帳です。

月と植物とフェロモントラップ

2007-06-22 | 新月の木
二年前の現代農業という月刊誌で
特集「月と農業」というのが載っていた。

ちょうど新月の木について、資料を集めだした時だ。

どうも 月というと魔力とか不思議とか言われるが
科学的に地球の生き物が月から受ける影響に
ついて知りたかったからだ。

潮の干満はご存知の通り、地球も20cm上下しているらしい。
気圧が変わると体も変化する。
これは、植物も動物も虫にも影響はあるだろう。
ウミガメの産卵は、満月に多い。
作物が生長するのに欠かせない光を供給するのは太陽だが
月の引力は太陽の二倍あるらしい。

「月のリズムでピーマンに葉面散布」
これは、真剣に農業をされている方の話である。
自然の前には無力感を感じながらも
自然に逆らわず 注意深く自然を見つめながら 
知恵を活かして仕事に向き合っている方の
謙虚な物語のような文章だった。

普通は関係のない人には、面白くもなんともない話なのだが
この話を友人にしたら妙にウケテしまった。

ピーマンには タバコガという虫がついてしまうので
メスのフェロモンにオスをおびき寄せて繁殖期を
察知する「フェロモントラップ」っというのを
仕掛けるらしい。

これにかかるタバコガの数を調査された所
毎日は数匹なのに 満月の夜は100匹近くかかったそうだ。
この時 捕獲できなかったものは二週間後の新月に
卵が孵化してピーマンを食べあらすらしい。
時期がわかれば、防虫も少なくてすむ。

「フェロモントラップ」
すごいネーミングだ。私は、ボルネオのいやに妖艶な
ウツボカズラ(食虫植物)を思い出した。


と 同時に満月の夜に「ウォーン」と吠える狼→
赤頭巾ちゃんの物語を思い出してしまった。
意味のある物語なのかもしれない…。

すごいネーミングといえば
イカ釣りの疑似餌に サザンの曲(エロティカセブン)を
もじった「エロイカセブン」というのがある。
これが、意外にかわいくて よくつれた。
イカは、新月の時に良く釣れるらしい。

あっ つい脱線してしまったが
ピーマンの上葉と下葉の樹液の糖度の差は新月が一番
大きいそうだ。

これは、杉やヒノキといった樹木にも関係があるかも
しれない。

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