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Amature radio のたのしみ。古い無線機のレストアを中心にアマチュア無線やそのほかの話題も。

TS-780 にレピーター用トーンユニット TU-4A

2011-03-25 13:57:28 | TS-780

レピーターアクセス用のトーンユニットが実装されていないのでこれを取り付けました。

本来のオプション設定ではTU-78ですが、現在では手に入りにくいこと、もし有っても大変高価なことなどから比較的安価に手に入るTU-4Aを改造して実装しました。オークションでTU-4Aを1500円ほどで入手しました。

 

1.TU-4Aの改造

ケーブル接続コネクター(ターミナル)の端子配列をケーブル側に合わせるために基板側を改造しました。

① 改造前

② ターミナルとジャンパー線1本を外す

③ 左右を逆にして左へ1穴ずらして再度半田付け

400_tu4a

④ 半田面に2か所ジャンパー線を追加

400_004

 

2.TU-4Aの取り付け

① 表示ユニットのブラケットの正面から見て右側のネジ穴に金属スペーサーを使ってネジ止めします。金属スペーサーを使うことで電源の-側を兼ねました。

左側に実装すると上側ケースの電池ホルダー部と干渉します。

② AVRユニットに刺さっているケーブルのコネクターをTU-4Aに移動し接続する。

800_img_2473 800_img_2478

  

3.調整

① 周波数カウンターで周波数調整する。88.5Hz

カウンターが無い場合は別の受信機のCTCSSを88.5Hzに設定して受信しながらスケルチが開くポイントに調整する。(VR2)

VR2の調整は大変クリチカルです。また、周波数が低いので10秒測定して調整、また10秒測定して調整の繰り返し・・・・・・。まどろっこしい調整で88.7Hzになりました。良いことにします。

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② 出力レベルを同様にCTCSSを88.5Hzに設定した別の受信機でスケルチが開くポイントに調整する。(VR1)

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TS-780 #2 レストア その6

2011-03-25 07:33:19 | TS-780

4.144/430共に周波数によって受信時に音声に混じってボコボコ、ゴーという雑音が入る。(つづき)

力技でPLLユニットの電解コンデンサーとタンタルコンデンサーを全数交換してみましたが、回復しませんでした。また、色々と問題の多い2SC460も全部交換しました。これも効果なし。

ServiceManualに従って周波数、レベル、電圧の調整を一つづつやってみたところ32.431MHzのローカルオシレーターとその3逓倍部(97.293MHz)のコイル(T8,T9,T10)の離調と107MHz帯のT2,T3,T4の離調が原因だったようです。特にT4はかなりずれていました。これらのコイルを再調整することで現象が無くなりました。

初めから力技に頼らずServiceManualを見て丹念に確認と調整をするべきでした。

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5.周波数表示にずれがある。

周波数表示が実際の周波数と約2kHzずれています。

PLLユニット内のローカルオシレータはすべて修理の際に規格内に収めましたので、ずれているのはその他のローカルオシレーターです。

144/430MHz共通部分としてIFユニットの41.560MHzがやはりズバリ約2kHzずれていました。規格内(±100Hz以内)に調整しました。調整は結構クリチカルです。

41.560036MHzになりました。(36Hz差)

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総合的に周波数の誤差は145.100MHzで114Hzになりました。

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もっとも手元の周波数カウンターの値が正しいという前提のもとにですが・・・・。そうでないとやってられません。