JH1LKJ

Amature radio のたのしみ。古い無線機のレストアを中心にアマチュア無線やそのほかの話題も。

TS-780 #2 レストア その2

2011-03-09 16:23:32 | TS-780

1.清掃・洗浄

修理はとりあえず後回しにして清掃と洗浄から開始です。きれいにならないとどうも修理する気が起こりませんので・・・・・。

フロントパネル部をすべて分解してパネル、ツマミ、スイッチのヘッドなどすべてひとつひとつ丁寧にマジックリンを使ってスポンジで洗浄します。アクリス板も傷をつけないように丁寧に洗浄します。

周波数表示部のスモークのアクリス板が接着テープの劣化で外れて下にずれていました。洗浄後、両面テープでフロントプレートの裏に張り付けなおして修復しました。

内部は掃除機とエアブロースプレイで埃を取り、汚れたケーブルはウェットティッシュを使ってきれいに拭き取りました。タイラップがずいぶん黄色く変色しているので修理完了後新品と交換しましょう。

800_img_2344

フロントパネルの縁の部分にも傷が無いのでずいぶんきれいです。修理中はマスキングテープで養生することにします。

800_img_2350 800_img_2346

これで修理をやる気になります。しかしまったく動かないのはどうすればよいのか?まず電源のチェックからでしょうか?


TS-780 #2 レストア その1

2011-03-09 12:09:27 | TS-780

TS-780のレストアが1台終わったのでもう1台トライすることにしました。

Yahooオークションで「動作未確認」の物を落札しました。もちろん動くことを期待はしていません。外観がとてもきれいに見えたので買ってみました。届いてみると期待通り古い割にはとてもきれいでしたが、やはり予想通り不動品でした。

とりあえず状態確認から

【外観】

1.ケースに錆はありません。天板に少し傷がありますが、小さいです。

2.フロントパネルには汚れはあるものの傷は皆無です。

3.白い押しボタンスイッチのヘッド2個が若干黄ばんでいます。

4.リアパネルのネジが若干さびていますが、真っ赤になるほどではありません。

5.この機種に多いバックアップ電池の液漏れはありません。(漏れていると錆びて修復不可能)

6.上ブタのプラスティッククリップが固いです。

7.内部は埃が多少入っているが、概ねきれいです。ファイナルユニット、PLLユニットのシールドケースとファイナルユニットのシールドケースは錆が出て黒くなっています。(虫の死骸1個発見)

【機能】

1.電源は入り、メーターの照明ランプは点灯します。

2.周波数表示がまったく点かない。

3.スイッチを操作しても、各ボリューム類を回しても何も反応がありません。

4.144MHz、430MHzともに受信も送信もできません。スピーカーから「サー」というノイズは出ます。

800_img_2334 800_img_2335

800_img_2336b 800_img_2338


TS-780 #1 レストア その4(完結編)

2011-03-09 09:28:14 | TS-780

AVRユニットのレギュレーターを交換して144MHz、430MHzともに正常に動作するようになりました。出力を確認すると430MHzが18Wとちょっと多め・・・・。ALCを調整して15Wにしておきました。144MHzは14Wでそのままにしました。

800_img_2369 800_img_2370

レピーターアクセス用のトーンの動作を確認すると別の受信機のトーンスケルチを開くことができません。周波数を確認するとかなり高い方にずれていました。レベルも必要最小限に合わせて調整完了。

800_img_2315 800_img_2322

これで長い間友人から預かっていたTS-780を返却できます。ちょっと肩の荷が下りた感じ・・・。