福岡市の人工島事業で、第3セクター「博多港開発」の融資銀行団に対して市が「損害を与えないことを確約する」との文書を提出していた問題で、情報公開請求者への開示前に、市が一部市議に対し、請求者団体を明かして開示予定文書を提示していたことが3日わかった。複数の市港湾局幹部は同日夜、報道各社に対し、第三者への事前提示について「誤解を招く行為で、不適切だったかもしれない」と述べた。
文書は、市民オンブズマン福岡が請求し、2日午後に開示された。市港湾局幹部は1日から2日午前にかけて、複数の市議に対し、開示予定文書を持参して文書提出の意図を説明。自宅訪問を受けた市議によると、幹部は「オンブズマンの情報公開請求で開示しなければならないので、事前に説明する」と述べたという。
これについて、市側は3日夜、市議62人のうち、説明が必要な市議として42人を選び、1日から2日午後までに27人と面会し、不在の15人には文書を含めた資料を関係者に託したことを認めた。
情報公開条例で非公開情報とされる請求者名を外部に漏らせば、地方公務員法(守秘義務)に違反する可能性がある点について、市側は、担当職員への聞き取りだけを根拠に「請求者名は明かしてはいない」とした。
文書を示した理由については、「文書が開示されるため、意図的に事前説明したわけではない。人工島に関する最近の報道について説明する資料の中に、開示予定文書が入っていただけ」と釈明。しかし、請求者に開示してから、必要があれば第三者に説明するのが一般的な流れであることを認めた上で、「たまたま公開直前で、好ましくない時期だったかもしれない」と述べた。
読売新聞 2005年8月4日
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文書は、市民オンブズマン福岡が請求し、2日午後に開示された。市港湾局幹部は1日から2日午前にかけて、複数の市議に対し、開示予定文書を持参して文書提出の意図を説明。自宅訪問を受けた市議によると、幹部は「オンブズマンの情報公開請求で開示しなければならないので、事前に説明する」と述べたという。
これについて、市側は3日夜、市議62人のうち、説明が必要な市議として42人を選び、1日から2日午後までに27人と面会し、不在の15人には文書を含めた資料を関係者に託したことを認めた。
情報公開条例で非公開情報とされる請求者名を外部に漏らせば、地方公務員法(守秘義務)に違反する可能性がある点について、市側は、担当職員への聞き取りだけを根拠に「請求者名は明かしてはいない」とした。
文書を示した理由については、「文書が開示されるため、意図的に事前説明したわけではない。人工島に関する最近の報道について説明する資料の中に、開示予定文書が入っていただけ」と釈明。しかし、請求者に開示してから、必要があれば第三者に説明するのが一般的な流れであることを認めた上で、「たまたま公開直前で、好ましくない時期だったかもしれない」と述べた。
読売新聞 2005年8月4日
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