クリスマスイブの本日、「経営者のための聖書講座」は、新約聖書に入る。
これまでの旧約篇では、旧約聖書の登場人物に焦点を当てながら、
経営に役立つと思われる部分を紹介してきた。
新約篇では、新約聖書の言葉に焦点を当てていこうと思う。
とはいえ、今回はイエスをめぐる二人の人物を取り上げたい。
それは、ヘロデとヨハネである。
ここでいうヘロデはイエス誕生時のユダヤの王であり、
ヨハネは洗礼者ヨハネである。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。
そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、言った。
「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。
わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」
これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱いた。
エルサレムの人々も皆、同様であった。
マタイによる福音書2:1-3
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
イエスが生まれた。
「クリスマス」である。(ちなみに12月25日であるという記述は聖書にはない。)
東の方から来た占星術の学者により、ヘロデ王は、
「ユダヤ人の王」が生まれたことを知った。
彼は「不安を抱いた」。
彼はローマ帝国によってその任を許された傀儡の王だった。
おそらく「正当のユダヤ王」に自分の立場が侵されることを恐れたのだろう。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
さて、ヘロデは占星術の学者たちにだまされたと知って、大いに怒った。
そして、人を送り、学者たちに確かめておいた時期に基づいて、
ベツレヘムとその周辺一帯にいた二歳以下の男の子を、一人残らず殺させた。
マタイによる福音書2:16
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ヘロデ王は、将来のユダヤ王を抹殺するため、
その赤ん坊が生まれたと言われているベツレヘムとその周辺に住む
二歳以下の男の子を皆殺しにした。
イエスは、「父」ヨセフと母マリヤに連れられ、
エジプトに脱出していたため難を免れた。
それから三十年ほどの歳月が流れたとき、
ユダヤには一人の宗教的指導者が現れていた。
洗礼者ヨハネである。
彼は一大ムーブメントを巻き起こしていた。
ヨハネはイエスについてこう言及した。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
わたしは、悔い改めに導くために、あなたたちに水で洗礼を授けているが、
わたしの後から来る方は、わたしよりも優れておられる。
わたしは、その履物をお脱がせする値打ちもない。
その方は、聖霊と火であなたたちに洗礼をお授けになる。
マタイによる福音書3:11
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ヨハネは、イエスのことを「わたしよりも優れておられる。」と表現した。
彼は自分の役回りを理解していた。
彼はイエスの登場に際して、その道を整える立場にあったのだ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
彼らはヨハネのもとに来て言った。
「ラビ、ヨルダン川の向こう側であなたと一緒にいた人、
あなたが証しされたあの人が、洗礼を授けています。
みんながあの人の方へ行っています。」
ヨハネは答えて言った。
「天から与えられなければ、人は何も受けることができない。
わたしは、『自分はメシアではない』と言い、
『自分はあの方の前に遣わされた者だ』と言ったが、
そのことについては、あなたたち自身が証ししてくれる。
花嫁を迎えるのは花婿だ。
花婿の介添え人はそばに立って耳を傾け、花婿の声が聞こえると大いに喜ぶ。
だから、わたしは喜びで満たされている。
あの方は栄え、わたしは衰えねばならない。」
ヨハネによる福音書3:26-30
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
イエスが活動を始めると
人々は、ヨハネよりイエスの方を求め出した。
心配する弟子たちに対して
ヨハネは言うのだった。
「わたしは喜びで満たされている。
あの方は栄え、わたしは衰えねばならない。」
イエスの出現を恐れ、抹殺しようとしたヘロデ。
イエスの活躍を喜び、支えたヨハネ。
イエスをめぐる二人の心根は対照的である。
あなたは、才能ある若手が現れたときどう反応するだろう?
これまでの旧約篇では、旧約聖書の登場人物に焦点を当てながら、
経営に役立つと思われる部分を紹介してきた。
新約篇では、新約聖書の言葉に焦点を当てていこうと思う。
とはいえ、今回はイエスをめぐる二人の人物を取り上げたい。
それは、ヘロデとヨハネである。
ここでいうヘロデはイエス誕生時のユダヤの王であり、
ヨハネは洗礼者ヨハネである。
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イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。
そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、言った。
「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。
わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」
これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱いた。
エルサレムの人々も皆、同様であった。
マタイによる福音書2:1-3
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イエスが生まれた。
「クリスマス」である。(ちなみに12月25日であるという記述は聖書にはない。)
東の方から来た占星術の学者により、ヘロデ王は、
「ユダヤ人の王」が生まれたことを知った。
彼は「不安を抱いた」。
彼はローマ帝国によってその任を許された傀儡の王だった。
おそらく「正当のユダヤ王」に自分の立場が侵されることを恐れたのだろう。
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さて、ヘロデは占星術の学者たちにだまされたと知って、大いに怒った。
そして、人を送り、学者たちに確かめておいた時期に基づいて、
ベツレヘムとその周辺一帯にいた二歳以下の男の子を、一人残らず殺させた。
マタイによる福音書2:16
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ヘロデ王は、将来のユダヤ王を抹殺するため、
その赤ん坊が生まれたと言われているベツレヘムとその周辺に住む
二歳以下の男の子を皆殺しにした。
イエスは、「父」ヨセフと母マリヤに連れられ、
エジプトに脱出していたため難を免れた。
それから三十年ほどの歳月が流れたとき、
ユダヤには一人の宗教的指導者が現れていた。
洗礼者ヨハネである。
彼は一大ムーブメントを巻き起こしていた。
ヨハネはイエスについてこう言及した。
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わたしは、悔い改めに導くために、あなたたちに水で洗礼を授けているが、
わたしの後から来る方は、わたしよりも優れておられる。
わたしは、その履物をお脱がせする値打ちもない。
その方は、聖霊と火であなたたちに洗礼をお授けになる。
マタイによる福音書3:11
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ヨハネは、イエスのことを「わたしよりも優れておられる。」と表現した。
彼は自分の役回りを理解していた。
彼はイエスの登場に際して、その道を整える立場にあったのだ。
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彼らはヨハネのもとに来て言った。
「ラビ、ヨルダン川の向こう側であなたと一緒にいた人、
あなたが証しされたあの人が、洗礼を授けています。
みんながあの人の方へ行っています。」
ヨハネは答えて言った。
「天から与えられなければ、人は何も受けることができない。
わたしは、『自分はメシアではない』と言い、
『自分はあの方の前に遣わされた者だ』と言ったが、
そのことについては、あなたたち自身が証ししてくれる。
花嫁を迎えるのは花婿だ。
花婿の介添え人はそばに立って耳を傾け、花婿の声が聞こえると大いに喜ぶ。
だから、わたしは喜びで満たされている。
あの方は栄え、わたしは衰えねばならない。」
ヨハネによる福音書3:26-30
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イエスが活動を始めると
人々は、ヨハネよりイエスの方を求め出した。
心配する弟子たちに対して
ヨハネは言うのだった。
「わたしは喜びで満たされている。
あの方は栄え、わたしは衰えねばならない。」
イエスの出現を恐れ、抹殺しようとしたヘロデ。
イエスの活躍を喜び、支えたヨハネ。
イエスをめぐる二人の心根は対照的である。
あなたは、才能ある若手が現れたときどう反応するだろう?