ジャンボ宝くじの時期に巷でよく交わされる会話・・・、
「三億円手に入れたら何に使う?」。
あなたの場合は?
「タラントン」のたとえを3回に渡って紹介する。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「天の国はまた次のようにたとえられる。
ある人が旅行に出かけるとき、僕たちを呼んで、自分の財産を預けた。
それぞれの力に応じて、一人には五タラントン、一人には二タラントン、
もう一人には一タラントンを預けて旅に出かけた。
早速、五タラントン預かった者は出て行き、それで商売をして、
ほかに五タラントンをもうけた。
同じように、二タラントン預かった者も、ほかに二タラントンをもうけた。
しかし、一タラントン預かった者は、出て行って穴を掘り、
主人の金を隠しておいた。
マタイによる福音書25:14‐18
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ある人が旅に出ることになった。この人は資産家だったようだ。
何を思ったのか彼は旅行の前に三人の僕を呼ぶと
一人一人に現金を預けた。
一人には五タラントン、一人には二タラントン、もう一人には一タラントン。
タラントンとは通貨の単位だ。
一タラントンは六千デナリオン。一デナリオンは一日の労働賃金に当たる。
わかりやすくするため、仮に一デナリオンを一万円とすると、
一タラントンは六千万円ということになる。
ということは、五タラントンは三億円だ!
いきなり「三億円」、「一億二千万円」、「六千万円」を手にした僕たちは
その後どういう行動を取ったのだろうか?
五タラントン預かった僕は、「早速」それを元手に商売を始めた。
そして、「ほかに」五タラントンの利益を得る。
つまり、主人から預かった財産を合計十タラントンにしたのだ。
二タラントン預かった僕もまた商売を起こし、
ほかに二タラントンもうける。
預かった二タラントンは四タラントンに倍増した。
一タラントン預かった僕はというと、
彼は人目を忍んで穴を掘り、
一タラントンの現金を土の中に隠してしまう。
五タラントン、二タラントンを預かった僕はリスクをかけた。
商売に失敗することは考えなかったのだろうか?
それは宝くじで当てた、失ってもともとの金ではなく、
主人から預かった財産だったのだ。
財産を預かってすぐに商売を始め、成功させたのだから、
前々からビジネスプランが鮮明に脳裏に描かれていて、
機会が訪れるのを待ち構えていたのかもしれない。
よほどの才覚があったのだろう。
では、一タラントンの僕は?
彼には商売を成功させる力がなかったのだろうか?
主人のタラントン割り当て基準は何だったか?
「それぞれの力に応じて」であった。
「六千万円」は彼に妥当な金額だったはずだ。
これも天の国のたとえである。
主人は人間にそれぞれの力に応じた機会を与える。
それをどうするかは一人一人の選択に任されている。
(続く)
「三億円手に入れたら何に使う?」。
あなたの場合は?
「タラントン」のたとえを3回に渡って紹介する。
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「天の国はまた次のようにたとえられる。
ある人が旅行に出かけるとき、僕たちを呼んで、自分の財産を預けた。
それぞれの力に応じて、一人には五タラントン、一人には二タラントン、
もう一人には一タラントンを預けて旅に出かけた。
早速、五タラントン預かった者は出て行き、それで商売をして、
ほかに五タラントンをもうけた。
同じように、二タラントン預かった者も、ほかに二タラントンをもうけた。
しかし、一タラントン預かった者は、出て行って穴を掘り、
主人の金を隠しておいた。
マタイによる福音書25:14‐18
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ある人が旅に出ることになった。この人は資産家だったようだ。
何を思ったのか彼は旅行の前に三人の僕を呼ぶと
一人一人に現金を預けた。
一人には五タラントン、一人には二タラントン、もう一人には一タラントン。
タラントンとは通貨の単位だ。
一タラントンは六千デナリオン。一デナリオンは一日の労働賃金に当たる。
わかりやすくするため、仮に一デナリオンを一万円とすると、
一タラントンは六千万円ということになる。
ということは、五タラントンは三億円だ!
いきなり「三億円」、「一億二千万円」、「六千万円」を手にした僕たちは
その後どういう行動を取ったのだろうか?
五タラントン預かった僕は、「早速」それを元手に商売を始めた。
そして、「ほかに」五タラントンの利益を得る。
つまり、主人から預かった財産を合計十タラントンにしたのだ。
二タラントン預かった僕もまた商売を起こし、
ほかに二タラントンもうける。
預かった二タラントンは四タラントンに倍増した。
一タラントン預かった僕はというと、
彼は人目を忍んで穴を掘り、
一タラントンの現金を土の中に隠してしまう。
五タラントン、二タラントンを預かった僕はリスクをかけた。
商売に失敗することは考えなかったのだろうか?
それは宝くじで当てた、失ってもともとの金ではなく、
主人から預かった財産だったのだ。
財産を預かってすぐに商売を始め、成功させたのだから、
前々からビジネスプランが鮮明に脳裏に描かれていて、
機会が訪れるのを待ち構えていたのかもしれない。
よほどの才覚があったのだろう。
では、一タラントンの僕は?
彼には商売を成功させる力がなかったのだろうか?
主人のタラントン割り当て基準は何だったか?
「それぞれの力に応じて」であった。
「六千万円」は彼に妥当な金額だったはずだ。
これも天の国のたとえである。
主人は人間にそれぞれの力に応じた機会を与える。
それをどうするかは一人一人の選択に任されている。
(続く)