経営者のための聖書講座

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No.219 十字架

2009-08-05 21:02:33 | マタイ
「しかし、わたしは言っておく。
 敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい」
                     (マタイ5:44)

「山上の説教」でイエスが聴衆に語った言葉だ。

キリスト教の特徴ともいえる驚くべき教えである。

時に人は立派なことを語っても、実際の行いは正反対な時がある。

イエスは現代に至るまで世界中の人々から崇拝されている。

彼は自分の語った教えを自らの人生で実践した。


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それから、総督の兵士たちは、イエスを総督官邸に連れて行き、
部隊の全員をイエスの周りに集めた。

そして、イエスの着ている物をはぎ取り、赤い外套を着せ、
茨で冠を編んで頭に載せ、また、右手に葦の棒を持たせて、その前にひざまずき、
「ユダヤ人の王、万歳」と言って、侮辱した。
また、唾を吐きかけ、葦の棒を取り上げて頭をたたき続けた。

このようにイエスを侮辱したあげく、外套を脱がせて元の服を着せ、
十字架につけるために引いて行った。

兵士たちは出て行くと、シモンという名前のキレネ人に出会ったので、
イエスの十字架を無理に担がせた。

そして、ゴルゴタという所、すなわち「されこうべの場所」に着くと、
苦いものを混ぜたぶどう酒を飲ませようとしたが、
イエスはなめただけで、飲もうとされなかった。

彼らはイエスを十字架につけると、くじを引いてその服を分け合い、
そこに座って見張りをしていた。

イエスの頭の上には、
「これはユダヤ人の王イエスである」と書いた罪状書きを掲げた。
折から、イエスと一緒に二人の強盗が、
一人は右にもう一人は左に、十字架につけられていた。

そこを通りかかった人々は、頭を振りながらイエスをののしって、言った。
「神殿を打ち倒し、三日で建てる者、神の子なら、自分を救ってみろ。
そして十字架から降りて来い。」

同じように、祭司長たちも律法学者たちや長老たちと一緒に、イエスを侮辱して言った。
「他人は救ったのに、自分は救えない。イスラエルの王だ。
 今すぐ十字架から降りるがいい。そうすれば、信じてやろう。
 神に頼っているが、神の御心ならば、今すぐ救ってもらえ。
 『わたしは神の子だ』と言っていたのだから。」

一緒に十字架につけられた強盗たちも、同じようにイエスをののしった。

さて、昼の十二時に、全地は暗くなり、それが三時まで続いた。
三時ごろ、イエスは大声で叫ばれた。
「エリ、エリ、レマ、サバクタニ。」
これは、「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」
という意味である。

そこに居合わせた人々のうちには、これを聞いて、
「この人はエリヤを呼んでいる」と言う者もいた。
そのうちの一人が、すぐに走り寄り、海綿を取って酸いぶどう酒を含ませ、
葦の棒に付けて、イエスに飲ませようとした。
ほかの人々は、「待て、エリヤが彼を救いに来るかどうか、見ていよう」
と言った。

しかし、イエスは再び大声で叫び、息を引き取られた。

  マタイによる福音書27:27-50
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様々な人々がイエスの周りを取り囲んでいる。

「父よ、彼らをお赦しください。
 自分が何をしているのか知らないのです」
                       (ルカ23:34)

これは、イエスが十字架にかかりながら発した祈りである。