「しかし、わたしは言っておく。
敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい」
(マタイ5:44)
「山上の説教」でイエスが聴衆に語った言葉だ。
キリスト教の特徴ともいえる驚くべき教えである。
時に人は立派なことを語っても、実際の行いは正反対な時がある。
イエスは現代に至るまで世界中の人々から崇拝されている。
彼は自分の語った教えを自らの人生で実践した。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
それから、総督の兵士たちは、イエスを総督官邸に連れて行き、
部隊の全員をイエスの周りに集めた。
そして、イエスの着ている物をはぎ取り、赤い外套を着せ、
茨で冠を編んで頭に載せ、また、右手に葦の棒を持たせて、その前にひざまずき、
「ユダヤ人の王、万歳」と言って、侮辱した。
また、唾を吐きかけ、葦の棒を取り上げて頭をたたき続けた。
このようにイエスを侮辱したあげく、外套を脱がせて元の服を着せ、
十字架につけるために引いて行った。
兵士たちは出て行くと、シモンという名前のキレネ人に出会ったので、
イエスの十字架を無理に担がせた。
そして、ゴルゴタという所、すなわち「されこうべの場所」に着くと、
苦いものを混ぜたぶどう酒を飲ませようとしたが、
イエスはなめただけで、飲もうとされなかった。
彼らはイエスを十字架につけると、くじを引いてその服を分け合い、
そこに座って見張りをしていた。
イエスの頭の上には、
「これはユダヤ人の王イエスである」と書いた罪状書きを掲げた。
折から、イエスと一緒に二人の強盗が、
一人は右にもう一人は左に、十字架につけられていた。
そこを通りかかった人々は、頭を振りながらイエスをののしって、言った。
「神殿を打ち倒し、三日で建てる者、神の子なら、自分を救ってみろ。
そして十字架から降りて来い。」
同じように、祭司長たちも律法学者たちや長老たちと一緒に、イエスを侮辱して言った。
「他人は救ったのに、自分は救えない。イスラエルの王だ。
今すぐ十字架から降りるがいい。そうすれば、信じてやろう。
神に頼っているが、神の御心ならば、今すぐ救ってもらえ。
『わたしは神の子だ』と言っていたのだから。」
一緒に十字架につけられた強盗たちも、同じようにイエスをののしった。
さて、昼の十二時に、全地は暗くなり、それが三時まで続いた。
三時ごろ、イエスは大声で叫ばれた。
「エリ、エリ、レマ、サバクタニ。」
これは、「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」
という意味である。
そこに居合わせた人々のうちには、これを聞いて、
「この人はエリヤを呼んでいる」と言う者もいた。
そのうちの一人が、すぐに走り寄り、海綿を取って酸いぶどう酒を含ませ、
葦の棒に付けて、イエスに飲ませようとした。
ほかの人々は、「待て、エリヤが彼を救いに来るかどうか、見ていよう」
と言った。
しかし、イエスは再び大声で叫び、息を引き取られた。
マタイによる福音書27:27-50
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
様々な人々がイエスの周りを取り囲んでいる。
「父よ、彼らをお赦しください。
自分が何をしているのか知らないのです」
(ルカ23:34)
これは、イエスが十字架にかかりながら発した祈りである。
敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい」
(マタイ5:44)
「山上の説教」でイエスが聴衆に語った言葉だ。
キリスト教の特徴ともいえる驚くべき教えである。
時に人は立派なことを語っても、実際の行いは正反対な時がある。
イエスは現代に至るまで世界中の人々から崇拝されている。
彼は自分の語った教えを自らの人生で実践した。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
それから、総督の兵士たちは、イエスを総督官邸に連れて行き、
部隊の全員をイエスの周りに集めた。
そして、イエスの着ている物をはぎ取り、赤い外套を着せ、
茨で冠を編んで頭に載せ、また、右手に葦の棒を持たせて、その前にひざまずき、
「ユダヤ人の王、万歳」と言って、侮辱した。
また、唾を吐きかけ、葦の棒を取り上げて頭をたたき続けた。
このようにイエスを侮辱したあげく、外套を脱がせて元の服を着せ、
十字架につけるために引いて行った。
兵士たちは出て行くと、シモンという名前のキレネ人に出会ったので、
イエスの十字架を無理に担がせた。
そして、ゴルゴタという所、すなわち「されこうべの場所」に着くと、
苦いものを混ぜたぶどう酒を飲ませようとしたが、
イエスはなめただけで、飲もうとされなかった。
彼らはイエスを十字架につけると、くじを引いてその服を分け合い、
そこに座って見張りをしていた。
イエスの頭の上には、
「これはユダヤ人の王イエスである」と書いた罪状書きを掲げた。
折から、イエスと一緒に二人の強盗が、
一人は右にもう一人は左に、十字架につけられていた。
そこを通りかかった人々は、頭を振りながらイエスをののしって、言った。
「神殿を打ち倒し、三日で建てる者、神の子なら、自分を救ってみろ。
そして十字架から降りて来い。」
同じように、祭司長たちも律法学者たちや長老たちと一緒に、イエスを侮辱して言った。
「他人は救ったのに、自分は救えない。イスラエルの王だ。
今すぐ十字架から降りるがいい。そうすれば、信じてやろう。
神に頼っているが、神の御心ならば、今すぐ救ってもらえ。
『わたしは神の子だ』と言っていたのだから。」
一緒に十字架につけられた強盗たちも、同じようにイエスをののしった。
さて、昼の十二時に、全地は暗くなり、それが三時まで続いた。
三時ごろ、イエスは大声で叫ばれた。
「エリ、エリ、レマ、サバクタニ。」
これは、「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」
という意味である。
そこに居合わせた人々のうちには、これを聞いて、
「この人はエリヤを呼んでいる」と言う者もいた。
そのうちの一人が、すぐに走り寄り、海綿を取って酸いぶどう酒を含ませ、
葦の棒に付けて、イエスに飲ませようとした。
ほかの人々は、「待て、エリヤが彼を救いに来るかどうか、見ていよう」
と言った。
しかし、イエスは再び大声で叫び、息を引き取られた。
マタイによる福音書27:27-50
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
様々な人々がイエスの周りを取り囲んでいる。
「父よ、彼らをお赦しください。
自分が何をしているのか知らないのです」
(ルカ23:34)
これは、イエスが十字架にかかりながら発した祈りである。