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経営者のための聖書講座

永遠のベストセラー、聖書からビジネスのヒントを学ぶ

No.15 ヨシュア(3):責任の明確化

2007-09-16 22:29:49 | ヨシュア記
責任の所在をはっきりさせる。
これはビジネスを行っていくうえで重要なことだ。
責任者が誰なのかわからない組織は、
問題に対する対処のスピードが遅く、
無秩序に陥りやすい。

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これらのことの後、主の僕、ヌンの子ヨシュアは百十歳の生涯を閉じ、
エフライムの山地にある彼の嗣業の土地ティムナト・セラに葬られた。
それはガアシュ山の北にある。
ヨシュアの在世中はもとより、ヨシュアの死後も生き永らえて、
主がイスラエルに行われた御業をことごとく体験した長老たちの存命中、
イスラエルは主に仕えた。
 ヨシュア24:29-31
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ヨシュアはイスラエルの指導者として精一杯その任に当たった。
彼は、約束の地に侵入し、各部族へ土地の割り当てを成し遂げた。

しかし、モーセがヨシュアを指名したように、
特定の誰かを自分の後継者に指名することはしなかったようだ。
ヨシュアの死後、イスラエルは長老たちによる集団指導体制に移った。

その長老たちの存命中は、イスラエルは秩序を保っていたが、
彼らが死に絶えると、ヨシュアの理念は国民に継承されず、
「それぞれ自分の目に正しいとすることを行っていた」(士師記21:25)
という混迷の時代に突入する。

なぜヨシュアが後継者を指名しなかったのか、はっきりとした理由はわからない。
だが、この場合、集団指導体制が次世代のリーダー育成において
機能しなかったのは事実だ。

リーダー育成には相当の時間と労力を要する。
候補者選定には責任も伴う。
個人の責任の所在があいまいになりやすい集団指導体制では
指導者育成が疎かになるのかもしれない。

とにもかくにも、この後、イスラエルは士師の時代へと移る。
士師たちのうち何人かについて、次回以降とりあげていきたい。

No.14 ヨシュア(2):一掃する勇気

2007-09-14 23:19:56 | ヨシュア記
部下の不正が発覚したときどうするか。
かばいだてするか。早急に処罰するか。
この判断が、後々、組織運営に大きく影響する。
それは最近のニュースを通して、多くの経営者が
考えさせられているテーマではないだろうか。

ヨシュアの使命は、約束の地を占領し、
イスラエルの各部族に土地を分け与えることだった。
ヨシュアはカナンの地にあった一つ一つの町を
「各個撃破」していく戦略を取った。

緒戦、強大なるエリコの町に対し、ヨシュア軍は奇跡的な勝利を収める。
しかし、慢心したイスラエルは、次の相手、アイに思わぬ敗北を喫する。
同胞の死を悲しみ、動揺し、「心は挫け、水のように」なるイスラエル人たち。

ヨシュアは衣服を引き裂き、頭に塵をかぶり、神にひれ伏し泣き言を言った。
それに対する神の答えはこうだった。

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イスラエルは罪を犯し、わたしが命じた契約を破り、
滅ぼし尽してささげるべきものの一部を盗み取り、
ごまかして自分のものにした。
だから、イスラエルの人々は、敵に立ち向かうことができず、
敵に背を向けて逃げ、滅ぼし尽されるものとなってしまった。
もし、あなたたちの間から滅ぼし尽すべきものを一掃しないなら、
わたしは、もはやあなたたちと共にいない。
 ヨシュア記7:11-12
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緒戦のエリコとの戦いにおいて、掟を破り、不正を働いた者がいた。
その者のゆえに、イスラエル全体が神の祝福を受けられなくなっていたのだ。

それを知ったヨシュアの行動は素早かった。
翌朝、全部族の不正を調査。犯人を突き止める。
横領の罪を犯していたのはアカンという男だった。
この男は、自白の機会が与えられながら、最後まで不正を隠し通そうとした。

ヨシュアはアカンに対し非常に厳しい判断を下す。
彼を石で打ち殺し、悪を共同体から取り除いたのだ。
かくして、主の激しい怒りはやみ、アイとの再戦に
イスラエルは完勝することとなる。

社内に不正があるのを知ったとき、
あなたならどう反応するだろうか。

ヨシュアは神の前に義と認められよう行動した。
それが全イスラエルを勝利に導くこととなった。

悪を一掃するる勇気と決断力、
それこそ責任ある経営者に求められる資質ではないだろうか。

No.13 ヨシュア(1):新任の支持率

2007-09-12 23:02:55 | ヨシュア記
カリスマ的リーダーの跡を継ぐ2代目は、
古今東西を問わず組織運営に苦労するようだ。

40年に及ぶモーセの長期政権の後、イスラエル民族を率いたのはヨシュアだった。
はたして国民はヨシュアを支持したのだろうか。

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彼らはヨシュアに答えた。
「我々は、御命令に従います。
 遣わされる所にはどこへでも参ります。
 我々はモーセに従ったように、あなたに従います。
 どうか、あなたの神、主がモーセと共におられたように、
 あなたと共におられますように。
 いかなる命令であっても、あなたの口から出る言葉に背いて、
 従わない者は死に定められねばなりません。
 どうぞ、強く、雄々しくあってください。」
  ヨシュア記1:16-18
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どうやらヨシュアは完全に民の信頼を勝ち取っていたようだ。
それは、新しい指導者に対するイスラエル人の
忠誠心によるものばかりではない。
ヨシュア自信の姿勢にも要因があったといえよう。


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 ただ、強く、大いに雄々しくあって、わたしの僕モーセが命じた
 律法をすべて忠実に守り、右にも左にもそれてはならない。
 そうすれば、あなたはどこへ行っても成功する。
  ヨシュア記1:7
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ヨシュアはこう神から言われたように、
モーセの命じた掟を忠実に守り行った。
その従順な姿勢がイスラエル人らに与えた影響は計り知れない。

2代目経営者はともすると、先代の影響を払拭し、
自分のやり方を組織に浸透させようとしがちだ。
自分に力があると過信しているのだ。

しかし、たたき上げの前任者とぽっと出の新任者とでは
実力に差があって当前だ。
前任者に世話になった社員らは、それを冷静に見ている。
そして、自分のやり方を無謀にも押し通そうとする2代目に
そっぽを向き始める。

忠実さは美徳である。
尊敬する者は尊敬され、従う者は従ってもらえる。
前任者の功績を称え、尊敬を示すことで、
周囲は安心して協力できるようになる。

あなたを今の地位になるまで育ててくれた恩人が必ずいるはずだ。
感謝と尊敬の念は、今も残っているだろうか。

オリジナリティーは、そうした美徳の上にあって、
はじめて価値のあるものとなる。