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経営者のための聖書講座

永遠のベストセラー、聖書からビジネスのヒントを学ぶ

No.71 ソロモンの知恵(14):人を見る目

2008-02-22 00:23:04 | 箴言
日々、様々な人と接する。
有能な経営者は人を見分ける慧眼の持ち主だ。
本当に大事にすべき人たちをないがしろにしない。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
あらわな戒めは、隠された愛にまさる。
愛する人の与える傷は忠実さのしるし
憎む人は数多くの接吻を与える。
飽き足りている人は蜂の巣の滴りも踏みつける。
飢えている人には苦いものも甘い。
鳥が巣から飛び去るように
人もその置かれたところから移って行く。
香油も香りも心を楽しませる。
友人の優しさは自分の考えにまさる。
あなたの友人、父の友人を捨てるな。
災いの日に、あなたの兄弟の家には行くな。
近い隣人は遠い兄弟にまさる。
 箴言27:5-10
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

あなたの周辺にいる人たちのことを考えてみて欲しい。
その人たちは普段あなたに対してどんなことを語っているだろう?

耳障りのいいことばかりを言う者たちは要注意だ。
「憎む人は数多くの接吻を与える」からだ。

むしろ耳の痛いことを言ってくる人は信頼に値する。
あわらに戒めてくれる人は、あなたを真に愛する人だ。
その言葉によって傷つくこともあるかもしれないが、
そこまで言ってくれるのは、あなたに忠実な証拠だ。
そのような人こそ、あなたが窮地に陥ったときでも
離れずに助けてくれる本当の友人なのだ。

「数多くの接吻を与える」者らは、
あなたに権威がなくなるとさっといなくなり、
とたんに冷たい視線を投げかける日和見主義者である可能性が高い。

美辞麗句を並べ立てる者がいるなら、
その人はあなたを愛しているのか、
あなたのポジションから生ずる恩恵を愛しているのか、
よく見極める必要があるだろう。

人は鳥のように簡単に飛び去っていく。

逆境にあるとき、友の優しさは心にしみる。
真の友人の助けは実の家族以上だ。

本当の愛をもって接してくれる友人を捨てる経営者は愚かだ。

No.70 ソロモンの知恵(13):採用

2008-02-20 23:41:45 | 箴言
会社は人の集まりだ。
人材が企業の趨勢に与える影響は大きい。
社員を雇うときは細心の注意を払うべきだ。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
愚か者を雇い、通りすがりの人を雇うのは
射手が何でもかまわず射抜くようなものだ。
犬が自分の吐いたものに戻るように
愚か者は自分の愚かさを繰り返す。
自分を賢者と思い込んでいる者を見たか。
彼よりは愚か者の方がまだ希望が持てる。
怠け者は言う
「道に獅子が、広場に雄獅子が」と。
扉はちょうつがいに乗って回転する。
怠け者は寝床の上で寝返りを打つ。
怠け者は鉢に手を突っ込むが
口にその手を返すことをおっくうがる。
怠け者は自分を賢者だと思い込む
聡明な答えのできる人七人にもまさって。
 箴言26:10-16
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ここに愚か者と怠け者が登場する。
愚か者と怠け者には注意が必要だ。

ちなみに、ここでは能力の有無を言ってはない。
能力があっても愚かであったり、怠け者であったりすることもあろう。

愚か者とは、失敗から学ばず愚かさを繰り返す者だ。

怠け者は、やたら大げさだ。
「外にライオンがいた」などということを平気で吹聴する。
要するに言い訳がましい。
惰眠をむさぼり、手をつけたことを最後までやり通さない。
そのくせ自分は人より賢いとうぬぼれている。

ソロモンによると、怠け者よりは愚か者の方がまだ希望がもてるようだ。

とはいえ、愚か者を雇うことは、弓か鉄砲を
やたらめったら、めくら打ちするに等しい暴挙だそうだ。

採用に当たっては、候補者の人となりをよく観察しよう。
そうでないと後で痛い目にあうだろう。

No.69 ソロモンの知恵(12):不断のメンテナンス

2008-02-19 23:40:32 | 箴言
ソロモンはよき観察者である。
彼はあらゆる事象から教訓を学んだ。
この日、ソロモンはある畑の傍らを歩いていた。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
怠け者の畑の傍らを
意志の弱い者のぶどう畑の傍らを、通ってみた。
見よ、いらくさが一面に茂り
あざみが覆い尽くし、石垣は崩れていた。
わたしはそれに心を向け、観察した。
それを見て、諭しを得た。
「しばらく眠り、しばらくまどろみ
 手をこまぬいて、またしばらく横になる。
 貧乏は盗賊のように
 欠乏は盾を取る者のように襲う。」
  箴言24:30-34
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ソロモンにとって、怠け者と意志の弱い者は同意語であったようだ。
怠け者とは意志の弱い者なのだ。

意志の弱い者のぶどう畑は、いらくさやあざみが茂っていて、
その石垣はガタガタになっていた。

ソロモンはそれらをじっと観察した。
そして、上記のごとき教訓を得た。

繁栄に近道はない。

ただ一回の草むしりや、ただ一回の修繕では不十分だ。
常日頃メンテナンスしていないと、いつかいらくさは生えてくるし石垣は崩れる。
3000年前から何も変わっていない。

もし、あなたの会社の傍らをソロモンが通ったら、彼は何を見るだろうか。

あなたの会社には今、雑草が生い茂ってはいないか?
石垣はきれいに整っているだろうか?

全体に目を配り、
いらくさが生えていればむしり取り、石垣が崩れていれば補強する
そんな意志の強さが経営者には必要だ。

No.68 ソロモンの知恵(11):学習の継続

2008-02-18 23:38:15 | 箴言
学習法についての本が多数出版されている。
学ぶことの重要性を認識している人が増えているのだろう。
経営者は人並み以上に学ぶ人でなければならない。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
家は知恵によって築かれ、英知によって固く立つ。
知識は部屋を満たし、貴く喜ばしい財産となる。
知恵ある男は勇敢にふるまい
知識ある男は力を発揮する。
戦争には指揮する力が必要であり
勝利を得るためには作戦を練るべきだ。
無知な者に知恵は高尚すぎる。
城門で口を開くべきではない。
悪意ある考えを持つ者は陰謀家と呼ばれる。
無知の謀は過ちとされる。
不遜な態度は人に憎まれる。
 箴言24:3-9
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

会社を「家」とするならば、
企業は知恵によって築かれ、英知によって固く立つ。

知識は貴い財産であるという。

知恵ある経営者は勇敢であり、
知識ある経営者は力を発揮することができる。

戦いには当然強力なリーダーシップが必要であるが、
よく練られた作戦がなければ勝利はおぼつかない。

無知な者とならぬよう知識に磨きをかけよう。

新約聖書には次の言葉がある。

「知恵と知識の宝はすべて、キリストの内に隠れています。」
(コロサイ2:3)

聖書は知識と知恵の習得に有益なようだ。

No.67 ソロモンの知恵(10):つきあい

2008-02-17 20:06:32 | 箴言
人との出会い、それは経営者にという職業に与えられた恵みの一つであろう。
実に、日常様々な人々と接し、様々な話に関わる。
どのような人間関係を築くかによって未来は変わってくる。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
弱い人を搾取するな、弱いのをよいことにして。
貧しい人を城門で踏みにじってはならない。
主は彼らに代わって争い
彼らの命を奪う者の命を、奪われるであろう。
怒りやすい者の友になるな。
激しやすい者と交わるな。
彼らの道に親しんで
あなたの魂を罠に落としてはならない。
手を打って誓うな、負債の保証をするな。
償うための物があなたになければ
敷いている寝床まで取り上げられるであろう。
昔からの地境を移してはならない
先祖の定めたものなのだから。
技に熟練している人を観察せよ。
彼は王侯に仕え
怪しげな者に仕えることはない。
 箴言22:22-29
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

立場の弱い人、
貧しい人、
怒りやすい人、
激しやすい人、
保証人になるよう頼んでくる人・・・

あなたはそれぞれとどのように接しているだろう。

関わり方によっては
財産を失うばかりか命を奪われる結果にも陥りかねない。


現代の「技に熟練している人」とはどんな人たちのことだろう。

思い浮かんだ顔があるのではないだろうか。
あるなら、その人の生き様を観察してみよう。

場をわきまえ、誠実に生きることは美徳だ。

No.66 ソロモンの知恵(9):社員とのコミュニケーション

2008-02-16 16:17:46 | 箴言
経営者は人と接する機会が多い。
コミュニケーション能力と経営力とには密接な関係がある。
経営者として日常どのようなコミュニケーションを心がけているだろうか。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
王の怒りは死の使い。
それをなだめるのは知恵ある人。
王の顔の輝きは命を与える。
彼の好意は春の雨をもたらす雲。
箴言16:14-15

心に知恵ある人は聡明な人と呼ばれる。
優しく語る唇は説得力を増す。
見識ある人にはその見識が命の泉となる。
無知な者には無知が諭しとなる。
知恵ある心は口の言葉を成功させ
その唇に説得力を加える。
親切な言葉は蜜の滴り。
魂に甘く、骨を癒す。
 箴言16:21-24
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

むろん経営者は王ではない。
しかし、指導者あるいは権威者という意味で両者は共通している。

指導者の心の状態が周囲に与える影響は大きい。
周りにいる者たちにとって
経営者の怒りは「死の使い」であり、
経営者の顔の輝きは「命を与える」もの。
その違いはあまりに極端だ。

あなたの何気ない一言、何気ない表情は
経営者であるという立場によって数倍にも増幅され、
相手に届いているのだ。
何とも恐ろしいことではある。

もしあなたが知恵をもって優しく親切に語るなら、
あなたの言葉には説得力が加わり、
蜜のように相手の魂を潤し、骨を癒すことになる。

あなたの表情や言葉はどのような影響を周囲に与えているのだろうか。
経営者なら日常の態度によく気をつけねばなるまい。

No.65 ソロモンの知恵(8):願望と行動

2008-02-11 22:43:11 | 箴言
箴言から「ソロモンの知恵シリーズ」が続いている。
これらは約3000年前の言葉であるが、現代も生き生きと我々に訴えかけてくる。
いくつかをピックアップしてお届けしているわけだが、
ハッとさせられる言葉がこの他にもたくさんあるはずだ。
興味のある方には、ぜひ実際に旧約聖書を手に取り、
箴言を一読されることをお勧めしたい。

今日は次の箇所を取り上げてみた。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
財産は吐く息よりも速く減って行くが
手をもって集めれば増やすことができる。
待ち続けるだけでは心が病む。
かなえられた望みは命の木。
 箴言13:11-12
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

財産と望みについて。

財産は吐く息よりも早く減って行くという。
「そうだよなー」とうなずく方も多いかもしれない。
だまっていると減るばかりだ。

しかし、増やすことも可能だとソロモンは続ける。
方法はいたってシンプルだ。
手をもって集めるのだ。

「急がば回れ」というが、楽をして財産を増やすことはできない。
自らの「手をもって」集める作業が必要だ。
経営者自らが商品に接する、顧客に接する、社員に接する・・・
そういう企業が財産を増やしているのではないだろうか。

目標を掲げるものの達成されず、
目標が恒常的に「絵に描いた餅」になっているなら、
社員の心は病んでくる。

社員に命を吹き込み、会社を活性化するためにも
立てた目標は達成しなければならない。

そのために経営者は、鮮明な願望を自らの胸に抱き、
先頭に立って奮闘する必要がある。

命の木が生い茂る企業にするのだ。

No.64 ソロモンの知恵(7):行動規範

2008-02-09 14:42:06 | 箴言
次々に明るみに出される偽装、指導者たちの不正の数々・・・、
最今の情報化社会において不正を秘匿するのは以前よりも至難の業だ。
人は皆、その行いの報いを受ける。
だがそれは何もウェブ2.0の時代に限ったことではない。
初めから神の目にはすべてがさらけ出されている。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
偽りの天秤を主はいとい
十全なおもり石を喜ばれる。
高慢には軽蔑が伴い
謙遜には知恵が伴う。
正しい人は自分の無垢に導かれ
裏切り者は自分の暴力に滅ぼされる。
怒りの日には、富は頼りにならない。慈善は死から救う。
無垢な人の慈善は、彼の道をまっすぐにする。
神に逆らう者は、逆らいの罪によって倒される。
正しい人は慈善によって自分を救い
裏切り者は自分の欲望の罠にかかる。
神に逆らう者は力に望みをかけ、期待しても
死ねばそれも失われる。
神に従う人は苦難に陥っても助け出され
神に逆らう者が代わってそこに落とされる。
神を無視する者は口先で友人を破滅に落とす。
神に従う人は知識によって助け出される。
神に従う人が幸いを得れば町は喜び
神に逆らう者が滅びれば歓声をあげる。
正しい人の祝福によって町は興り
神に逆らう者の口によって町は滅びる。
心ない者は友人を侮る。英知ある人は沈黙を守る。
悪口を言い歩く者は秘密をもらす。誠実な人は事を秘めておく。
指導しなければ民は滅びるが
参議が多ければ救われる。
 箴言7:1-14
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

偽り、高慢、裏切りを神はいとわれ、
正直、謙遜、慈善を喜ばれる。

神は天から全てをご覧になり、
無垢な者を苦難から助け出され、
逆らう者を滅ぼされる。

人々は主の正しい裁きに歓声をあげる。
組織の興廃は指導者の心の状態にかかっているからだ。

経営者は己の状態を知るためにも参議に耳を傾ける必要があるだろう。
会社を滅ぼさないために大切なことである。

No.63 ソロモンの知恵(6):社員教育

2008-01-23 23:30:52 | 箴言
企業経営には、強い意志と同時に臨機応変に物事に対処する柔軟性も求められる。
それは人材育成においても同じだ。
ソロモンの言葉に耳を傾けてみよう。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
不遜な者を諭しても侮られるだけだ。
神に逆らう者を戒めても自分が傷を負うだけだ。
不遜な者を叱るな、彼はあなたを憎むであろう。
知恵ある人を叱れ、彼はあなたを愛するであろう。
知恵ある人に与えれば、彼は知恵を増す。
神に従う人に知恵を与えれば、彼は説得力を増す。
 箴言9:7-9
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

部下を育てるに当たり、あなたはどのような接し方をしているだろうか。

最近、ある人は、スパルタ式は古い、厳しくすると今どきの社員は
すぐに辞めてしまうという。
またある人は、こういう時代だからこそ妥協せずしっかり叱る上司になれという。

しかし、ソロモンはここで、時代の風潮についても、
リーダー自身の指導スタイルについても言及していない。

対象によって接し方を変えろと言っているのだ。

不遜な者は叱るな。
知恵ある人を叱れ。

不遜な者を良かれと思って叱っても、
結局、侮られ、憎まれ、あなた自身が傷を負うことになる。

「神聖なものを犬に与えてはならず、また、真珠を豚に投げてはならない。
 それを足で踏みにじり、向き直ってあなたがたにかみついてくるだろう。」
 (マタイ7:6)

まさに、「豚に真珠」なのだ。

一方、知恵ある部下には、叱責は有効だ。
そのような部下は、あなたの戒めをよく受け止め、成長の糧とし、
さらには、感謝し、あなたを尊敬し愛するようになる。

叱るときは、相手を良く見極めてからにしたほうが良い。

No.62 ソロモンの知恵(5):コツコツ準備

2008-01-22 23:40:00 | 箴言
自らの成長を熱心に求める者は、何からでも教訓を得るものだ。
ソロモンはアリから学ぶべきことがあると説いた。
アリから得られる知恵とは一体何だろう。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
怠け者よ、蟻のところに行って見よ。
その道を見て、知恵を得よ。
蟻には首領もなく、指揮官も支配者もないが
夏の間にパンを備え、刈り入れ時に食糧を集める。
怠け者よ、いつまで横になっているのか。
いつ、眠りから起き上がるのか。
しばらく眠り、しばらくまどろみ
しばらく手をこまぬいて、また横になる。
貧乏は盗賊のように
欠乏は盾を持つ者のように襲う。
 箴言6:6-11
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

アリは誰に指図されなくても、
冬のための食料を夏の間にせっせと蓄える。

景気がいいときに油断してはならない。
欠乏というものは突然襲いかかってくるのだ。

バブルのときに浮かれていた企業と、
将来を見据え堅実に動いた企業の
その後の結果を見れば、違いは一目瞭然だ。

今、会社がぬくぬくとした状態の内にまどろんでいて、
床にくるまっているとしたら要注意だ。
目を覚まし、眠りから起き上がらなければならない。

アリのようにどんな時でも驕らず、着実に仕事に励む企業こそ
成長を持続できるのだ。

No.61 ソロモンの知恵(4):原因と結果

2008-01-22 00:01:43 | 箴言
箴言から、いくつかの言葉を紹介している。
ソロモンの知恵は、現代に生きる我々の心にも強く響いてくる。
今日紹介するのは次の言葉だ。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
何を守るよりも、自分の心を守れ。
そこに命の源がある。
曲がった言葉をあなたの口から退け
ひねくれた言葉を唇から遠ざけよ。
目をまっすぐ前に注げ。
あなたに対しているものに
まなざしを正しく向けよ。
どう足を進めるかをよく計るなら
あなたの道は常に確かなものとなろう。
右にも左にも偏ってはならない。
悪から足を避けよ。
 箴言4:23-27
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

あなたは普段、何をこころがけて仕事をしているだろうか。
守るべきものは数多くあるに違いない。

しかし、ソロモンは言う。
「何を守るよりも、自分の心を守れ」と。

なぜなら、そこから命の泉が湧いているからだ。

「すべて良い木は良い実を結び、悪い木は悪い実を結ぶ。
 良い木が悪い実を結ぶことはなく、また、悪い木が良い実を結ぶこともできない。」
  (マタイ7:17-18)

心が良ければ、結果は良い。
心が悪ければ、結果も悪いのだ。

およそ組織というものはトップの影響を強く受けるものだ。
企業は経営者次第で良くもなれば、悪くもなる。

健全な企業となるために、守るべきものは何か。

それは経営者自身の心の状態に他ならない。

No.60 ソロモンの知恵(3):CSR

2008-01-20 22:19:58 | 箴言
最近、企業の社会的責任が注目されている。
社会貢献活動が至るところで行われていくのは歓迎すべきことだ。
箴言の中には慈善についての記述も多い。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
施すべき相手に善行を拒むな
あなたの手にその力があるなら。
出直してくれ、明日あげよう、と友に言うな
あなたが今持っているなら。
友に対して悪意を耕すな
彼は安心してあなたのもとに住んでいるのだ。
理由もなく他人と争うな
あなたに悪事をはたらいていないなら。
不法を行う者をうらやむな、その道を選ぶな。
主は曲がった者をいとい
まっすぐな人と交わってくださる。
主に逆らう者の家には主の呪いが
主に従う人の住みかには祝福がある。
主は不遜な者を嘲り
へりくだる人に恵みを賜る。
知恵ある人は名誉を嗣業として受け
愚か者は軽蔑を受ける。
 箴言3:27-35
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

もし力があるのなら、ニーズのある相手に善を行うことを拒むな、
しかも、今持っているのなら、それを明日に引き伸ばすな、
とソロモンは言う。

主は、まっすぐな者と交わり、その住みかを祝福してくださるのだ。

あなたの会社に、幸運にも現在、施しを必要としている人々を
助ける力があるのなら、
社会貢献活動をためらってはならない。

CSRがそれを施す側にも祝福をもたらすことは、
約3000年前から語られているのだ。

知恵ある人は名誉を受ける。
できれば、軽蔑を受ける愚か者にはなりたくないものだ。

No.59 ソロモンの知恵(2):正しく生きる

2008-01-16 23:58:10 | 箴言
前回より、ソロモンの箴言を紹介している。
3000年の昔から語り継がれてきた知恵である。
この言葉は現代も生きていて、人々に指針を与える。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
わが子よ
ならず者があなたを誘惑しても
くみしてはならない。
彼らはこう言うだろう。
「一緒に来い。待ち伏せして、血を流してやろう。
 罪もない者をだれかれかまわず隠れて待ち陰府のように、
 生きながらひと呑みにし
 丸呑みにして、墓穴に沈めてやろう。
 金目の物は何ひとつ見落とさず
 奪った物で家をいっぱいにしよう。
 我々と運命を共にせよ。
 財布もひとつにしようではないか。」
わが子よ
彼らの道を共に歩いてはならない。その道に足を踏み入れるな。
彼らの足は悪事に向かって走り
流血をたくらんで急ぐ。
翼あるものは見ている。網を仕掛けるのは徒労だ。
待ち伏せて流すのは自分の血。隠れて待っても、落とすのは自分の命。
これが不当な利益を求める者の末路。奪われるのは自分の命だ。
  箴言1:10-19
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

昔も今もならず者はいる。
そして誘惑してくる。

ソロモンは言う。
ならず者に「くみしてはならない」、
「道を共に歩いてはならない」と。

最終的に、「流すのは自分の血」、「落とすのは自分の命」、
それが「不当な利益を求める者の末路」。

最近、まことしやかに「結局、正直者は馬鹿を見ない」というたぐいの提言が
ここかしこで行われているようだが、
それは3000年前から言われていることなのだ。

ぜひとも、この「箴言」に耳を傾けてみていただきたい。

No.58 ソロモンの知恵(1):知の力

2008-01-13 00:09:48 | 箴言
神に知恵を求め、それを授かったソロモン。
彼の知恵を求め、方々から人々はエルサレムを訪れた。
ソロモンの教えは聖書の「箴言」にまとめられ、今も変わらぬ輝きを放っている。
現代の経営者もまた、こぞって彼の言葉に耳を傾けるべきであろう。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
イスラエルの王、ダビデの子、ソロモンの箴言。
これは知恵と諭しをわきまえ
分別ある言葉を理解するため
諭しを受け入れて
正義と裁きと公平に目覚めるため。
未熟な者に熟慮を教え
若者に知識と慎重さを与えるため。
これに聞き従えば、賢人もなお説得力を加え
聡明な人も指導力を増すであろう。
また、格言、寓話
賢人らの言葉と謎を理解するため。
主を畏れることは知恵の初め。
無知な者は知恵をも諭しをも侮る。
 箴言1:1-7
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

これは箴言のはじめのことば。
箴言の目的と効能が記されている。

この教えに聞き従うなら、あなたの指導力と説得力が増す。

これから、箴言の中から特にビジネスに関わるだろう言葉を取り上げ、
紹介していこうと思う。
しかし、これまでと同じように今回も筆者が願うのは、
皆さん自らが聖書を手にし、味わっていただくことである。

ソロモンは言う。
「主を畏れることは知恵の初め」と。

残念ながら無知な者らは、この知恵と諭しを侮るという。

皆さんがそのような者にならないことを願っている。