経営はいつも思い通りに事が運ぶとは限らない。
その場合、「撤退」も賢い選択肢の一つである。
ただこの選択には大きな決断力が必要である。
エレミヤの時代、ユダは大きな国難に見舞われていた。
カルデア軍(バビロニア軍)の脅威が迫っていたのだ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「主はこう言われる。この都にとどまる者は、剣、飢饉、疫病で死ぬ。
しかし、出てカルデア軍に投降する者は生き残る。命だけは助かって生き残る。
主はこう言われる。
この都は必ずバビロンの王の軍隊の手に落ち、占領される。」
役人たちは王に言った。
「どうか、この男を死刑にしてください。
あのようなことを言いふらして、
この都に残った兵士と民衆の士気を挫いています。
この民のために平和を願わず、むしろ災いを望んでいるのです。」
ゼデキヤ王は答えた。
「あの男のことはお前たちに任せる。
王であっても、お前たちの意に反しては何もできないのだから。」
そこで、役人たちはエレミヤを捕らえ、
監視の庭にある王子マルキヤの水溜めへ綱でつり降ろした。
水溜めには水がなく泥がたまっていたので、エレミヤは泥の中に沈んだ。
エレミヤ38:2-6
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
カルデア軍に投降せよ。
そうエレミヤはすべての民に語った。
役人たちはエレミヤを民衆の士気を挫く「非国民」だとして死刑を要求した。
王は「お前たちの意に反しては何もできない」と言って
指導力を発揮しえなかった。
エレミヤは泥のたまった水溜めにつり降ろされた。
エレミヤを主の預言者と認める王は、
ひそかに使者を遣わしてエレミヤを呼び出し国家の進むべき道を尋ねた。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
そこで、エレミヤはゼデキヤに言った。
「イスラエルの神、万軍の神なる主はこう言われる。
もし、あなたがバビロンの王の将軍たちに降伏するなら、
命は助かり、都は火で焼かれずに済む。
また、あなたは家族と共に生き残る。
しかし、もしバビロンの王の将軍たちに降伏しないなら、
都はカルデア軍の手に渡り、火で焼かれ、
あなたは彼らの手から逃れることはできない。」
エレミヤ38:17-18
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
エレミヤはゼデキア王に降伏を勧めた。
降伏すれば命は助かり、都は焼かれず、家族も生き残る、と。
ゼデキアはどうしただろうか。
「ゼデキアはバビロンの王に反旗を翻した。」(列王記下24:20)
王はエレミヤの助言を無視した。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
カルデア軍は彼らの後を追い、エリコの荒れ地でゼデキヤに追いついた。
王は捕らえられて、ハマト地方のリブラにいるバビロンの王
ネブカドレツァルのもとに連れて行かれ、裁きを受けた。
リブラでバビロンの王は、ゼデキヤの目の前でその王子たちを殺した。
バビロンの王はユダの貴族たちもすべて殺した。
その上で、バビロンの王はゼデキヤの両眼をつぶし、
青銅の足枷をはめ、彼をバビロンに連れて行った。
カルデア人は、王宮と民家に火を放って焼き払い、
エルサレムの城壁を取り壊した。
民のうち都に残っていたほかの者、投降した者、その他の生き残った民は、
バビロンの親衛隊の長ネブザルアダンによって捕囚とされ、連れ去られた。
エレミヤ39:5-9
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ゼデキア王の治世9年にバビロン軍はエレサレムを包囲し、
治世11年には食糧が尽き、都の一角が破られた。
王と戦士らは夜中に都を脱出するが、追手によって捕縛される。
ゼデキアは王子たちが殺されるのを見せられた後、両眼をつぶされる。
都は火で焼かれ、城壁は取り壊された。
エレミヤの助言を受け入れていれば、
このような悲劇に遭わずに済んだであろうに。
降伏するか、徹底抗戦するか、
この意思決定は次代に大きな影響を及ぼす。
そういえば、今日は東京のある地下壕で、降伏するか否かの会議が行われた日だ。
63年前のことだ。
その場合、「撤退」も賢い選択肢の一つである。
ただこの選択には大きな決断力が必要である。
エレミヤの時代、ユダは大きな国難に見舞われていた。
カルデア軍(バビロニア軍)の脅威が迫っていたのだ。
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「主はこう言われる。この都にとどまる者は、剣、飢饉、疫病で死ぬ。
しかし、出てカルデア軍に投降する者は生き残る。命だけは助かって生き残る。
主はこう言われる。
この都は必ずバビロンの王の軍隊の手に落ち、占領される。」
役人たちは王に言った。
「どうか、この男を死刑にしてください。
あのようなことを言いふらして、
この都に残った兵士と民衆の士気を挫いています。
この民のために平和を願わず、むしろ災いを望んでいるのです。」
ゼデキヤ王は答えた。
「あの男のことはお前たちに任せる。
王であっても、お前たちの意に反しては何もできないのだから。」
そこで、役人たちはエレミヤを捕らえ、
監視の庭にある王子マルキヤの水溜めへ綱でつり降ろした。
水溜めには水がなく泥がたまっていたので、エレミヤは泥の中に沈んだ。
エレミヤ38:2-6
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カルデア軍に投降せよ。
そうエレミヤはすべての民に語った。
役人たちはエレミヤを民衆の士気を挫く「非国民」だとして死刑を要求した。
王は「お前たちの意に反しては何もできない」と言って
指導力を発揮しえなかった。
エレミヤは泥のたまった水溜めにつり降ろされた。
エレミヤを主の預言者と認める王は、
ひそかに使者を遣わしてエレミヤを呼び出し国家の進むべき道を尋ねた。
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そこで、エレミヤはゼデキヤに言った。
「イスラエルの神、万軍の神なる主はこう言われる。
もし、あなたがバビロンの王の将軍たちに降伏するなら、
命は助かり、都は火で焼かれずに済む。
また、あなたは家族と共に生き残る。
しかし、もしバビロンの王の将軍たちに降伏しないなら、
都はカルデア軍の手に渡り、火で焼かれ、
あなたは彼らの手から逃れることはできない。」
エレミヤ38:17-18
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エレミヤはゼデキア王に降伏を勧めた。
降伏すれば命は助かり、都は焼かれず、家族も生き残る、と。
ゼデキアはどうしただろうか。
「ゼデキアはバビロンの王に反旗を翻した。」(列王記下24:20)
王はエレミヤの助言を無視した。
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カルデア軍は彼らの後を追い、エリコの荒れ地でゼデキヤに追いついた。
王は捕らえられて、ハマト地方のリブラにいるバビロンの王
ネブカドレツァルのもとに連れて行かれ、裁きを受けた。
リブラでバビロンの王は、ゼデキヤの目の前でその王子たちを殺した。
バビロンの王はユダの貴族たちもすべて殺した。
その上で、バビロンの王はゼデキヤの両眼をつぶし、
青銅の足枷をはめ、彼をバビロンに連れて行った。
カルデア人は、王宮と民家に火を放って焼き払い、
エルサレムの城壁を取り壊した。
民のうち都に残っていたほかの者、投降した者、その他の生き残った民は、
バビロンの親衛隊の長ネブザルアダンによって捕囚とされ、連れ去られた。
エレミヤ39:5-9
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ゼデキア王の治世9年にバビロン軍はエレサレムを包囲し、
治世11年には食糧が尽き、都の一角が破られた。
王と戦士らは夜中に都を脱出するが、追手によって捕縛される。
ゼデキアは王子たちが殺されるのを見せられた後、両眼をつぶされる。
都は火で焼かれ、城壁は取り壊された。
エレミヤの助言を受け入れていれば、
このような悲劇に遭わずに済んだであろうに。
降伏するか、徹底抗戦するか、
この意思決定は次代に大きな影響を及ぼす。
そういえば、今日は東京のある地下壕で、降伏するか否かの会議が行われた日だ。
63年前のことだ。