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経営者のための聖書講座

永遠のベストセラー、聖書からビジネスのヒントを学ぶ

No.134 預言者たち~ダニエル(7):日に三度の祈り

2008-09-10 23:04:52 | ダニエル
不動の強い意志は偉大なリーダーに不可欠の要素だ。

ダニエルにはそれがあった。

前回のブログで紹介したとおり、ダニエルの失脚を企てる政敵たちは、
ダニエルの仕事ぶりに何一つ落ち度を見出すことができなかった。

ダニエルを訴える口実を捜す彼らの結論はこうだった。
「ダニエルを陥れるには、その信じている神の法に関してなんらかの
言いがかりをつけるほかはあるまい」(ダニエル6:6)

ダニエルの信仰に言いがかりをつけて彼を抹殺しようとしたのだ。

彼らは王に勅令の発布を迫った。それは、
「向こう三十日間、王様を差し置いて他の人間や神に願い事をする者は、
だれであれ獅子の洞窟に投げ込まれる」
という内容であった。

神への祈りが三十日間禁止されたのだ。
禁令を破る者には厳しい罰則が用意されていた。
王が禁令に署名したことを知ったダニエルはどのような行動にでたのだろうか?

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ダニエルは王が禁令に署名したことを知っていたが、
家に帰るといつものとおり二階の部屋に上がり、
エルサレムに向かって開かれた窓際にひざまずき、
日に三度の祈りと賛美を自分の神にささげた。
 ダニエル6:11
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ダニエルは禁令が発布されたのにもかかわらず、
日課である日に三度の祈りを止めなかった。

政敵らはダニエルの行為を王に訴えた。
ダニエルを寵愛する王であったが、不本意ながらも彼を逮捕せざるを得なかった。
ダニエルは罰則通り獅子の洞窟に投げ込まれることになった。

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一つの石が洞窟の入り口に置かれ、王は自分の印と貴族たちの印で封をし、
ダニエルに対する処置に変更がないようにした。
王は宮殿に帰ったが、その夜は食を断ち、側女も近寄らせず、眠れずに過ごし、
夜が明けるやいなや、急いで獅子の洞窟へ行った。
洞窟に近づくと、王は不安に満ちた声をあげて、ダニエルに呼びかけた。
「ダニエル、ダニエル、生ける神の僕よ、お前がいつも拝んでいる神は、
獅子からお前を救い出す力があったか。」
ダニエルは王に答えた。
「王様がとこしえまでも生き永らえられますように。
神様が天使を送って獅子の口を閉ざしてくださいましたので、
わたしはなんの危害も受けませんでした。
神様に対するわたしの無実が認められたのです。
そして王様、あなたさまに対しても、背いたことはございません。」
王はたいそう喜んで、ダニエルを洞窟から引き出すように命じた。
ダニエルは引き出されたが、その身に何の害も受けていなかった。
神を信頼していたからである。
王は命令を下して、ダニエルを陥れようとした者たちを引き出させ、
妻子もろとも獅子の洞窟に投げ込ませた。穴の底にも達しないうちに、
獅子は彼らに飛びかかり、骨までもかみ砕いた。
 ダニエル 6:18-25
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一晩獅子の洞窟で過ごしたダニエルであったが、
不思議なことに無傷で朝を迎えた。

安堵した王は、ダニエルを陥れようとした者たちを逮捕し、
獅子の洞窟に投げ込ませた。
彼らは獅子によって噛み殺された。

自分の大切にしているものを妥協せずに守り通したダニエル。

皆さんが大事にしていることは何だろう?

周囲の圧力があっても信念に妥協せず、それを守り通すことができるだろうか?

No.133 預言者たち~ダニエル(6):訴え出る口実

2008-09-07 22:20:37 | ダニエル
情報手段の発達により最近は不正やスキャンダルが
明るみになりやすくなっている。
そうした中、以前に増してコンプライアンスが求められている。
敵はちょっとしたスキを突いてくるのだ。

御社は、そしてあなた自身は大丈夫だろうか。


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ダレイオスは、王国に百二十人の総督を置いて全国を治めさせることにし、
また、王に損失がないようにするため、
これらの総督から報告を受ける大臣を三人、その上に置いた。
ダニエルはそのひとりであった。

ダニエルには優れた霊が宿っていたので、他の大臣や総督のすべてに傑出していた。
王は彼に王国全体を治めさせようとした。

大臣や総督は、政務に関してダニエルを陥れようと口実を探した。
しかし、ダニエルは政務に忠実で、何の汚点も怠慢もなく、
彼らは訴え出る口実を見つけることができなかった。

 ダニエル6:1-5
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王がダレイオスになってもダニエルが重用されることに変わりはなかった。

そればかりか、全国120人の総督を束ねる大臣3人の中のひとりになっていた。

さらに、ダニエルがあまりに優秀ですべてにおいて傑出していたので、
王はダニエルに王国全体を治めさせようとした。

まさに大出世、王の信頼を一身に浴びダニエルは活躍していた。

しかし、そうなると当然のごとく妬む者どもが現れる。
彼らはダニエルの出世がおもしろくないのだ。

そういう輩はどの時代にも存在する。
そして、何かと言いがかりをつけては足を引っ張ろうとする。

大臣や総督らは、ダニエルを陥れようとスキャンダルを探したが、
ダニエルは政務に忠実で、何の汚点も怠慢もなく、
訴え出る口実を見つけることができなかった。


仕事に忠実であれば、むやみに攻撃してくる敵から身を守ることができる。



「『命を愛し、 幸せな日々を過ごしたい人は、
  舌を制して、悪を言わず、唇を閉じて、偽りを語らず、
  悪から遠ざかり、善を行い、 平和を願って、これを追い求めよ。
  主の目は正しい者に注がれ、 主の耳は彼らの祈りに傾けられる。
  主の顔は悪事を働く者に対して向けられる。』
 
 もし、善いことに熱心であるなら、だれがあなたがたに害を加えるでしょう。
 しかし、義のために苦しみを受けるのであれば、幸いです。
 人々を恐れたり、心を乱したりしてはいけません。 」
                                (Ⅰペトロ 3:10-14)

No.132 預言者たち~ダニエル(5):野に追放された王

2008-09-04 10:37:15 | ダニエル
忙しく歩む足をふと止め、自分の会社を眺めてみる。
これまでの業績や社会に与えた影響に思いを馳せる。
そこで皆さんは何を思うだろう?


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このことはすべて、ネブカドネツァル王の上に起こった。

十二か月が過ぎたころのことである。王はバビロンの王宮の屋上を散歩しながら、
こう言った。
「なんとバビロンは偉大ではないか。これこそ、このわたしが都として建て、
 わたしの権力の偉大さ、わたしの威光の尊さを示すものだ。」
まだ言い終わらぬうちに、天から声が響いた。
「ネブカドネツァル王よ、お前に告げる。王国はお前を離れた。
 お前は人間の社会から追放されて、野の獣と共に住み、牛のように草を食らい、
 七つの時を過ごすのだ。そうしてお前はついに、
 いと高き神こそが人間の王国を支配する者で、
 神は御旨のままにそれをだれにでも与えるのだということを悟るであろう。」

この言葉は直ちにネブカドネツァルの身に起こった。
彼は人間の社会から追放され、牛のように草を食らい、その体は天の露にぬれ、
その毛は鷲の羽のように、つめは鳥のつめのように生え伸びた。
その時が過ぎて、わたしネブカドネツァルは目を上げて天を仰ぐと、
理性が戻って来た。
わたしはいと高き神をたたえ、永遠に生きるお方をほめたたえた。

その支配は永遠に続き
その国は代々に及ぶ。
すべて地に住む者は無に等しい。
天の軍勢をも地に住む者をも御旨のままにされる。
その手を押さえて
何をするのかと言いうる者はだれもいない。

言い終わると、理性がわたしに戻った。
栄光と輝きは再びわたしに与えられて、王国の威光となった。
貴族や側近もわたしのもとに戻って来た。
こうしてわたしは王国に復帰し、わたしの威光は増し加わった。
それゆえ、わたしネブカドネツァルは天の王をほめたたえ、あがめ、賛美する。
その御業はまこと、その道は正しく、驕る者を倒される。

 ダニエル 4:25-34
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バビロニアの王ネブカドネツァルは、王宮の屋上から繁栄する都を眺めた。
そして心から思った。
「自分がこの都を建てた」、
「自分はなんて偉大なのだろう」と。

その瞬間、ネブカドネツァルの身にある変化が起きた。
理性を失い、野獣のような行動をとり始めたのだ、
彼は人間社会から追放され、野で獣のような生活をした。

定められた時が過ぎると、彼はある悟りを得ていた。

「神こそが人間の王国を支配する者」
「すべて人間は無に等しい」
「神は人間を御旨のままにされる」

理性が戻ったネブカドネツァルは王に復帰した。
その威光は以前より増し加えられた。

驕る者は倒される。


「神は高慢な者を敵とし、謙遜な者には恵みをお与えになる。」
                               (ヤコブ4:6)

No.131 預言者たち~ダニエル(4):燃え盛る炉の中で

2008-09-01 21:50:16 | ダニエル
世の中は、誘惑とプレッシャーに満ちている。
周囲が促されていることと、自分の信念が異なっている場合、
皆さんならどうするだろう?
ダニエルの親友3人は、ある時、決断を迫られた。


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シャドラク、メシャク、アベド・ネゴの三人は縛られたまま
燃え盛る炉の中に落ち込んで行った。
間もなく王は驚きの色を見せ、急に立ち上がり、側近たちに尋ねた。
「あの三人の男は、縛ったまま炉に投げ込んだはずではなかったか。」
彼らは答えた。
「王様、そのとおりでございます。」
王は言った。
「だが、わたしには四人の者が火の中を自由に歩いているのが見える。
 そして何の害も受けていない。
 それに四人目の者は神の子のような姿をしている。」
ネブカドネツァル王は燃え盛る炉の口に近づいて呼びかけた。
「シャドラク、メシャク、アベド・ネゴ、
 いと高き神に仕える人々よ、出て来なさい。」
すると、シャドラク、メシャク、アベド・ネゴは炉の中から出て来た。
総督、執政官、地方長官、王の側近たちは集まって三人を調べたが、
火はその体を損なわず、髪の毛も焦げてはおらず、
上着も元のままで火のにおいすらなかった。
 ダニエル3:23-27
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ネブカドネツァル王は巨大な像を建立し、国中の高官を集め除幕式を行った。
合図とともに参列者一同は像に向かってひれ伏して拝むよう命じられていた。
高官たちの中に、ダニエルの僚友ハナンヤ、ミシャエル、アザルヤもいた。

彼らは、王の命令に背き、巨像を拝もうとはしなかった。
脅しにあってもひるまずに彼らは自分の信念を貫き通した。

ネブカドネツァル王の逆鱗に触れた、ハナンヤ、ミシャエル、アザルヤ
(バビロニアでの名は、シャドラク、メシャク、アベド・ネゴ)は、
生きたまま燃え盛る炉の中に投げ込まれた。

燃える炉の中を覗き込んで王は驚いた。

王の目に映ったのは3人ではなく4人で、彼らは炉の中を自由に歩いていた。


無傷で炉から出てきた3人を見て、王は言った。

「シャドラク、メシャク、アベド・ネゴの神をたたえよ。
 彼らは王の命令に背き、体を犠牲にしても自分の神に依り頼み、
 自分の神以外にはいかなる神にも仕えず、拝もうともしなかったので、
 この僕たちを、神は御使いを送って救われた。
 わたしは命令する。
 いかなる国、民族、言語に属する者も、
 シャドラク、メシャク、アベド・ネゴの神をののしる者があれば、
 その体は八つ裂きにされ、その家は破壊される。
 まことに人間をこのように救うことのできる神はほかにはない。」
                             (ダニエル3:28-29)


王は、シャドラク、メシャク、アベド・ネゴをさらに高い位につけた。

No.130 預言者たち~ダニエル(3):不思議な夢

2008-08-29 23:57:28 | ダニエル
寝ている間夢を見ることがあなたにもあるだろう。
最近見た夢を覚えているだろうか?
その夢には何か意味があるのかもしれない。

バビロニアの王ネブカドネツァルはある晩奇妙な夢を見た。
彼が見た夢は、不思議な像と石の夢だった。

その像は、頭が金、胸と腕が銀、腹と腿が青銅、
すねが鉄、足は一部が鉄、一部が陶土でできていた。
ある石がどこからともなく現れ、その像の足の部分を砕くと像は跡形もなくなり、
やがて石は大きな山となり全地に広がった。

ダニエルは王の見た夢を見事に解き明かすことができた。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
これが王様の御覧になった夢です。さて、その解釈をいたしましょう。
王様、あなたはすべての王の王です。
天の神はあなたに、国と権威と威力と威光を授け、人間も野の獣も空の鳥も、
どこに住んでいようとみなあなたの手にゆだね、
このすべてを治めさせられました。
すなわち、あなたがその金の頭なのです。
あなたのあとに他の国が興りますが、これはあなたに劣るもの。
その次に興る第三の国は青銅で、全地を支配します。
第四の国は鉄のように強い。
鉄はすべてを打ち砕きますが、あらゆるものを破壊する鉄のように、
この国は破壊を重ねます。
足と足指は一部が陶工の用いる陶土、一部が鉄であるのを御覧になりましたが、
そのようにこの国は分裂しています。
鉄が柔らかい陶土と混じっているのを御覧になったように、
この国には鉄の強さもあります。
足指は一部が鉄、一部が陶土です。
すなわち、この国には強い部分もあれば、もろい部分もあるのです。
また、鉄が柔らかい陶土と混じり合っているのを御覧になったように、
人々は婚姻によって混じり合います。
しかし、鉄が陶土と溶け合うことがないように、ひとつになることはありません。
この王たちの時代に、天の神は一つの国を興されます。
この国は永遠に滅びることなく、その主権は他の民の手に渡ることなく、
すべての国を打ち滅ぼし、永遠に続きます。
山から人手によらず切り出された石が、
鉄、青銅、陶土、銀、金を打つのを御覧になりましたが、
それによって、偉大な神は引き続き起こることを王様にお知らせになったのです。
この夢は確かであり、解釈もまちがいございません。」
これを聞いたネブカドネツァルはひれ伏してダニエルを拝し、
献げ物と香を彼に供えさせた。
王はダニエルに言った。
「あなたがこの秘密を明かすことができたからには、あなたたちの神はまことに
 神々の神、すべての王の主、秘密を明かす方にちがいない。」
  ダニエル2:36-47
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ネブカドネツァルは夢により、その後の世界の動きを知らされたのだ。
すなわちそれはネブカドネツァル以降の覇権国の移り変わりだった。

金はネブカドネツァルが治めるバビロニア帝国。
銀はペルシャ帝国。
青銅はアレキサンダー大王のギリシャ帝国。
そして鉄はローマ帝国である。

ローマ帝国は次々と周辺国家を征服し版図を広げた多民族国家だったが、
属州での反乱が後を絶たなかった。

この夢とその解釈が真実であることは歴史が如実に物語っている。

この夢には、鉄の時代、つまりローマ帝国の時代に
一つの国が興ると示されている。
その国は、夢に登場する他の国々と違い、永遠に滅びることがないという。

はたしてその国とは?


新約聖書はローマ帝国の時代が舞台だ。


ネブカドネツァルの時代にその後600年に及ぶ世界の動きが予告された。

神には計画がある。

そして時に夢によって人に働きかける。


No.129 預言者たち~ダニエル(2):医食同源

2008-08-26 20:40:59 | ダニエル
「体にいい◎◎」、「体脂肪を燃焼する△△」・・・、
世は、ちょっとした健康ブームだ。
「メタボ」を気にされている方も多いことだろう。

医食同源。
健康のため、食事に気を使うことも必要だ。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ダニエルは宮廷の肉類と酒で自分を汚すまいと決心し、
自分を汚すようなことはさせないでほしいと侍従長に願い出た。
神の御計らいによって、侍従長はダニエルに好意を示し、親切にした。
侍従長はダニエルに言った。
「わたしは王様が恐ろしい。
 王様御自身がお前たちの食べ物と飲み物をお定めになったのだから。
 同じ年ごろの少年に比べてお前たちの顔色が悪くなったら、
 お前たちのためにわたしの首が危うくなるではないか。」
ダニエルは、侍従長が自分たち四人の世話係に定めた人に言った。
「どうかわたしたちを十日間試してください。
 その間、食べる物は野菜だけ、飲む物は水だけにさせてください。
 その後、わたしたちの顔色と、宮廷の肉類をいただいた少年の顔色を
 よくお比べになり、その上でお考えどおりにしてください。」
世話係はこの願いを聞き入れ、十日間彼らを試した。
十日たってみると、彼らの顔色と健康は
宮廷の食べ物を受けているどの少年よりも良かった。
それ以来、世話係は彼らに支給される肉類と酒を除いて、
野菜だけ与えることにした。
 ダニエル1:8-16
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


ネブカドネツァル王の計らいにより特別に選ばれ、
バビロニア流の英才教育を受けることになった捕囚の子ダニエルは、
宮廷が支給する肉類と酒は自らを汚すものと判断した。

ダニエルは侍従長に自分の意志を伝えたが、彼は王を恐れその申し出を拒否した。
あきらめないダニエルは、世話役に対してある提案を投げかけた。

10日間試してもらいたい。
自分たちに、10日間、水と野菜だけを与え、
10日後、自分たちの顔色と肉を食べた少年たちの顔色とを比べてみてほしい。
そのうえで判断してほしい。


彼は「10日間お試し」という手に打って出たのだ。
粘り強いダニエルは、結構いい営業マンになれただろう。

世話役は折れ、10日間、ダニエルとその仲間に水と野菜だけを与えた。

10日後、彼らの顔色は、他のどの少年よりも良かった。

菜食が健康に良いことは、この時代、既に証明されていたわけだ。


健康も優れた経営者の資質の一つだ。

体に良いものを摂り、悪いものは極力口にしないというのも節制である。

普段の食生活は、顔色をはじめ体に表れている。

あなたの顔色は?

あなたの体はあなただけのものではない。

No.128 預言者たち~ダニエル(1):奨学制度

2008-08-23 23:10:08 | ダニエル
これまで登場した数々の預言者の叫びもむなしく、
悔い改めることを拒んだユダ王国は、バビロニアに滅ばされた。
敗戦の結果、貴重な財宝と多くの住民はユダからバビロンへ引いて行かれた。

バビロンに捕囚として連れ去られた者たちの中に少年ダニエルも含まれていた。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
さて、ネブカドネツァル王は侍従長アシュペナズに命じて、
イスラエル人の王族と貴族の中から、
体に難点がなく、容姿が美しく、何事にも才能と知恵があり、
知識と理解力に富み、宮廷に仕える能力のある少年を何人か連れて来させ、
カルデア人の言葉と文書を学ばせた。
王は、宮廷の肉類と酒を毎日彼らに与えるように定め、
三年間養成してから自分に仕えさせることにした。
この少年たちの中に、
ユダ族出身のダニエル、ハナンヤ、ミシャエル、アザルヤの四人がいた。
侍従長は彼らの名前を変えて、
ダニエルをベルテシャツァル、ハナンヤをシャドラク、
ミシャエルをメシャク、アザルヤをアベド・ネゴと呼んだ。
 ダニエル1:3-7
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ネブカドネツァル王は、その善悪は別とすれば、非常に優秀なリーダーだった。
彼は、敵国の子弟であっても有能であれば
自国の将来のために登用しようと考えた。

いわばネブカドネツァル奨学制度だ。

王族と貴族の子弟らの中から、健康、容姿、知能、性格を審査し、
何人かの少年を選出した。

選ばれた少年たちは、3年間、バビロニアの言葉と文書を徹底的に学ばされた。
その間、彼らには最高級の待遇が施された。

ダニエルは彼らの中の一人だった。

ダニエルは、後にバビロニア、ペルシャで国家に貢献したばかりでなく、
預言者として活躍し、今日に至るまで世界中の人々に影響を与えている。

このような有意な人材が、みじめな捕囚の子として埋もれずにすんだのは、
ある意味、ネブカドネツァルの功績によるともいえよう。


御社は人材の育成をどれほど重視しているだろうか。
埋もれている人材はいないだろうか。

人材の育成に労を惜しむのはかえって益にならない。

この分野に関してはトップリーダーの見識がおおいに影響する。