この2年で一番成果の上がったピーマンがなぜか成長しない。
野菜作りの師匠たちに相談すると様々な答えが返ってくる。
「連作被害ではないか?」
「肥料のやりすぎではないか?」
「消石灰の散布が多かったのではないか?」
「気温が上がらないのに植えたからではないか?」etc
なるほど今年は春になるのは随分と早かったけど
ここにきて少し肌寒い日々が続いている。
しかしグングン成長している種類もあることから
一概に気温だけではなさそう・・・
というかpH(ペーハー)について全く気に留めていなかった。
土壌の消毒と思って植え付け前の土造りに
かなり消石灰を撒いたことは間違いない。
とある師匠によれば
「強アルカリ土壌ほど手の施しようが無い」とまで言われた。
さっそく比色式pH検定器なるものを購入。
費用は3000円弱ということで
またまた原価アップ(泣)
恐る恐る測定してみたら判定は
弱酸性のpH6.5ということで少し安堵。
どうやら肥料をやることで酸性に傾いている模様。
ということは、やはり肥料のやりすぎが原因のようだ。
ところでpHとはpower of Hydrogenの略で水素イオン指数の度合いを示す。
式で表すとpH=-LOG([H+]/(mol/L))ということ・・・因みにLOGは底数10の対数のこと
ナンノコッチャでしょうが簡単に言うと
強酸性のpH1とは常温で1リットル中に含まれる水素イオンが0.1molということ。
この場合逆に水酸化イオンは0.0000000000001mol含まれている。
中性を示すpH7では水素イオン・水酸化イオンともに0.0000001molとなる。
そうお気づきの通りpHの数値は水素イオン濃度の小数点以下の指数を意味している。英語でpowerとは指数(べき数)を意味しているのでpHとは読んで字の如しということだ。
さてこの対数(log)だが便利と思ったことがおありだろうか?
任意の数Xを底数aの指数関数で表す時のべき指数ρのことである(チンプンカンプン?)
まあ仮にXとYの乗数を計算する場合にそれぞれ対数に変換することで
その対数の和が求める答えの対数となる(ますます解からん?)
ということで掛け算の苦手な外国人が一生懸命に考えたズルだ(怒られるかも?)
これをワタシタチ日本人は学生時代に一生懸命汗かきながら覚えた。
意味もわからず試験に出るからと丸覚えしても応用ができない。
要はその答えが大事なのではなくそれが何を意味しているのかを知ることが大事だと思う。
数学とは当時の知恵者たちが必要に迫られ編み出した天才的な手抜きだ。
この歳になって知れば知るほど本当にオモシロイ。
拝