1時間に55㍉もの雨を降らせたゲリラ豪雨で大量の雨漏れが発生した。
想定外の記録的な大雨だったとはいえ工場内は水浸し、正しくお手上げ状態だった。しかし築48年の老工場にとっては取るに足りない出来事の一つかもしれない。それにしても修理するには相当の経費が必要となることは容易く想像できる。
ここ最近の異常気象ともいえる豪雨や猛暑、そして冬には大雪。屋根の上の彼らは、世界規模で発生する自然の猛威に成す術もなく立ち尽くす人々のワンシーンともいえる。
齧ってはいけない果実を口にして以来、人々は競って欲望のこころを甘美な歓びの酒で満たすために破壊と略奪を繰り返してきた。多くの自然科学者たちは、その行動のツケが創造の大地の怒りを招くであろうと警鐘してきた。
最果てもなく無尽蔵に拡がるこの宇宙の小さな惑星の水たまりに浮かぶ小島の、さらに小さな米粒のような工場の屋根に虫ケラのように立ち尽くすワタシ達に、遥か山々の上に低く懸かる雨雲は再び激しい飛礫を打ち付けるのだろう。
それにしても、このところ何かと災難が続くような気がするが、それも一時の出来事なのか・・・
『そう、やがて時が解決するさ』と自分に言い聞かせながら明日もがんばろう!
ある梅雨の日の出来事。
拝