Dr. Jason's blog

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霞ヶ関の官僚の「専門性」と「異動」

2005-11-20 | Weblog
 きさらぎけいすけ氏の blog, 「なんか,変...」の 11/19 に「官僚は異動し過ぎでは?」という記事 がある.

 私は,官僚のシステムについて,それほど詳しいわけではないが,
  低い専門性
  文官 - 技官 の区別
  文官への偏重
 そして,ここで,けいすけ氏指摘している,「異動しすぎ」が,現在の日本の国家としての弱点になっている.

 自分の所属する役所が所轄する専門分野なかの一つについて,ある程度の「専門知識」==例えば大学院修士修了レベル,がなくては,「異動」や「出向」しても,本来の意味でのゼネラリストにはなれないと思う.

 特定の専門分野しか知らないまるっきりの「専門バカ」はこまるが,役所の内部の手続きにだけ長けた「専門的ことは大学修士レベルの知識もあやしい」人たちが,国家の中央官僚の高官だったり,国立の研究機関の責任者だったりするのは,無理がある.諸外国ではどうなっているかみれば「弱み」は明白だ.
 私見では,中央官僚は,学部レベルの法学,政策,経済などの専攻のものを中心とするのではなく,各省庁の分野の修士修了者をまず基本とする必要があるだろう.その上で,第一の専門の隣接分野の修士,総合政策的な分野の修士,経営管理分野の修士,海外への留学などの道をつけるのが良いと思う.


 この話題の背景である「日本のシステム」や「日本の科学研究」の問題点について,まとめられている参考書を以下にあげる.どれも,一読の価値あり.

 
日本 権力構造の謎〈上〉

早川書房

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日本 権力構造の謎〈下〉

早川書房

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人間を幸福にしない日本というシステム

新潮社

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検証・なぜ日本の科学者は報われないのか

文一総合出版

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参考:
この件に関連する話題は
2005/05/18 の blog
にもあります
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