Dr. Jason's blog

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夏休み読書月間 (14) 数学者の半生

2005-08-14 | Education
  Newton 2005.09 号の 138.p に, 現在大妻女子大学 社会情報学部 教授の 野崎昭弘先生 による,『数学に関係する分野の「良書」』として,本書が推薦されていた.
 野崎先生は,数学と計算機科学の分野の研究者として高名な先生である.直接は存知あげないが,学生時代からその著作などでは沢山勉強させていただいている.

 私は,工学部出であり,元々数学の出来はよくないので, 類体論 のような「本当の代数学」は理解できない.
 しかし,著者の東大名誉教授 彌永昌吉(いやながしょうきち)先生 が,数えで100歳であり, 高木貞治先生 の弟子で,また,数学界最高の栄誉であるフィールズ賞の受賞者である 小平邦彦先生 の指導教授であると聞けば,それだけで,その半生はどんなものだったのだろうかと,興味をもったので,すぐに Amazon に注文した.
 
 教育において,家庭の雰囲気,良い恩師や良い教科書との出会い,仲間との出会い,異文化,異分野との交流等がどれほど重要か考えさせられる内容であった.

 数学あるいは数学者に興味のある方だけでなく,学問や教育に興味のある方にオススメする.



若き日の思い出 数学者への道
彌永 昌吉
岩波書店

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