Dr. Jason's blog

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夏休み読書月刊 (1) 本は安い!

2005-07-31 | Education
 夏休みのない人もいると思うが「夏休み読書月間」をテーマとしてみた.


 知り合いから送ってもらった,ある種の「読書の勧め」的な文章に以下のような記述があった.

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金を惜しまず本を買え。本が高くなったといわれるが、基本的に本は安い。
              「ぼくはこんな本を読んできた」立花 隆
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 また, 7/30のblog で紹介した「テクノロジズトの条件」の冒頭には,15世紀半ばの「活版印刷の発明」とそれによる「書物の大量生産」==「印刷本」が,知識の伝達に著しい変化をもたらし,それが「近代」を生み,ヨーロッパが他の地域に比べて優勢となる原動力であったことが述べられている.

 その「活版印刷の発明」以来,「本」は知識の伝達のための基本的な方法である.
 立花氏がいうように,私も本は「安い」と思う.また,読解力がある程度あれば,実は,読書が一番安い学習方法だと思う.
 経験による実学を過度に重視する人がいるが,一人の人間が一生のうちに直接体験できることは非常に限られている.本は,単に知識を伝達しているだけでなく,著者の体験や経験を伝達しているものでもある.要は読み手の想像力,創造力次第ということである.
 例えば,どこかの専門家が4年かけて研究した内容をまとめて,最先端の研究が一冊の本になったとしよう.仮に,この本が300ページで4000円だったとする.4年間の専門的な研究成果を4000円で整理した形で見せてもらえるなんて,絶対に安い.


 以下の3冊は,単なるブックガイドではなく,本の買い方,読み方,使い方について,は大変示唆に富んでいる.
 

 ジャーナリスト,評論家,(元東大講師)である, 立花 隆氏 による読書論,読書術.


ぼくはこんな本を読んできた―立花式読書論、読書術、書斎論

文芸春秋

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ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術

文芸春秋

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 元アスキー社長であり,情報学博士号を取得し教育分野でも活躍する, 西 和彦氏 のIT書評と読書法.

ITの未来を読む 365冊+α

日経BP社

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 ちなみに,西さんの本の買い方,読み方は,私のに似ています.

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4 コメント

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子供はひとりひとり (Dr. Jason)
2005-07-31 19:52:56
 ななしのごんべさん.コメントありがとうございます.

 確かに,子供は一人一人ちがいますので,育児書をマニュアルのように考えてそてに書いてあることと違うと騒ぐのは滑稽ですね.子供相手のことは,まず,年配の経験者に相談するのが良いことは確かです.すでに,ヒトにおいては,祖母が経験的な知識で子供や孫を支援するので,祖母の寿命が長い一族が健康で寿命が長いという科学的な研究結果が発表されています.

 最近は,教科書を文字通り鵜呑みにして,医学部でも解剖の授業で実際の人間の臓器と教科書のイラストが違うと行って驚く学生がいるそうです.(こんなやつには,医師免許は与えられませんね.)



 日常の生活や臨床的なものごとへに関して「観察」して「考える」ことの重要性と,先人の経験や知識を本から学ぶことは,両立すべきことだと思います.
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ちょっと違和感 (ななしのごんべ)
2005-07-31 17:13:59
結婚後の女性、特に子育て中の女性は、あんまり本読まない方がいいんじゃないかしら。こどもなんて特に(旦那もだけど)、ひとりひとり個性があるし、体質も違うし、地域によって病気の発生源も違いますからね。イタイイタイ病は、子供をよく観察していたお母さんが、あの水がおかしいと訴えて原因が分かったと、何かの本で読んだことがあります。胎児性水俣病も、「この子が一身に毒を吸って、私と他の兄弟を救ってくれた」って、まだ原因が分からないうちから断言していたお母さんもいました。お二人とも、ほとんど本を読んだことがない方だったと思います。

まあそれは極端にしても、最近の若いお母さんはマニュアルに頼り過ぎな気がしますよ。困ったときは、まず自分の経験、そして身近にいて状況が分かっている人の経験に頼りましょうね。どうしてもというときは、なるべく女性が書いたものを探しませう。

もちろん、成人になるまでは、たくさん本を読んで、賢い女性になってもらいたいと思います(特に古典がいいと個人的に思います)。
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Knowing-Doing はおもしろそうですね (Dr. Jason)
2005-07-31 13:02:49
 コメントありがとうございます.

 私も,自分の専門外のものや少し古い時期のものは,マーケットプレースを活用したりしています.
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確かに本は安いですが (shiba)
2005-07-31 07:11:54
内容を考えると、確かに本は安い(価値がある)と思います。私も本は(衝動的に)買い込む方ですが、積読になると経済的にも精神的にも負担感が出てきます。最近では、少し前の本はできるだけ半額くらいで買うことを目標にしています(Amazonユーズドやブックオフ)。これが積読の言い訳になったら、本末転倒ですね(苦笑)。

本を読んで、それをいかに実践に生かすかで、本(読書)の価値が決まるのかもしれませんね。こんなサイトもあります。

http://community.knowing-doing.jp/?Knowing-Doing
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