ずいぶん前に「南極では電気はどうやって手に入れているの?」と聞いた時に、ほとんどがディーゼルだという答えに驚いた覚えがあります。
「しらせ」で持っていく物資の半分以上が燃料だと聞いてもっと驚きました。
地球温暖化に関わる観測をしているところで、ディーゼルとは思いもよらなかったからです。
でも、考えてみると、そう簡単にエネルギーを調達できるところではないのですよね。
火力発電には燃料が必要だし、水量のある川なんて望めないから水力発電もダメ、地熱発電なんてもっと考えられない!
一日中太陽が出ているから太陽光発電は?と思っても、一日中出ていない時もあるから年間通しての供給は難しい(現在は45kWの容量の太陽光発電機が設置してあるようです)。
それなら、風力発電は?
だって、南極は風が強いでしょう?
最近は山の上でも山小屋ごとに小さな風車がたくさんあって、風力発電をしているし、風の強いところにはどこにでも大きい風車があるもの!!と大発見とばかりに言ってみたのですが…。
なかなか簡単にはいかないようです。
41次隊で、高さ約10m、上部に長さ約3.5mの羽が2枚の、最大で約10kWの電気エネルギーを得ることできる風力発電装置を設置(2000年2月)したことがあったのですが、その年の7月に襲ってきたA級ブリザードで、壊れてしまったというのです。
昭和基地周辺では風速が50m/sを超えることもあり、風力発電機そのものが破損してしまう可能性があるということなんだと分かりました。
でも、これで黙っている観測隊ではないんですね!!
46次隊夏隊では関電工の風力発電装置専門の方が隊員として昭和基地に行き、今年の2月に前回と同規模の風力発電装置が立ち上がっています。
日本国内を旅行していてもこの5年で風車(特に1500kWの大きいもの)がとっても増えた感じがしています。
今年建てられた風力発電装置は羽の角度が風の強さによって変わり、風を受けすぎないようにできるのだそうです。
強い風でも同じスピードでゆっくり回るのだと「こども南極観測隊」に書いてありました。
現在、風力発電や太陽光発電、過去のゴミの持ち帰りも含めて、南極の自然に優しい観測隊を目指して頑張っているのを、いろいろな記事から見ることができます。
今年建てられた風力発電の運用が成功して、もっと風力発電の活用が進むといいなぁと思います。
第47次日本南極地域観測隊員出発まで、あと41日
「しらせ」で持っていく物資の半分以上が燃料だと聞いてもっと驚きました。
地球温暖化に関わる観測をしているところで、ディーゼルとは思いもよらなかったからです。
でも、考えてみると、そう簡単にエネルギーを調達できるところではないのですよね。
火力発電には燃料が必要だし、水量のある川なんて望めないから水力発電もダメ、地熱発電なんてもっと考えられない!
一日中太陽が出ているから太陽光発電は?と思っても、一日中出ていない時もあるから年間通しての供給は難しい(現在は45kWの容量の太陽光発電機が設置してあるようです)。
それなら、風力発電は?
だって、南極は風が強いでしょう?
最近は山の上でも山小屋ごとに小さな風車がたくさんあって、風力発電をしているし、風の強いところにはどこにでも大きい風車があるもの!!と大発見とばかりに言ってみたのですが…。
なかなか簡単にはいかないようです。
41次隊で、高さ約10m、上部に長さ約3.5mの羽が2枚の、最大で約10kWの電気エネルギーを得ることできる風力発電装置を設置(2000年2月)したことがあったのですが、その年の7月に襲ってきたA級ブリザードで、壊れてしまったというのです。
昭和基地周辺では風速が50m/sを超えることもあり、風力発電機そのものが破損してしまう可能性があるということなんだと分かりました。
でも、これで黙っている観測隊ではないんですね!!
46次隊夏隊では関電工の風力発電装置専門の方が隊員として昭和基地に行き、今年の2月に前回と同規模の風力発電装置が立ち上がっています。
日本国内を旅行していてもこの5年で風車(特に1500kWの大きいもの)がとっても増えた感じがしています。
今年建てられた風力発電装置は羽の角度が風の強さによって変わり、風を受けすぎないようにできるのだそうです。
強い風でも同じスピードでゆっくり回るのだと「こども南極観測隊」に書いてありました。
現在、風力発電や太陽光発電、過去のゴミの持ち帰りも含めて、南極の自然に優しい観測隊を目指して頑張っているのを、いろいろな記事から見ることができます。
今年建てられた風力発電の運用が成功して、もっと風力発電の活用が進むといいなぁと思います。
第47次日本南極地域観測隊員出発まで、あと41日