--Katabatic Wind-- ずっと南の、白い大地をわたる風

応援していた第47次南極地域観測隊は、すべての活動を終了しました。
本当にお疲れさまでした。

健康診断&解散会

2007-04-17 | Weblog
今日、昭和基地としらせから投函されたハガキが届きました。

#住所は消してありますが私宛に届いたものです
47次隊のオリジナル切手に昭和基地の消印、もう一枚はしらせの消印が押印してありました。
昨年は昭和基地に着いた感動が、今年は昭和基地での越冬を終えた思いが綴られていました。
どちらも私にとっては宝物です。
それでは、久しぶりに渡井さんからの観測隊だよりです。
---------------------------------------------------------------
2007年4月12日(木)晴れときどき曇り 健康診断&解散会

帰国後の健康診断が飯田橋の総合病院で行われた。
しらせは明日13日に晴海に着く予定なので、荷降ろしにあわせて健康診断の日程を組むことで、遠方の隊員もまとめて最後の仕事を済ませられるようにしてある。

南極に行く前と同じように、人間ドックとほぼ同じ検査を受ける。
直腸検査があるのも同様だ。(←※直腸検査はかなり衝撃だったらしい)
ただし行く前にあった、歯科検査や平衡感覚検査、瞳孔検査などはない。
精神鑑定もないので行く前は3日もかかった検査が1日で終わってしまう。

夕方からは47次隊の解散会が開かれた。
例年は週末にあわせて温泉などで1泊しているようだが、今年は1月に南極観測50周年のパネリストとして昭和基地を訪れた今井通子さんが解散会の場所として箱根の別荘を、立松和平さんが飲み物と食べ物を提供してくれた。

新宿を18時頃に発ち、箱根に20時頃到着。
翌日はしらせを出迎えるため6時過ぎには箱根を出なければならないので、慌しい解散会となったが、47次夏隊隊員との再会も果たし、懐かしい時間を過ごすことができた。


-----本日の作業など-----
・健康診断
・47次解散会at箱根

--------------------------------------------------------------
昭和基地では医療隊員による健康診断で、体重・体脂肪率測定、血圧測定、胸部レントゲン撮影、血液生化学検査、尿検査、腹部エコー検査などが実施されています。
1年4ヶ月に及ぶ南極での生活は、日本にいるよりももしかすると健康管理がしっかりしているかもしれないな、と思うことがありました。
渡井さんには数年前から、年に一度は人間ドックを受けるように勧めていました。
南極に行く前の健康診断では、結果を教えてもらえないようでしたが、とりあえず「南極で越冬するのには問題ないくらい健康である」ということだけが分かったということでした。
今回の結果は教えてもらえるのでしょうか?
観測隊が帰国した3月28日の2日後、観測隊より前に私が人間ドックに行きました。
家にヘルスメータがないので(職場にはもちろんありますが・・)、私は年に一度の人間ドックのときにしか体重を量りません。
この一年の南極漬けで体重がどれほど増えたかと恐怖に震えて?いたのですが、思いがけず500gほど減っていました。
でも、体がゆるんでいることだけは確かです。

解散会では、昭和で飲むのと何か違いがあった?と聞いたら、みんなこざっぱりしていたのがなんだか変な感じだったとのこと。
もう、髪の長い人もいないのだそうです。
皆さん現場復帰されているのですね。

最新の画像もっと見る