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【IWJ号外】ロバート・パリー氏による旧統一教会追及の調査報道第4回(前編)!

2022-10-04 18:15:41 | 翻訳記事 Translation

 日米の旧統一教会が関与した事件からわかることは、現在、自民党との癒着だけが、フォーカスされていますが、この背後に、すでに癒着し、共存共栄の関係を築いた米国の存在を見る必要がある、ということです。

 

 旧統一教会=勝共連合が、日本の政治に与えた影響とはどういうものなのか。

 

 米国による日本支配(操作)という文脈の中で、旧統一教会の性格を検討し直していく必要があるのではないでしょうか。

 

 現在の米国による日本操作には、第1に、日米合同委員会等を使った国家官僚支配、第2に、自民党清和会等を使った自民党支配、そして、第3に、民社党=同盟=六産別の流れの連合・国民民主党・立憲民主党を使った革新勢力分断の3つがあります。

 

 この3つの操作に、旧統一教会=勝共連合が、どのように具体的に関与してきたのか。

 

 2番目の操作については、岸・安部家の存在を通じてある程度明らかにされてきました。今後は、1番目と3番目の操作における旧統一教会の役割が明らかにされる必要があります。

 

 この点を明らかにして初めて、日本における旧統一教会の本当の性格が明らかになるのではないでしょうか。

 

 

【IWJ号外】ロバート・パリー氏による旧統一教会追及の調査報道第4回(前編)! 文鮮明一族の欲望まみれの姿! 文鮮明の長男孝進の元夫人、洪蘭淑氏が見た文鮮明一族の本当の姿!

 

 文鮮明の長男孝進(Moon Hyo Jin)の元夫人、洪蘭淑(Hong Nansook)氏が見た文一族の欲望にまみれた赤裸々な内幕を暴露する号外をお届けしますので、ぜひ御覧ください。

 

 米国の著名な調査報道ジャーナリスト、ロバート・パリー氏による旧統一教会追及報道をご紹介する第4回は、前後編の2回シリーズでお伝えします。

 

 この1998年10月1日に発表された記事のタイトルは、「文鮮明の影」です。

 

※Moon’s Dark Shadow(consortiumnews、1998年10月1日)

https://www.consortiumnews.com/1990s/consor25.html

 

 これは、洪蘭淑(Hong Nansook)氏が1998年に出版した著作『文鮮明一族の影の中で』とほとんど同じタイトルです。

 

 今回は、「文鮮明の影」前編です。

 

 以下から、前編の仮訳となります。

 

「文鮮明の影

 

 1995年に薬物中毒の息子から逃れた文鮮明の元義理の娘は、文が宗教的、政治的、ビジネス的帝国を巨額の現金で支え、その多くが不法に文鮮明に洗浄されて持ち込まれたと新しい本(1998年9月2日出版の『文鮮明一族の影の中で(In the Shadow of the Moons)』のこと)の中で書いている。

 

 元義理の娘の洪蘭淑(Hong Nansook)氏は、『文鮮明の影の中で(In the Shadow of the Moons)』というタイトルの個人的な回想録の中で、文の息子である文孝進(Moon Hyo Jin、文鮮明の長男でロック・ミュージシャン)との悪夢のような14年間の結婚生活を回想している。

 

 この本は主に虐待する夫と偽善的な宗教指導者の話であるが、文鮮明が米国に現金を密輸したり、現金の行き先について税関職員に嘘をついたりする長期にわたる陰謀によって、米国の通貨法に背いたという最初の個人の証拠が追加されている。

 

 洪蘭淑(Hong Nansook)氏によれば、この金の多くは家族の金庫に入れられ、文の米国でのビジネス、政治活動、家族の贅沢のために後で使用されたとのことである」

 

 ここから、ロバート・パリー氏の記事を再開します。

 

 「洪蘭淑氏は、1992年に文鮮明の妻である韓鶴子(Han Hak Ja)氏の指示で、米国の税関を通過するために現金を密輸する作業に自ら参加したときのことを話している。洪氏は、文鮮明夫妻が、海外からお金をバッグに入れて持ってきた教会信者たちから現金を受け取った事例を他にも数多く紹介した。

 

 米国の通貨法では、1万ドル(約144万円)以上の現金は出入国の際に税関で申告することが義務付けられている。また、合計が1万ドルを超えていれば、運び屋と共謀して持ち込んだ金額が1万ドル以下でも、違法となる。これはsmurfing(マネーロンダリングのこと)と呼ばれるプロセスである。

 

 『文鮮明一族の影の中で』は、文鮮明のマネーロンダリング――アジアと南米の謎の資金源から――が米国政府と米国政治に影響を与える不正な外国資金のパイプ役になっているのかどうかという問題を新たに提起している。

 

 文鮮明のスポークスマンは、彼が麻薬資金の洗浄や他の犯罪企業からの資金を動かしていることを否定している。彼らは、文の富は寄付とビジネス利益によるものだと言うが、文鮮明の記録を公開することを拒否している。

 

 何十年もの間、文鮮明は右翼メディアと友好的な政治家に、巨額の資金を提供してきた。彼は保守的な『ワシントン・タイムズ』を維持するために、年間推定1億ドル(約144億円)を費やしている。この新聞は米国右翼の旗艦であり、全国テレビの政治番組に定期的に出演する多くの保守的な識者のジャーナリズムの拠点である。

 

 『ワシントン・タイムズ』とその特派員は、クリントン大統領の弾劾に特に積極的であった。ケネス・スター独立検察官の議会報告書が発表された後、『ワシントン・タイムズ』の社説はクリントンにこう要求した。『出て行けこの卑劣な男、失せろ消えろ』と。[1998年9月12日]

 

しかし、『ワシントン・タイムズ』は、この新聞の創設者であり、資金提供者である文鮮明が関与した性的不正行為と、法的欺瞞に関する洪蘭淑氏の驚くべき申し立てを無視している。

 

『ワシントン・タイムズ』は自らを『米国の新聞』と称しているが、文鮮明は信者への演説で、彼の目標は神権的支配の下で米国とその国民を『自然に服従させる』ことだと宣言している。

 

抵抗し、個性を維持しようとする米国人は『消化』されると宣言している。[文鮮明氏の運動の詳細については、『iFマガジン』1997年9-10月号を参照]

 

文鮮明はまた、時には数百万ドルという多額の講演料を、アジア、南米、米国で文鮮明に代わって講演した、ジョージ・ブッシュ元大統領(父)を含む著名な政治家に渡している。

 

さらに、『世界平和女性連合』や『アメリカ自由連合』などの無難な名前のフロント組織を通じて、ジェリー・ファルウェル師や、イランコントラ活動家のオリバー・L・ノースら有力保守派に間接的に利益を与えている。

 

文鮮明の権力の鍵は、これまで明確には特定されていなかった出所からの地下資金の流れにある。洪蘭淑(Hong Nansook)氏の著書はこの謎に光を当てるものであるが、彼女は文鮮明の財務記録を調査する立場にはなかった。

 

しかし、洪氏は統一教会がどのように運営されていたかを見ており、より詳細な犯罪調査を正当化できるような直接の証拠を提供している。

 

『統一教会は現金主義だった』と洪蘭淑氏は書いている。『私は日本の教会の指導者たちが定期的にイースト・ガーデン(ニューヨークの北にある文鮮明の屋敷)に紙袋いっぱいのお金を持って来るのを見たが、文はそれをポケットに入れたり、朝食のテーブルで教会の所有する様々な企業の責任者たちに配ったりしていた』

 

『税関で、アトランティック・シティでギャンブルをしに来たと言えば、日本から現金を持ち込むのは簡単だった。また、ニューヨークの日本食レストランをはじめ、教会が経営する事業の多くは現金商売であった。教会本部から届けられた現金が、そのまま夫人のクローゼットの金庫に入るのを見たことがある』

 

1992年の日本旅行で起きたある現金密輸事件で、文鮮明夫人は娘婿に迫った。夫人は『札束』を受け取り、シアトルを経由する帰路のために側近に分配したと洪蘭淑氏は書いている。

 

『私は2万ドルを手の切れる新札で2パック渡されました』と洪氏は回想した。『私はそれを化粧箱のトレーの下に隠しました。... 私は密輸が違法であることを知っていましたが、文鮮明の信奉者は、より高い法律に従うと考えたのです』。

 

米国では、文鮮明が経営する会社が現金を洗浄し、追跡不可能にして、文鮮明が税法から逃れることを可能にした。

 

洪氏は、1993年に文孝進(Moon Hyo Jin)が、マンハッタン・センター(文孝進が所有する録音スタジオ)を訪れた日本の信者から40万ドルの現金の『寄付』を受けたと書いている。文孝進は『確定申告でその贈与を報告せず、そのお金に対して一銭の税金も払っていない』と、彼の元妻は述べている。

 

1994年に、文鮮明は文孝進に100万ドルを現金で送ったと洪氏は書いている。文孝進は60万ドルをブルーミングデールズのショッピングバッグに入れてマンハッタン・センターに届け、40万ドルを自分のために『かすめ取った』。マンハッタン・センターの元職員は、この60万ドルが他の文鮮明のビジネス企業を通じて洗浄されたことを独自に確認した。[詳細はiFマガジン1997年9-10月号参照]。

 

洪蘭淑氏は、文が『追跡不可能で申告不要の現金が詰まった紙袋を真の信者から受け取るたびに、米国の法律を侮蔑していることを示した』と書いている。

 

文鮮明が米国に進出した当初から、彼の資金源や税法違反の可能性について、問題にされてきた。1970年代、彼は何千人もの米国の若者を勧誘し、『洗脳』して、花や安いおもちゃを売りながら街から街へと車で移動させたと述べる批評家もいる。

 

しかし、1978年の議会調査(フレイザー委員会)によって、文鮮明が韓国の諜報員として米国組織に入り込もうとしていたこと、文鮮明が外国人信者を利用して米国に現金を密輸していたことなどが明らかにされた。この現金取引によって、1980年代初めには、連邦税法上の裁判が起こされた。[iFマガジン、1998年5-6月号参照]。

 

レーガン新政権は、この税務裁判を止めさせようとしたが、失敗に終わった。1982年、ニューヨークの連邦検察が司法省に勝利し、文鮮明に有罪判決を下した。

 

文鮮明は、1年半の実刑判決を宗教的迫害と非難し、アメリカ自由人権協会(American Civil Liberties Union)のリーダーを含む市民権団体を結集して防衛した。

 

ニューヨーク自由人権協会のジェレマイア・S・ガットマン会長は、この起訴を『私的な宗教問題への弁解の余地のない介入』と呼んだ。ユタ州選出のオーリン・G・ハッチ上院議員は『正義というよりむしろ不正義が行われた』と宣言した。

 

しかし、文鮮明の組織では、米国の税法に違反することは日常茶飯事であった。

 

『文鮮明が宗教的な免税を、ビジネスの世界で金銭的な利益を得るための道具として使っていたことは、教会の中で疑う余地はなかった』と洪蘭淑氏は書いている。

 

『弁護士たちが法廷で何を言おうと、内部では誰も文鮮明が教会の資金とビジネスの資金を混同させていたことに異論をはさみませんでした。誰もそれを問題にしていなかったのです。

 

私は何度も教会の顧問たちが、教会の資金を文の企業や政治団体に投入する話をしていたのを聞いています。なぜなら、文鮮明の宗教的、ビジネス的、政治的な目標は同じであり、統一教会の世界支配だからです。間違っているのは米国の税法であって、文鮮明ではないというわけです。人間の法律はメシアの使命にとって二の次なのです』と洪蘭淑氏は述べている。

 

しかし、文鮮明が有罪判決を受けたことで、宗教界や自由主義者たちの間に文鮮明の訴えが広まった。『一夜にして、カルト教団の指導者から宗教迫害のシンボルになったのだ。善意の自由主義者たちは、文鮮明を自分たちの目的の殉教者にした。彼らもまた、騙されたのだ』。

 

しかし、『騙された』だけでなく、宗教的迫害の旗印の下、文鮮明のところに参集した人々の中には、後にこの神権主義者への共感から利益を得るようになる者もいた。ラルフ・アバナシーなどの黒人公民権運動の指導者は、莫大な講演料を受け取り、ジェリー・ファルウェル師の関連の非営利団体には、文鮮明の数百万ドルが流れ込み、ガットマンは文鮮明の組織のトップ弁護士となったのである」

 

 以上が、「文鮮明の影」前編の仮訳となります。

 

 雑誌報道などで、断片的には伝わっていますが、洪蘭淑(Hong Nansook)氏が1998年に出版した著作『文鮮明一族の影の中で』をベースに、ロバート・パリー氏が独自に取材した情報も加えて、文鮮明一族の偽善と欺瞞に満ちた内幕が暴かれています。

 

 このロバート・パリー氏の記事は、1998年10月1日に発表されています。

 

洪蘭淑(Hong Nansook)氏が『文鮮明一族の影の中で』を発表したのが、1998年9月2日ですから、本が出て1ヵ月も経たないうちに執筆されたもので、文鮮明一族の内幕を暴露した記事としては、もっとも早いものの1つでしょう。

 

その後、洪蘭淑(Hong Nansook)氏の『文鮮明一族の影の中で』は、いろいろなジャーナリストが断片的に引用していますが、ロバート・パリー氏のように、この本を包括的に紹介しながら、独自取材を加えた報道は見かけません。

 

このロバート・パリー氏の記事では、一族が日本からの現金に群がる様子が赤裸々に描写されています。

 

文鮮明が「再臨のメシア」でもなんでもなく、単に、金にまみれた究極の偽善者・詐欺師であることが示され、それは長男の文孝進も夫人の韓鶴子もまったく同様で、文鮮明の家庭が「真(まこと)の家庭」でもなんでもないことが示されています。

 

この記事の重要な点は、米国にした文鮮明の下に流れ込む現金のルートが2つあることを示した点です。

 

1つは日本の信者からの高額献金と霊感商法などによる詐欺行為で得た資金であり、もう1つが南米の麻薬密売で得た資金です。

 

ロバート・パリーは、この記事では、南米の「謎の資金」と述べていますが、他のパリー氏の記事とあわせて読めば、これは、南米での麻薬密売による資金と見て間違いないでしょう。

 

※【IWJ号外】旧統一教会=国際勝共連合とは国際麻薬連合のことだった! 米国の著名な調査報道ジャーナリスト、ロバート・パリーによる旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の最暗部追及の調査報道シリーズ第1回(前編)! 文鮮明のダーク・サイドの核心! 麻薬と文鮮明の関係を追及! 2022.8.17

https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509582

 

※【IWJ号外】中南米諸国を、麻薬密売と投資行動で食い物にしてきた! 米国の、ロバート・パリー氏による旧統一教会の最暗部追及の報道シリーズ第1回(後編)文鮮明のダーク・サイド! 麻薬と文鮮明の関係を追及! 2022.8.22

https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509745

 

この2つのルートからの資金は、文鮮明が経営する会社で資金洗浄されて、米国内に持ち込まれたとロバート・パリー氏は明確に述べています。

 

文鮮明側の反論を、ロバート・パリー氏は次のように紹介していますが、財務記録の公開を拒否している以上、パリー氏と同様に納得できるものではありません。

 

「文鮮明のスポークスマンは、彼が麻薬資金の洗浄や他の犯罪企業からの資金を動かしていることを否定している。彼らは、文鮮明の富は寄付とビジネス利益によるものだと言うが、文鮮明の記録を公開することを拒否している」

 

米国の税法逃れを、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)全体で正当化するロジックを、洪蘭淑氏は次のように述べています。

 

「文鮮明の宗教的、ビジネス的、政治的な目標は同じであり、統一教会の世界支配だからです。間違っているのは米国の税法であって、文鮮明ではないというわけです。人間の法律は、メシアの使命にとって、二の次なのです」

 

この独善的な論理が、悪を善に転倒させてきた秘密でしょう。

 

この記事でもう1つ重要な点は、1982年に連邦地方裁判所で、文鮮明に脱税の有罪判決が下されたことです。

 

この記事が書かれたのは、1998年です。そして、洪蘭淑氏が文鮮明の長男の文孝進と結婚生活をしていたのは、1981年から1995年までの14年間なのです。

 

文鮮明が出獄したのは、1985年です。

 

つまり、文鮮明が連邦地方裁判所の第一審で有罪判決を受けた後の時期こそ、洪蘭淑氏が、著作中で証言している期間なのです。

 

文鮮明は出獄後も、米国の税法違反を繰り返していた可能性は高いと言えます。

 

では、なぜ、文鮮明はその後起訴されなかったのでしょうか。

 

 ここには、ロバート・パリー氏が明らかにしてきた、米国共和党と旧統一教会の深い関連性があるからでしょう。

 

 レーガン元大統領から、ブッシュ親子、トランプ前大統領まで、共和党の大統領に対して、資金援助と選挙支援、とくに、文のプロパガンダ新聞『ワシントン・タイムズ』を使った対立候補への攻撃など、旧統一教会は司法の追求から逃れるための絶大な保険をかけてきたのです。

 

※【IWJ号外】(9月3日付)米国の著名なジャーナリスト、ロバート・パリー氏による旧統一教会追及の調査報道第2回(その4)! 文鮮明は『ワシントン・タイムズ』を使ってゴア氏をビッグマウスと捏造! 2022.9.3

https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510301

 

※【IWJ号外】旧統一教会汚染は、ノーベル平和賞受賞の韓国民主化の旗手、金大中氏にまで広がっていた! ジャーナリスト、ロバート・パリー氏による旧統一教会追及の調査報道第3回(後編)! 2022.9.19

https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510837

 

※文鮮明の統一教会の政治的支配力の源泉は米国! ブッシュ親子を大統領に押し上げたのは統一教会! IWJは、この事実を伝えたコロンバス現代ジャーナリズム研究所Free Pressの記事を全文仮訳!【前編】2022.8.21

https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509699

 

※ 文鮮明は米共和党主流に食い込んでいた! ブッシュ元大統領(父)はウルグアイで文の神学校に尽力! 布教のため育成の日本人女性4800人が8000万ドル資金洗浄! Free Press記事全文仮訳!【後編】2022.8.20

https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509645

 

 この1985年以降、旧統一教会が行ってきた米国共和党への浸潤と癒着は、2009年以降、特に強化された日本の自民党への浸潤と癒着とよく似ています。

 

 旧統一教会は、米国での有罪判決とその後の共和党とのつながりの強化から学んだ経験を、日本で2009年に「新世事件」という刑事事件の有罪判決後の対応に生かしたのは間違いないでしょう。

 

 日米の旧統一教会が関与した事件からわかることは、現在、自民党との癒着だけが、フォーカスされていますが、この背後に、すでに癒着し、共存共栄の関係を築いた米国の存在を見る必要がある、ということです。

 

 旧統一教会=勝共連合が、日本の政治に与えた影響とはどういうものなのか。

 

 米国による日本支配(操作)という文脈の中で、旧統一教会の性格を検討し直していく必要があるのではないでしょうか。

 

 現在の米国による日本操作には、第1に、日米合同委員会等を使った国家官僚支配、第2に、自民党清和会等を使った自民党支配、そして、第3に、民社党=同盟=六産別の流れの連合・国民民主党・立憲民主党を使った革新勢力分断の3つがあります。

 

 この3つの操作に、旧統一教会=勝共連合が、どのように具体的に関与してきたのか。

 

 2番目の操作については、岸・安部家の存在を通じてある程度明らかにされてきました。今後は、1番目と3番目の操作における旧統一教会の役割が明らかにされる必要があります。

 

 この点を明らかにして初めて、日本における旧統一教会の本当の性格が明らかになるのではないでしょうか。

 

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■IWJは8月に続き9月も、ご寄付・カンパが目標額に到達しませんでした。9月1日から30日までのご寄付額は141万9600円、目標額の22%にとどまりました! 8月9月の不足分は、累計で515万7400円となり、10月は月間目標額390万円とあわせて905万7400円が必要です! どうぞ、緊急のご支援をよろしくお願いします!

 

 おはようございます。IWJ代表の岩上安身です。

 

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 

 10月に入り、8月から始まったIWJの第13期も、3ヶ月目となりました。

 

 今期から、ご寄付・カンパの月間目標額を、前期の400万円から390万円に下げ、さらに支出を絞って緊縮予算でのぞんでいますが、第13期最初の8月分は、8月31日の時点でご寄付は122万3000円、月間目標額の31%にとどまりました。

 

 目標額に届かなかった267万7000円分は、9月の月間目標額に繰り越して上乗せし、9月の目標額は657万7000円と、かなり厳しいスタートとなりました。

 

 9月は1日から30日までの30日間で、114件、141万9600円のご寄付・カンパをいただきました。これは、上記の累積の目標額657万7000円の22%にあたります。ご支援くださった皆さま、本当にありがとうございます。

 

 とはいえ、8月に続き、9月も赤字転落を回避することはできませんでした。

 

 10月の累積の月間目標額は、390万円に累積の不足分の繰越し515万7400円を加え、905万7400円となりました。1千万円近い金額に膨れあがってきました。

 

 また、10月は3日までの3日間で、52万4030円のご寄付・カンパをいただきました。これは、10月の目標額905万7400円の6%にあたります。

 

 ご寄付・カンパによる緊急のご支援を、よろしくお願いいたします!

 

 皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。

 

 しかし、会員の数が足りなくなり、ご寄付が途絶えると、IWJは活動していけなくなってしまいます。

 

 IWJは、市民の皆さま、お一人お一人が会員となっていただくことで、政治権力におもねり、広告スポンサーに牛耳られている記者クラブメディアとは一線を画して活動しています!

 

 権力に不都合であっても、真実を追及し、権力の監視を行う「ウォッチドッグ」の役割を果たし続けることが可能になります。これも、市民の皆さまのお支えがあってのことです。

 

 9月27日、安倍元総理の国葬が行われました。同27日付の『NHK』の世論調査によれば、「政府が『国葬』を行う方針について、9月は「評価する」が36%、「評価しない」が57%となっている」とされていました。

 

 つまり、6割近くの国民が反対するなか、国葬が強行されたことになります。27日も、国会議事堂前、国葬会場の日本武道館周辺で、国葬に反対するデモが行われました。

 

※【国葬】国葬めぐって分かれる賛否(NHK、2022年9月27日)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220927/k10013838451000.html

 

※「性差別主義というのは、日本が軍国主義になっていくことと表裏一体である!」「内閣は国会の上に立つんですか? 内閣は国権の最高機関ですか!?」~9.26 衆議院第一議員会館内国葬反対大集会「今回の国葬は、法的にも政治的にも無理がある」 2022.9.26

https://iwj.co.jp/wj/open/archives/511019

 

 安倍元総理をめぐる数々の疑惑のひとつに、旧統一教会との深い関係があげられます。岸田文雄総理は、「党と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を絶つ」との述べ、自民党内の統一教会との接点を問う自民党内調査(自己点検)をしましたが、調査終了後も次々と新たな「接点」が明らかになっています。

 

 29日には、細田博之衆議院議長が旧統一教会と接点があったと認める文書を公表しました。2018年から19年の間に、関連団体の会合に4回出席したということです。細田氏は「地元の関係団体が選挙において私を支持するとの意向があったことは事実である」と、選挙支援を事実上認める発言もしています。

 

 衆議院議長である細田氏は「党の所属ではない」として、上記の自己点検を免れていました。

 

※細田衆議院議長、旧統一教会と接点認める

 

会合4回出席(日本経済新聞、2022年9月29日)

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA292QC0Z20C22A9000000/

 

 『しんぶん赤旗』はすでに7月の段階で、細田氏が清和政策研究会会長だった2019年、旧統一協会系の天宙平和連合(UPF)が10月5日に名古屋市内のホテルで開いた国際会議「ジャパンサミット&リーダーシップカンファレンス2019」に出席し、講演をしていたことをスクープしていました。

 

 細田氏はスピーチの名が「韓鶴子総裁の提唱によって実現したこの国際会議の場は、たいへん意義深い」と述べ、「今日の盛会、そして会議の内容を安倍総理にさっそく報告したいと考えております」と述べていました。

 

※細田衆院議長旧統一協会系行事に2019年「安倍総理に報告したい」(しんぶん赤旗、2022年7月22日)

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik22/2022-07-22/2022072201_01_0.html

 

 今年2022年、『日本経済の黒い霧』を上梓された植草一秀氏は、安倍元総理の国葬は、対米隷属勢力と対米自立勢力の踏み絵になると指摘しました。

 

 野党で、国葬に出席したのは、日本維新の会、国民民主党、NHK党、参政党です。立憲民主党からは個人として野田佳彦氏と玄葉光一郎氏が出席しました。

 

 欠席したのは、共産党、れいわ新選組、社民党、立憲民主党執行部です。共産党志位委員長、福島瑞穂社民党党首は、国葬反対のデモに参加していました。

 

※対応割れた野党出席から反対集会参加まで(産経新聞、2022年9月)

https://www.sankei.com/article/20220927-32UXODIQNJKGBGGKW7SYEG5CR4/

 

 岸田総理は、国葬を強行しましたが、「自己点検」だけで、統一教会との関係をうやむやにおわらせるつもりでしょうか。

 

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岩上安身

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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