今日も気分はニニ・ロッソ

私J.Yasudaがニニ・ロッソの思い出など、思いつくままに語ります。
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体育会系?

2007年03月19日 23時32分14秒 | 随想/ニニの事他
我が家の長男が中学を卒業しました。
卒業式の入退場でブラスバンドが演奏していました。その演奏を聞きながら、「ああこのバンドもそうなんだ」と思いました。

楽器を始めて間もない中学生の小柄な女の子が、かなり重い楽器を苦しそうに演奏しているのを見かけることがあります。
自分に合わない巨大なサイズのマウスピースを無理して使っているために、すぐにバテてしまい、演奏を楽しむことを知らない子もいます。

なぜか日本では、特に中学、高校のブラスバンドでは、自分にあったものを選ぶのではなく、重い楽器を「根性で鳴らせ!」とか、バテて音が出ないのは体力のせいだからマラソンしろとか、体育会的な訓練や忍耐を強いることが多いようです。
僕にも経験があります。

日本の中学生、高校生の吹奏楽のレベルは世界一だといわれています。しかし大学生のレベルは欧米より明らかに劣るといわれていますし、さらに僕くらいの年代になったときに楽器を続けている人、楽しんでいる人は本当に一握りです。

多くの人は、学校を卒業するとまるで燃え尽きたように楽器から離れていきます。

僕は、楽器を演奏することがつらいことだと思ったことはありません。
誰かがあの子達に一言だけアドバイスしてあげれば、あの子達は一生音楽を楽しむことができるかもしれないと思うとよけいなお世話ながら、声を掛けずにはいられない気持ちになります。
「無理をする必要はない、自分にあったものを使いなさい。」
この、あたりまえのたった一言を言える先生がきっとあの子達には必要なのです。

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