今日も気分はニニ・ロッソ

私J.Yasudaがニニ・ロッソの思い出など、思いつくままに語ります。
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ムードミュージック

2007年05月22日 22時47分46秒 | 随想/ニニの事他
ムードミュージック、イージーリスニング、誰かが名づけたこの音楽のカテゴリーの名称が僕は未だに好きになれずにいます。

イメージとしては、これらのカテゴリーの音楽は、聞き流す音楽、雰囲気作りのためのBGMという感じがします。
実際、多くの場合、じっくりと鑑賞するのではなく、何となく流れていて気持のいい音楽、というとらえられ方をされているようです。

確かにそういう一面があることは事実だと思いますが、多くの曲は、クラシックやJAZZ同様、単に雰囲気作りの軽い音楽ではなく、時にはじっくり鑑賞するに充分値する音楽です。

これらの音楽に共通しているのは、メロディが明確で美しいことです。
美しいメロディは、特に意識していなくても人の脳裏に強く刻まれるもので、ムードミュージック、イージーリスニングと呼ばれる曲の多くは、曲名は知らなくても「聞いたことのある曲」としていつまでも印象に残ります。
特に意識して聞いていなくても、まるで体が望んでそれを受け入れるように、すんなりと入ってきてその人の感性の一部として定着するような音楽です。

その分、奏者の歌心が、如実に反映される音楽でもあります。
ニニ・ロッソのトランペットによる歌は、じっくりと良く聞くと如何に神経を使って歌っているかが良く分かります。もちろんクラシック奏者の歌い方とは違います。クラッシックの世界でご法度の歌い方もたくさん出てきます。
実際、もしレッスンの最中に、先生から「ニニ・ロッソみたいだ!」と言われたら、多分にヘタだと言われていると思ったほうが良いでしょう。

でも僕はやっぱりニニのトランペットは美しいと思います。
昔、美空ひばりさんがテレビで「カバレリアルスティカーナ」を歌っていたのを聞いたことがありますが、やはりクラッシックの歌手とは全然違う歌い方でしたが、本当に鬼気迫るような美しさでした。
ニニの歌の美しさは、美空ひばりの歌のようなものです。
クラシックの奏法が常に最も美しいとは限りません。

僕は最近、音楽のカテゴリーとかジャンルとかというものは、単にCDを店で探すためにあるのだと割り切っています。

それにしても、もう少しカッコイイ呼び方はないものかねえ・・

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1 コメント

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こだわり (トランペットBAR)
2007-05-23 02:33:59
改めて言われてみるとムード音楽とかイージーリスニングって言い方、あまりにも軽くてほんと変ですね。
きっと日本のレコード会社の宣伝担当の方が一杯売るために考えたんでしょうね。

ヨーロッパではどんなネーミングなんでしょう。
まさかポールモーリアもカラベリもニニも自分たちが演ってる音楽をムードやらイージーなどと呼んでたとは思えませんけど。

もう一つ「音楽に国境はない」という言い廻しが
僕は嫌いです。
もちろんどこの国の音楽も世界中の人々を感動させると言う意味は分かるんですけど、どこか言い方に無理があるように思えるのです。

日本国籍の演歌がいったいどれだけの国を渡り歩けるでしょうか。
アメリカやフランスのサンセットビーチで欧米人が聴いてマッチする音楽なのでしょうか...はなはだ疑問です。

やっぱり演歌は日本人が日本で聴くから素晴らしいので、無理して国境を越える必要は無いと思います。

「襟裳岬」も「おふくろさん」も日本人にしか解らないんだろうな~

ところで森進一さんが「詩を勝手に変えた変えない」の一騒動をテレビで見てて、作詞家の先生が想いと言うものをいかに言葉に込めるのか、まざまざと見せ付けられた気がしました。

双方早く和解されることを祈ってます。

なんだかポップスの話から演歌になってしまいました(笑)。








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