PAシステム（2） スピーカー

今回は、ニニ・ロッソのネタはお休みです。

そちらを楽しみにしていただいている方が、もしいらっしゃいましたらごめんなさい。

ニニについてのネタは、まだまだたくさんありますので、今後とも引き続きよろしくお願いします。

今回は、現在使用中のPA機材のスピーカーについてのお話です。

スピーカーについてはまた次回と書いてからずいぶん経ってしまいましたが、やっと書きます。
と言うのは片方のスピーカーのツイーターが鳴らなくなってしまい修理するはめになったからです。
で、分解点検をしたところビックリ！あまりにお粗末なのです。

僕はプライベートライブの時にはメインでYamahaのS115Ⅳを使っていますが、病院の慰問のような場合には中国製の「NEU」を使っています。音はYAMAHAに及ぶべくもありませんが、軽いので持ち運びが楽で、それなりに重宝していました。

この「NEU」（そもそもこれ何と発音するのだろう？）30cmのウーファーとホーンの組み合わせなのですが、ホーンシステムに不可欠なネットワークが極めてお粗末なのです。
果たしてネットワークと呼べるのかどうかも疑問です。
だってツイーターにセメント抵抗が一個入っているだけなのですから、コンデンサーもコイルもありません。
故障はこのセメント抵抗の断線が原因でした。

セメント抵抗とはこんなヤツです。↓↓


ウーファーにはコイルもコンデンサーもありません。つまりフルレンジに安物のプラスチックホーン付きツイーターという組み合わせなのです。

そこで仕方なく手持ちのコンデンサーを使ってツィーターのみ6db/octの簡易ネットワークとしたところ音質が2ランクほどアップしました。



今回はとりあえずということで、高級なコンデンサーは使わず手元にあったシズキ製の0.47μFで500円ほどのものですが、どんな素人が聞いてもわかるほど劇的に音が変わります。
もし中国製「NEU」のPAセットをご利用の方がいらっしゃいましたらセメント抵抗を取って替わりにMPコンデンサーを入れることを強くお勧めします。

確かに価格は安いのですが、どう見ても片方部品代で3000円もしないような正真正銘の、絵に描いたような安物です。
本当にガッカリしました。