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和泉の日記。

気が向いたときに、ちょっとだけ。

あとがき。

2009-04-19 23:34:46 | いつもの日記。
疑問は尽きることはなく。
互いに互いを詮索するお話。

というわけで、RUMOR短編シリーズ第3弾、「センサク。」でした。

久々登場の二条委員長、表バージョン。
裏バージョンよりはだいぶ書きやすくて助かります。
表委員長は、作中最も常識人という設定なので。
っていうか、裏委員長は今後出番あるんだろうか・・・。
相手がショタなロアじゃない限り出番はないですからね、裏。
厭な設定だ。

さてさて、そろそろ短編もひと段落、というところでしょうか。
次辺り、また長い話をやろうかと思ってます。
いや、確定じゃないけど。
でも、やるとしたら今度は最終回へまっしぐらな、相当長い話になる予定。
多分、基本設定辺りからやり直しますから。

・・・今更基本設定とか何ぬかしとんじゃ、って感じですね。

RUMOR SS:03 - センサク。

2009-04-19 23:33:09 | 小説――「RUMOR」
その日、放課後の部室には委員長がいた。
「あ、柊君、こんにちは。丁度良いところに」
「ごめん、僕実はちょっと急用で」
・・・コハルはにげだした!
「ダメですよ、柊君」
・・・しかし、まわりこまれてしまった!
そして、僕の腕をガッチリと掴んで言う。
「部室の掃除、手伝ってもらいますからね」
タイミングが悪かった。
まぁ、毎日ここに来てるんだから、たまにはこういう日もあるか。
僕は諦めて、委員長から箒を受け取る。
「へいへい、手伝いますよー」
「はい、よろしい」
我が校の誇る美少女生徒会長は、眩い笑顔でそう言った。

僕達天文学部の部室であるところの理科準備室は、当然のように物が多い。
実験器具から人体模型、薬品に謎の化石。
それらが乱雑に棚に入れられ、あるいは床に積み重ねられている。
これって、多分高価なものばかりなんだよな?
僕らは細心の注意を払いつつ、それらの埃を払ってゆく。
正直、超メンドくせー。マジやってらんねー。
「柊君」
「ひゃいっ!?」
「・・・そんなに驚かなくても」
「ああ、いや、ごめん」
心を読まれたかのようなタイミングに、ちょっと声が上ずってしまった。
「で。どうした?委員長」
「私は委員長じゃありません」
と、いつものやりとりおやくそく
「・・・こほん。それで柊君、ちょっとお伺いしたいのですが」
「何なりと」
これ幸いとばかりに手を休め、手近な椅子に座る。
委員長は、休むことなく話を続ける。
・・・この辺が、優等生と一般人の違いだ。
「神荻さんのことです」
「あぁ、小麦?」
「ええ。彼女・・・何者なんですか?」
「ナニモノって」
えらくまたストレートな物言いである。
「失礼な言い方になってごめんなさい。でも――私は、あまりに彼女を知りません」
「そうは言ってもな。本人に直接聞けば良いんじゃねぇ?」
「普通はそうしますね。でも、彼女については本人よりも貴方の方が詳しいでしょう?」
「んなことねーって」
「あまり、私を見くびらないことですね。貴方ほどじゃなくても、私だって無能じゃない」
それはまるで僕が有能であるかのような言い回しだな。
光栄だけど、買い被られてもロクなことはない。
「・・・良いよ、僕に答えられる範囲だったらね」
ありがとうございます、と微笑んで、委員長は今度こそ掃除の手を止める。
そして、僕をしっかりと見据えて問いかけた。

「私が知りたいのは、彼女の異常な強さの秘密」

概ね予想通りな質問。
しかし。
「そんなもん、僕にも分からねえよ」
「例えば――格闘技の経験は?」
「見て分かるだろうけど、皆無だね」
「・・・でしょうね。体育が得意、とか?」
「そりゃまあ、得意中の得意だよ。走るのも跳ぶのも全部我流だけど」
「ふむ・・・それは、昔から?」
「いいや、最近になってからだな。小学校くらいまでは普通だった」
最近というのは、無論、ロアと闘うようになってからという意味だ。
聡い委員長は、そんな行間を当然のように察してくれるので話が早い。
「天性のものではない・・・ということでしょうか?」
「どうかな。多分後天的なモノだと思うけど。何だかんだで努力はしてる」
血統、、、という可能性はどうでしょう?」
血統。
――僕は、僅かに言い澱む。
「何か、気になることでも?」
本当に、察しの良い人だと思う。
まぁ・・・小麦も、気にしてる話ではないのだし。
「それについては、本当に分からない」
僕は、正直に答えることにする。
「小麦の両親は、本当の両親じゃないんだ」
「・・・え」
「赤ちゃんの頃に養子に入ったんだとさ。だから、本当の親のことは分からない」
「そ、そんな!」
しまった、地雷を踏んでしまった、といった表情で声を荒げる。
「――そんなことまで馬鹿正直に答えないでよ!」
そこで自分の声に驚いたのか、我に返って言葉を飲み込む。
何というか、珍しいこともあるものだ。
「・・・っと・・・ごめんなさい。・・・私から伺ったことでしたね」
でも、と苦笑して付け加える。
「プライバシーって言葉、ご存知ですか?」
「大丈夫だって。小麦も小萩こはぎさん――小麦のお母さんも、気にしてないし」
そう、至って普通。
冗談交じりに言えるレベルの話である。
当然それを僕が話すことに抵抗がないわけではないのだけど。
しかし、変に気を使おうものなら僕が叱られる。
「小萩さんって仰るのね。神荻小萩――早口言葉みたい」
「ああ、それ気にしてた。たまたまダンナが神荻だったからこんな名前になったのよって」
「神荻小麦も、十分早口言葉だと思いますが」
「『あたしだけがこんな思いするなんて許せないっ!』とか言ってたな・・・」
「結構凄い人ですね・・・」
「ああ、小麦を色んな意味でグレードアップさせた感じだと思えば早い」
それを聞いて、委員長は再び苦笑を浮かべる。
・・・本当に、似たもの親子なのだ。
つくづく、人の内面を形作るのは血だけではないと思わされる。
「そうかぁ・・・じゃあ、血統っていう線は本当に謎ですね」
「だな」

「・・・・・・」
「・・・・・・」

早くも行き詰る小麦分析会議。
「・・・っていうかさ」
耐えかねて、僕は逆に質問する。
「何でそんなに小麦のことを知りたがるのさ?」
「何でって」
すると、委員長は涼しげに――当たり前のように、呟いた。

あの娘は異常だから、、、、、、、、、

――異常。
それは勿論、異常だ。常軌を逸している。
だけど。
「それは君だって一緒だろ?ロアと闘うなんて普通じゃない」
「そうじゃありません。ロアと闘うのは基本ベースです」
委員長は、笑わない。誤魔化さない。茶化さない。
ありのままの気持ちを口にする。
「それを踏まえて、同じロアと闘う者として、理解できないと言っています」
理解できない。
それはきっと、僕が委員長を理解できないのと同じような気持ちで。
「神荻さんは、正直、私なんかとは次元が違います。あの強さは、有り得ない、、、、、
「僕には、ある意味では君の方が強いように見えるけれど」
「そうですね、スピードと戦略くらいは私の方が上でしょうか。だけど」
委員長はそこで言葉を区切る。
「骨折を数日で癒す超回復、そして、武器を選ばない戦闘スタイル」
武器――先日の黒巫女戦の話か。
あの時の話は、当然みんなに報告済みだ。
「あの時は確かに武器を使ったけど、普段は使わないぜ?」
「それが既に異常だとどうして気付かないのですか」
「・・・まぁ、なぁ」
そりゃ、武器を使った方が強いのは当たり前だよな。
つまり。
「武器を使っても使わなくても、彼女はロアに勝てるのです」
馬鹿にされた気分ですよ、と委員長は吐き捨てた。
小麦は今、自分に合った武器を探し始めているように見える。
もし、小麦がそれを見つけ出すことができたら。
きっと、小麦は、今よりもっと強くなる。
委員長では到底太刀打ちできないほどに。

そうか。
「君は、小麦をライバル視してるわけだ」
実に意外な事実だった。
「・・・何の話をしてるんですか」
「いやー、あの二条三咲が、ねぇ?」
「ちょっと。何か、甚だしく誤解を受けているような」
「それくらいの方が、親近感があって良いと思うよ、生徒会長?」
「私は委員長ではありま――あう」
秘技・お約束崩し。
弱点を握ると途端に強気になる僕だった。
「誤解しないで下さいね。私は別に彼女をライバルと認識したわけではありませんから」
気を取り直し、宣言する。
「私は、より自分を磨くために――強くなるために、調査しているだけです」
「ああ、了解。そういうことにしておこう」
「釈然としませんが・・・まあ、納得してもらえたとしておきましょう」
どうしよう。
何故かニヤニヤが止まらない。

と、そこで更にひとつの疑問。
「委員長は、何でそんなに強くなろうとするの?」
僕は、掃除を終えて帰り支度をする委員長に問いかけた。
「強くなる理由、目的・・・ですか?」
「うん」
すると、彼女はまるで、アノ時、、、のように――

「――性欲です♪」

淫らに笑って、そう囁いた。
・・・ああ、聞くんじゃなかったなぁ。
さようなら、と部室を出る委員長の後姿を見送りながら、心底後悔するのだった。

「狂乱家族日記 九さつめ」読了。

2009-04-19 11:56:11 | 読書感想文。
七・八さつめの後日談+新展開の序章というところでしょうか。

・・・っていうか、全然終わりそうにねぇ!

あとがきから察するに、少なくともあと3冊は続きそうですね。
ついに千年前の話とか始めちゃったし。
まぁ、面白いといえば面白いけど。
個人的には、そういうのは物語が完結した後とかに外伝的にやって欲しかったかな。
と考えると、西尾維新が戯言シリーズ本編で細かい裏話をしなかった点は
良かったんじゃないかと思えます。
好みの問題だろうけどねー。

さて、そんなわけで今回は・・・月香+優歌メインって感じでしょうか。
優歌は何だかんだで良く出張りますね。
一番マトモだから、一番使いやすいとかでしょうか。
姉だの妹だの、意外に普通な家族モノになってるのがなかなか不思議で面白かったです。
敵は宇宙人だったり魔族だったりロボだったりするのにね!

ここからラストまで、千年前の話を絡めつつの家族日記となるのでしょうか。
途中でダレなきゃいいけどなー・・・。

忙しいのは良いことです。

2009-04-17 18:19:27 | いつもの日記。
久々に自社に帰ったら、エライ人に
「君、ゴールデンウイーク潰れるらしいね?」
と言われた。

何で僕が報告するより早く知ってるのこのおじさん。
と思ったら、現場の顧客のエライ人に聞いたらしい。
侮れん。

・・・とまあそんな感じで、ゴールデンウイークは少し潰れます。
せいぜい一日二日ではありますが。
あー・・・メンドくせっ☆

「狂乱家族日記 七さつめ・八さつめ」読了。

2009-04-16 21:51:25 | 読書感想文。
早いもんで、八さつめまで読了ですよ。
何だかんだでやっぱり面白いですね。

今回は月香メインになるんでしょうか。
特に、SYGNUSS、強欲王との絡みはなかなか楽しかったです。

っつーか、凰火が可哀想すぎる。
いや今に始まったことじゃないんだけど。
何でこの人はこんなに災難だらけなんだ。ひでぇ。
個人的に、死神さんとの絡みをもうちょっと見たいなー。
もうそろそろ最後っぽいだけに、もう一回くらいは。

そうそう、最後っぽいんですよね。
あと1シリーズくらいで終わっても不思議じゃない。
っつか、完結してるの?これ。
・・・今ちょっと調べてみたけど、完結してないみたいですね。
うーん、1シリーズが長いのか、もっと続くのか。
キリの良いところでビシっと終わって欲しい気もします。

価格破壊って怖い。

2009-04-14 18:07:20 | いつもの日記。
MP3プレーヤー、新調しました。
以前言ってた通り、podcast試聴できるヤツ。
PSPは、やはりゲームとしての側面が強すぎだったので。

MP3プレーヤーといっても、iPodではないです。
クリエイティブというメーカーのZENってヤツ。
画面綺麗だし、音も申し分なし。
容量は4Gで、SDで拡張できる作りになってます。

つかね、4Gも使えねー。
そんなに動画入れないよ?マジで。
多分、podcastとかをどんどん蓄積していくタイプの人のためですかね。
自分はちょくちょく消すタイプですから。

で、これでお値段約9000円。
おかしいなあ、今まで使ってたヤツ、同じくらいの値段で128Mだったような・・・。
ホント、技術の進歩は恐ろしい。

意外な効能。

2009-04-12 19:55:31 | いつもの日記。
「劇場版 空の境界」2、3巻見ました。
例によって半額レンタルです。

うーん・・・これは・・・。
もしかして、1巻が一番面白かった?
何つーかさー、もっとバトれよー。
ストーリーとか、世界観演出のための小道具レベルで良いんだよー。
僕は式の超人バトルが見たかったのです。
実際、今回も少ないバトル部分はとても良かったですし。
一応、最後まで見るけどね・・・。

しかし、バトルは良いですね。
アツくてとても楽しめます。
自作RUMORでも、もっとアツくバトらせたいなーと思いますよ。
ちょっと、ムズムズしてきました。
今後の展開で、結構アツいバトルを用意してるんですが、早くそこが書きたい。
でも、それを書くにはまだ伏線が足りないっ・・・。
というわけで、今はせっせと下積み作業です。
きっと面白くなるので、我慢ですねー。

そんな感じで、微妙にモチベーション上がりました。
やっぱり、見て良かったです。

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない(3)」読了。

2009-04-10 20:58:52 | 読書感想文。
早速3巻読了。
購入は早いね!
・・・当たり前だ。

さて、2巻は1巻の流れをそのまま続けただけだったので、3巻はどうなることかと
こっそり心配していたのですが。
今回はサブキャラの掘り下げに来ました。
しかし、沙織を差し置いて黒猫か。その人選はどうなんだろう。
でも大まかな狙いは良いと思うんですよ。
いい加減、桐乃で話を回すのもツラいですって。
いや別に僕が桐乃好きじゃないから言ってるわけじゃないですよ?

しかし相変わらずギリギリなネタを詰め込んでくるなぁ!
特に、電撃文庫の編集者とのやり取りあたりは痛々しくて。
あの辺が黒猫の味なんでしょうねー。
ケータイ小説をあそこまで真っ直ぐ捉えてるのも、個人的に好感持てます。

っていうか、このシリーズは毎回スゲー頑張ってる感が伝わってくるんですよね。
麻奈実の話が断片的に挿入されて、シリアス成分を緩和してたり。
桐乃のお友達関連の話も、かなり難しいだろうにしっかり作り込まれてたり。
あとがきでは編集の人と共同作業で作り上げてる、とのことですが、まさにその利点を
活かしてるんじゃないかと思います。
ネタがネタだけに、ちゃんと幅広い層に受け入れられるよう作り込んでるんでしょう。
最初のインパクトがなくても十分楽しめるのは、その辺に起因してるんじゃないかと。

そんなわけで、4巻は短編集のような作りになるそうですが。
それはそれで楽しみです。特に麻奈実関連。和むね。

「バカとテストと召喚獣(5)」読了。

2009-04-10 19:12:19 | 読書感想文。
バカテス最新刊、やっと読めました。
図書館の予約待ちが長いんすよ、マジで。

さてさて、新キャラ・お姉さん登場ですね。
確かにお姉さん属性はいなかったかも。
いや、そもそも萌え小説ではないのだけど。
にしても、このお姉さんはなかなか楽しいですねー。
そういう角度で来るとは思わなかった、という絶妙なスタンスだったかと。

他の要素としては、実にいつものバカテス。良い意味で。
よくもまあ、あのレベルのギャグを連発することができるな、と感心しきりです。
幕間恒例の「バカテスト」も相変わらずステキでした。
ここにもお姉さんが侵食してるあたり、なかなか凝ってたんじゃないでしょうか。

さて、ラストは珍しく時間へ続く!みたいな感じでしたが。
召喚獣絡みのネタみたいですね。

・・・うん、ワリと、そこはどうでも良いかな。

中の人、働きすぎ。

2009-04-08 21:52:57 | いつもの日記。
今日、録画してた「咲-Saki-」と「シャングリ・ラ」を見て、今期見れるやつは
一通り見たかなというところです。

「シャングリ・ラ」は・・・ちょっとツラいなぁ。炭素云々の話はちょっと好きだけど。
つか、キャラ多すぎ。あんなに覚えられません。
一応、来週も見ようかなぁとは思うけど。その内見なくなるかも。

「咲-Saki-」は良かった。とても良かった。超良かった。
かなり原作通りじゃないですか。絵も話も。
初見の人はちょっと付いていけないだろうし、麻雀知ってないとちょっと
分かりにくいだろうけど。
でも、スピーディで僕は好きです。

で、一通り見終えて。あ、いや、まだ「けいおん」が残ってるけど。
一応主要なとこは見ましたが、今期は凄くイイなと。
取り敢えず、ハルヒ・ハガレン・ハヤテ・咲は毎週楽しみ。
BREACH、ワンナウツも引き続き見るし、夏のあらし!とシャングリ・ラももう少し
見てみることにします。

気になるのは、中の人が重複しすぎってところかな。
だって。

ハヤテ(ハヤテ)=まこ(咲)=あらし(夏のあらし!)
ナギ(ハヤテ)=優希(咲)=アル(ハガレン)
ヒナギク(ハヤテ)=久(咲)

・・・こんなもんかな?気付いてないだけでまだあるかも。
いや、マジで働きすぎです。死ぬぞ。
まぁ、この3人はみんな好きなんで僕は嬉しい限りなんですが。
新人さんにはちょーっとツラいんじゃないかなぁ・・・。
特定の人に頼りすぎる業界は、やっぱりいつか歪みが来ます。
1期に3役なんて、どう考えてもやりすぎでしょ。
ちょっと、いや、結構、色々と心配です。