高知ファンクラブ

“高知をもっと元気にする”ボランティア集団、「高知ファンクラブ」のブログです。

沢村昭洋さん沖縄通信・・・沖縄の湧水を歩く (その11)

2012-02-07 | 2011年2月~の記事

沢村昭洋さん沖縄通信・・・沖縄の湧水を歩く (その11)


恩納村恩納区の湧水

「琉歌の里」で売り出している恩納村(オンナソン)のなかでも、番所(役所)があった恩納区を歩いた。琉歌の二大歌人の一人、恩納ナビーの生誕の地の碑があるそばに、石造りの湧水「カンジャガー」があった。
 古くから恩納区の人々の生活に欠かせない井泉である。産井(ウブガー)として利用されたという。 

産井は、産湯に使う水を汲む井戸のことをいう。沖縄では、井戸水は、産湯から始まり死に水に至るまで人々の暮らしと深く結びついている。 

琉球王府の時代から、正月の村拝みのときは、村の有志が揃ってヌン(神女)殿内(ドゥンチ)、マータンカー、赤平家とともに、この井泉のカンジャガーを拝む習わしがいまも続いているという。いずれも、祈願の対象になるような由緒ある場所なのだろう。


カンジャガーは鉄柵で囲われている。中を見るときれいな水を湛えていた。いまは使われないが、そのままでは危ないので鉄柵で囲っているのだろう。


那覇市の小禄方面の湧水


字小禄の樋川


 那覇空港に近い那覇市南部の小禄(オロク)地区。1954年に那覇市に合併されるまでは、小禄村だった。いくつかの地域から成り立っている。その中でも、字小禄は、昔は番所(役所)もあった小禄の中心地である。歩いて回ると、昔からの風景が残る。
 小高い山の上に森口公園がある。上がって行くと広場に出た。なんと、そこはやたら御嶽(ウタキ、拝所)がたくさんある。多いのは門中(ムンチュウ、男系の血縁集団)の拝所だ。「東門(アガリジョウ)門中」、「沢岻(タクシ)門中」などの小さい拝所が点在している。「思い門中」という、変わった碑もある。




森口公園を降りてきた。
 地域の案内図を見ると、ヒージャーがあるはずだ。でも地元の人に尋ねても、どうしても分からなかった。


小禄を通った機会に、もう一度、探してみようと、地図にある場所に車で行った。すると、道路わきにひっそりと碑が立っていた(上左)。ヒーザーガー跡(後原=クシバル=ヒージャー小)という。
 小禄の村ガー(共同井戸)の一つである。いまは樋から水は出ていない(上右)。でも最近までけっこう水が出ていたという。樋の左横に小さな拝所がある。


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沢村昭洋さん沖縄通信・・・沖縄の湧水を歩く (その10)

2012-02-07 | 2011年2月~の記事

沢村昭洋さん沖縄通信・・・沖縄の湧水を歩く (その10)



与那原町の親川
かつては沖縄北部から生活物資などを運ぶ「山原(ヤンバル)船」が着く港町として、にぎわった与那原(ヨナバル)町の中心地を歩いた。戦前は軽便鉄道も走っていた。昔からの商店街は、狭い通りで、やたら一方通行が多い。でも、街のあちこちに、古くからの拝所などあり、民俗を知るのには面白い。
 首里に近い与那原は、琉球王朝の時代、国王が聖地・久高島の参詣や王府の神女の最高位だった聞得大君(キコエオオキミ)の即位式である御新下り(オアラオリ)の際、首里を出て通るのが与那原だった。それで由緒ある拝所がある。また与那原は、伝統ある大綱曳きが有名である。大綱曳資料館もある。
                    
資料館のそばに「親川(ウェエガア)」があった。天地開闢(カイビャク)の昔、天降りした天女が出産の産場としたという神話に発して、国王、聞得大君が首里を出て最初の拝所とし、休憩の用水を献じた所と伝えられる。 一見すると井泉には見えない。立派な拝所の建物である。中に何を祀っているのか、のぞいてみると、まさしく水の湧き出る「カー」だった。


川と書いても、大和で言う川ではなく井戸である。住民にとって水は命である。ここは井戸そのものが、もう拝所になっているようだ。井戸にこんな立派な建物があるのは初めてだ。それだけ、由緒があり、人々の篤い信仰の対象なのだろう。聞得大君は、この親川の水に中指を浸し、額をなでることで、霊力を獲得する「お水撫」の儀礼がされたと伝えられている。




中城城址の井戸

世界遺産に登録されている沖縄各地のグスク(城)を歩くと、見事な石積みの城壁がそびえる城址には、必ずいくつもの拝所とともに井泉がある。井泉がなければ、戦えないからだ。それにしても、どこの城跡も小高い山上にあるのに、湧水がある。不思議なほどである。かつて琉球に来たアメリカのペリー艦隊の一行も訪れたことで知られる中城(ナカグスク)城跡(右)には、二か所の井戸があった。



写真の大井戸(ウフグヮー)は、この階段を下りた低い位置にある。グスク自体が、標高約160㍍の高地にあるのに、よく湧水があるものだと感心する。

大井戸は、頂上からいえば少し下がった場所になる。だから高いところに降った雨が、ここで湧水となって出てくるのだろう。
 もう一つ夫婦井戸(ミートゥガー)という井戸もあり、城内に2つの井戸を確保していた。戦のことを考えれば、城内での水源の確保は必須の要件だったのだろう。

 

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こんな祝う会も・・・鈴木朝夫先生の叙勲を祝う会(その5)

2012-02-07 | 2011年2月~の記事

こんな祝う会も・・・鈴木朝夫先生の叙勲を祝う会(その5)

2011年11月11日、三翠園で鈴木朝夫先生の叙勲を祝う会を開催しました。これには222名の方が参加されて、実に楽しい祝う会になりました。

1が6個と2が3個並ぶなど、偶然のなかにも・・・鈴木先生の誕生日(十月十日)を表わす文字 朝・・・をつけたご両親の思いを感じながら、あまり例を見ないユニークだった祝う会の取り組みをお伝えさせていただこうと思います。

とき:11月11日(金)18:00~20:30 

ところ:三翠園(富士の間)

 

 

 

会場では、 鈴木朝夫先生がこれほど多くの団体と関わられているのか!とビックリされた方もおられました。

 

呼びかけ人になっていただいた皆さんをご紹介します。

 

末松安晴(東京工業大学学長・高知工科大学初代学長)

西山 武(地元香美市・高知県土佐刃物連合協同組合理事長)

浜田正彦(高知工科大学統括本部長)

原田 悟(高知県産業振興センター理事長)

竹村維早夫(司牡丹酒造()会長・元高知県公安委員長)

高村禎二(高知エコデザイン協議会会長)

川村貞夫(高知県エコ議員連盟事務局長)

浜田英宏(高知県新エネルギー議員連盟会長)

北村和彦(高知県技術者協会理事長)

宮本典晃(高知県メタンハイドレート開発研究会副理事長)

日和崎三郎(高知県宇宙利用推進研究会幹事)

沖野和歌子(NPO牧野の森事務局長)

中森道雄(緑サポーター会会長)

浜田吉成(高知県緑と水の会ネットワーク代表幹事)

島崎俊弘(森ときのこを愛する会会長)

濱氏 拡(情報交流館ネットワーク)

根木勢介(83・はちみつプロジェクト代表)

山崎三郎(アサギマダラの里in秋葉山事務局長)

坂本耕平(高知ファンクラブ運営事務局長)

岡林照壽(仁淀川流域"宇宙桜の会"会長)

森田俊彦・石川妙子・おかもとあつし(鏡川・仁淀川・物部川こども祭実行委員会委員長)

高橋 亮(グルポ・デ・アルボル会長)

阪本由美(地方仏研究会事務局長)

安宅正雄(雨水ネットワーク高知準備会会長)ほか 

 

 

 11月2日に 故松尾徹人・元高知市長の後を受けて、高知県高坂学園 生涯老人大学 学長 就任され、関係の方も大挙して参加戴きました。

 

 

グルポ・デ・アルボルの若きグループ。次代を担う会社の若きホープ集団でもあります。 

 

 

元高知県公安委員長をされていた鈴木先生の 叙勲を祝う会に、県警本部関係の皆様にも参加いただきました。

 

 

 

 

 

 

島崎俊弘(森ときのこを愛する会会長)さんや、浜田吉成(高知県緑と水の会ネットワーク代表幹事)さんの仲間の皆さんにも、多数お越し頂きました。

 

 

中森道雄(緑サポーター会会長)さんを中心に、公園の桜の手入れなどを樹木医会他と連携して実施する、ボランティア集団として、

活発な活動を展開している緑サポーターの皆さんです。 

 

 

 

 

 

こんな祝う会も・・・鈴木朝夫先生の叙勲を祝う会

鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」

鈴木朝夫の講演・出版の記録

 

鈴木朝夫のメタンハイドレートのこと、もっと知りたいコーナー

メタンハイドレート の取り組み 記事 目次


2月26日、わんぱーくこうち 芝生広場で 第1回潮江こども祭&防災フェスティバル 開催!

2012-02-07 | 2011年2月~の記事

第1回  潮江こども祭&防災フェスティバル

2012年 2月26日(日)10時 から 15時

    場所 わんぱーくこうち 芝生広場

 

 

 

 

 

 

わんぱーくこうち アニマルランドのパンフレットより引用

場所: 高知市桟橋通6丁目  TEL 088-834-1890

 

 

遊びのなかに 学びがいっぱい!

潮江こども祭の体験メニュー

〇 遊ぼうコーナー

  けん玉おじさんとけん玉しよう!

  金ちゃんおじさんの手作りゲームは楽しい!

  間伐材で作られたドミノたおし

〇 作ってみようコーナー

  間伐材で森の動物作り・小枝で作ろう・マイハシづくり・ストーンペンティング・ビーチコーミングなど

○  競争しようコーナー

竹とんぼや紙ヒコーキを作って飛ばし競争しよう

竹馬乗り競争・ススキの吹き矢飛ばし競争

(終了後表彰式・賞品あり)

〇 挑戦・観察コーナー

草笛おじさんのびっくりパフォーマンス登場!

草笛・竹笛を鳴らしてみよう、竹笛で鳥の鳴きまね

ソーラークッキングでポップコーンを作るほか

☆ わんぱーくこうち アニマルランド(入園無料)

☆ 遊園地でも遊べるよ(有料) 

(内容に変更が出る場合があることを、ご了解ください。)

 

防災ゲームの「体験スタンプラリー」、子どもや家族で参加し、 ごほうびの"アイスクリン" をゲットしよう!

 

 

防災フェスティバルの体験メニュー

 

"チャレンジ!防災ゲーム"  南海地震から、命を守る! 子ども・家族、みんなでやってみよう! 

① 潮江地域の避難所マップ確認 (潮江地域の小・中・高生が担当サポート)

(家の近くだけでなく、買い物に行く場所など潮江地域の避難所を親子で確認しよう)

② 保育所・幼稚園児のムカデ競争! (潮江地域の小・中・高生が担当サポート)

(避難は先生を先頭に、子どもたちが前の子どもの背中をおさえて!)

③ おみこし競争! (潮江地域の小・中・高生が担当サポート)

(動けない人を2人や3人組で避難先まで運ぶ=日本防災士会県支部長・土居清彦さんの指導講習を得ながら実施)

④ ジャッキで、アップ、アップ! (消防担当サポート)

(ジャッキを使って、倒壊家屋から人命救助!)

⑤ みんなで綱引きゲーム! (消防と潮江地域の小・中・高生が担当サポート)

(重たい障害物を綱引きで、移動させる!)

⑥ ノコギリで小丸太伐り(こうち森林救援隊)

⑦ 一時避難所で、飲み水を確保するための実演コーナー

⑧ 消防コーナー(消火器の使い方体験)

⑨ 消防コーナー(けむり体験)

⑩ 設置義務化された火災探知機を知ろう

 

主催: 「潮江こども祭&防災フェスティバル」実行委員会 実行委員長 鎌田良耀(高知市町内会連合会会長・潮江地区町内会連合会会長) 連絡先事務局 坂本耕平 090-2781-7348 E-mail  info@kochifc.net

(構成団体: 鏡川こども祭実行委員会・潮江地区内の町内会・潮江地区内の老人クラブ・潮江地区内のコミュニティー組織、青少年育成協議会、潮江地区内の民生委員協議会・潮江地区内の自主防災会議・情報交流館ネットワークなど、一部予定を含む)  (協力団体: 潮江地区内の高校・中学校・小学校・保育所・幼稚園、高知市都市整備公社など、一部予定を含む)

後援: 高知市・高知市教育委員会・高知市PTA連合会・高知市保育所保護者会連合会・高知県私立幼稚園連合会・高知市青少年育成協議会・高知市子ども会連合会・高知市社会福祉協議会・高知市町内会連合会・高知市老人クラブ連合会・高知市まちづくり未来塾・報道関係など、一部予定を含む) 

 

ステージのタイムスケジュール

10:00 吹奏楽によるオープニング演奏(芝生ステージ前に全員集合)

オープニングセレモニー(子どもの開会宣言・実行委員長挨拶ほか)

  15 吹奏楽による演奏

  15 (ものづくり・体験コーナーなど一斉にオープン)

  30 草笛おじさんの草笛合奏・パフォーマンス スタート

 50 日本防災士会県支部長・土居清彦さんの指導で動けない人の搬送実演 

11: 10 防災を考える、潮江地区のこども達の発表コーナー

南海地震や津波から、命を守る子ども達の取り組みを応援し、学びませんか!(高知工業高校生の出前授業や潮江中学校生の防災ポスター取り組みなどなど)

50 消防コーナー(消火器の使い方などの実演ほか)

12: 10 食べ物・販売紹介 

30 けん玉名人に挑戦!けん玉大会 スタート(終了後、表彰式)

    (自分のけん玉のある人は持ってきてね!)

  50 竹馬乗り競争(終了後、表彰式)

13:00  企画展示の紹介コーナー

  10 竹とんぼや紙ヒコーキを作って飛ばし競争しよう(終了後、表彰式)

  40 ススキの吹き矢飛ばし競争(終了後、表彰式)

14:20  僕の・私の作った自慢の作品紹介コーナー 

    僕は・私は今日こんな事がおもしろかったコーナー

    (発表者には、名人が作った〇〇など贈呈)

    

祭の最後に参加者全員で歌いましよう!(東日本の被災者にとどけ!潮江の仲間の歌声とメッセージ"北国の春"・"上を向いて歩こう"など)

 

15:00  終了・全員で後片付け  

(時間・内容に変更が出る場合があることを、ご了解ください。)


(10時から15時まで・材料がなくなると終了)

〇 のこぎり体験で、木のバームクーヘン作り

〇 マイハシづくり

〇 草笛おじさんと草笛を鳴らしてみよう

〇 けん玉名人に挑戦!(名人にいろいろ教えてもらおう)

〇 注目!間伐材で作られたドミノ遊び

〇 竹とんぼや紙ヒコーキを作って飛ばし競争しよう

〇 竹で遊ぼう(竹馬・竹ボウリング・竹てっぽう・竹ポックリ、など )

〇 竹とんぼづくり

〇 ハト笛・ウグイス笛・ロープワーク

○   間伐材で森の動物作り

○   小枝で作ろうオリジナル作品

〇 どんぐりや貝がらと紙粘土で作る鉛筆立て

〇 ストーンペインティング

〇 ソーラークッキングの実演

〇 金ちゃんおじさんの手作りゲームコーナー

 

(内容に変更が出る場合があることを、ご了解ください。)

 

展示・販売コーナー

  防災を考えるこども達のコーナー

ステージで発表するとともに、コーナーに展示して参加者にプレゼンテーション?南海地震や津波から、命を守る子ども達の取り組みを応援し、学びませんか!

防災ジュニアリーダー(潮江地域の小・中・高校生の中で)養成につながる事を展望しながら

○ 防災グッズの紹介展示・販売コーナー

  高知市危機管理室ほかの展示や防災用品の販売店などの展示・販売なども予定しています。

○ 災害時のペット問題を考える

動物とのふれあいと災害時のペット問題を考える

(こども同様にかわいがっているペットを連れて避難?避難先での心のケアは?ペットの避難先は・・・)

当面は話題提供のみとしますが・・・

 

炊き出しは、今年は断念しました

○うどん類・飲み物などの販売テントが出ます。

○山・川・海の幸の販売

(土佐山、 鏡から美味しいものが出店されます)

◎レストラン わんぱく

(和食・洋食・飲み物等を用意しています)


お知らせとお願い ☆小雨決行、荒天のときは中止します。当日の情報は「潮江ファンクラブ」(検索)http://blog.goo.ne.jp/usioefc 

☆会場では飲食物の販売があります。☆事故のときは、イベント保険の範囲内での対応になります。☆ものづくりなどでは、有料の物もあります。

 

第2回鏡川こども祭ー2011年9月11日・・・こども達・親子の自然体験 

 

第1回 鏡川こども祭 目次 (カテゴリーから連続で記事を見る事が出来ます) 

「鏡川早朝ウォーキング」見所・名所・史跡案内

鏡川流域の情報交流会 に関するページ  


こんな祝う会も・・・鈴木朝夫先生の叙勲を祝う会(その4)

2012-02-07 | 2011年2月~の記事

こんな祝う会も・・・鈴木朝夫先生の叙勲を祝う会(その4)

2011年11月11日、三翠園で鈴木朝夫先生の叙勲を祝う会を開催しました。これには222名の方が参加されて、実に楽しい祝う会になりました。

1が6個と2が3個並ぶなど、偶然のなかにも・・・鈴木先生の誕生日(十月十日)を表わす文字 朝・・・をつけたご両親の思いを感じながら、あまり例を見ないユニークだった祝う会の取り組みをお伝えさせていただこうと思います。

とき:11月11日(金)18:00~20:30 

ところ:三翠園(富士の間)

 

 

 

宇宙酒で乾杯! 乾杯のご発声を・・・司牡丹酒造株式会社会長で、元高知県公安委員長でもありました 竹村維早夫様にお願いしました。

 

 

 また、この乾杯に際し、高知県宇宙利用推進研究会や高知県酒蔵組合にお世話頂き、ブランド化 された宇宙酒を準備して頂きました。

鈴木先生は、高知県宇宙利用推進研究会の代表として 、また高知県産業振興センターのプロジェクトマネジャーとして、県内18の蔵元の皆様ほかと連携して、宇宙衛星ソユーズで旅させた酵母菌で宇宙酒をつくり取り組みをして来ました。 

 

 

 

 

 

余興もありました! 高知工科大生のアカペラ!

 

 

 

 

 

 

土佐山田町の岩崎しげ子さんの南京玉簾(ナンキンタマスダレ)

 

 

 

 

 

 

 

高知草笛の会、門脇毅さんと井上和夫さんの草笛・ウグイス笛とテレビでもお馴染みのパフォーマンスが登場!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな祝う会も・・・鈴木朝夫先生の叙勲を祝う会

鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」

鈴木朝夫の講演・出版の記録


沖縄ジョン万次郎会の新年会に招かれる

2012-02-07 | 2011年2月~の記事

沖縄ジョン万次郎会の名嘉真和彦事務局長と昨年末、偶然知り合いになった。それが縁でこの同会「20周年記念誌」を送っていただき、私も「沖縄で愛される中浜万次郎」と題する拙文を送った。 

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 沖縄ジョン万次郎会の新年会に光栄にも、夫婦でお招きをいただいた。会場は、万次郎の記念碑が建てられた翁長共同利用施設である。公民館のように使われている建物だ。建物のすぐ裏手に万次郎が滞在した高安家がある。

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会長の大城光盛さん、前会長で顧問の大城盛昌さん、副会長の大城恵子さん、与那覇正文さん、そして万次郎が半年間滞在した高安家の5代目当主の高安亀平さんらを紹介され、挨拶を交わした。万次郎会の活動のことは知っていたが、まさかこんな形でお招きされて、みなさんとお会いできるとは、夢にも思わなかった。

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写真は左から大城会長、大城顧問、高安さんである。高安亀平さんは、5代目当主となる。昭和4年(1929)生れなので、1827年生れの万次郎とは102歳違い。ことし数え年で85歳になるそうだ。とても元気そうだ。それぞれが万次郎についてのエピソードを話してくれた。
 万次郎は、琉球の大度浜海岸に上陸して、この豊見城村の翁長集落に来た。高安家に滞在したが、ここにきて1週間でもう外に出て、村の住民と交流し、方言も覚えたという。スゴイ言語力だ。沖縄の古い家は、家に入る正面に衝立のようなヒンプンがある。万次郎はこのヒンプンを飛び越えて外に出ていたという。
 銅像の写真は「沖縄ジョン万次郎会結成20周年記念誌」から。

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このとき万次郎はまだ25歳の青年だから、身も軽い。
 翁長の万次郎記念碑(写真下)向うに道路が少し広くなっている。ここは馬場だったという。馬場で、昔から綱引きが行われ、万次郎も参加したことが伝えられる。綱引きは、「6月ウマチー」という旧暦6月のお祭りと旧暦8月15夜の満月の2回行われる。私の拙文では8月15夜の綱引きに参加したと書いたが、その時は万次郎はもう翁長にはいなくて、6月ウマチーの綱引きに参加したとのことだった。拙文を読んだ大城会長が指摘してくれた。

055 綱引きは、東(アガリ)と西(イリ)に分かれて引く。万次郎がいた高安家は東方だった。この時の綱引きでは、東が勝ったので、万次郎が加わったので東が勝ったのでは、といわれたそうだ。

 まだ高安家を訪問したことがないので、そのうち一度、訪ねてみたい。

 

 新年会は、那覇市のホテルからシェフが来て出張料理をするという豪勢なものだった。料理とお酒をいただくと、余興が始まった。

 事務局長の名嘉真さんは、とみぐすくカラオケサークル仲間達の会長さんでもある。ジョン万会にはカラオケがつきものとなっている。2月には謝恩ステージカラオケ交流歌謡祭を那覇市内で開催することにもなっている。

 新年会には、この歌謡祭に出演する皆さんも参加して、舞台で次々に自慢のノドを披露してくれた。

 もちろん、大城会長(左)、名嘉真事務局長(右)も最初に歌ってくれた。050

 051 名嘉真さんは、「とみぐすく万次郎音頭」という歌の作詞もされて、記念碑の横には、この歌を紹介する案内板も建てられている。

 

 

 

 

 

 村田英雄の曲に「あゝ万次郎」056 という歌があり、舞台でカラオケサークルのメンバーが歌ってくれた。初めて聴いた。

「♪怒涛逆巻く足摺岬 海で育ったいごっそう 父は亡くとも泣くもんか 負けるもんかの男の気概 土佐は清水の快男子 あゝ中の浜万次郎」(一番)

「♪目には手ぬぐい押しあてながら 逢えて嬉しと泣いた母 十と一年十カ月 苦労かけたとお袋さんに わびる男の目に涙 あゝ中の浜万次郎」(三番)

 こんな歌詞である。なかなか勇ましく、勢いのある歌だ。賀川幸星作詞作曲である。

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わがツレも舞台で「愛の賛歌」をカラオケサークルの人のように、伴奏音楽のテープを用意していないので、アカペラで熱唱した。

 最後に高安亀兵さんと記念撮影をさせてもらった。

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元日の贈り物・・・ジョン万次郎と牧野富太郎、その2

2012-02-07 | 2011年2月~の記事

元日に送られてきたプレゼントの二つ目は、わが郷里の町で発行した「町民カレンダー」である。町がカレンダーを出すなんて、他ではあまり聞かない。新潟にいる同級生が送ってくれた。
 大事なのは、毎月、世界的な植物学者だった牧野富太郎の植物図が使われていることである。

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牧野博士は、1862年(文久2)4月24日、高知県佐川町の造り酒屋「岸屋」の一人息子として生れた。学歴は小学校中退だが、佐川には名教館(メイコウカン)という優れた私塾があり、そこで学んだ。といってもあとは、独学で植物を研究した。植物分類学を専攻した。「草を褥(シトネ)に木の根を枕 花と恋して90年」と自身が語ったように、土佐をはじめ全国の山野をかけ巡り、採取と標本作成に専念し、新種の発見命名は1000種、学名変更は約500種にのぼるそうだ。東京帝国大学の助手、講師となった。

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業績は書きだすと果てしない。「約一世紀の生涯を植物に捧げつづけた牧野富太郎博士は『日本の植物学の父』として敬愛されている」。カレンダーはこう記している。95歳で亡くなったが、死後に文化勲章を受けた。牧野博士の名前は鳴り響いていたのに、なぜ生前に授与しなかったのか、ここにも日本の学歴偏重の歪みがあるのかもしれない。

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牧野さんの著書『植物一日一題』が手元にあるが、これを読むと、われわれが今でもいわば常識と思っていることを「間違い」と正していることがとても多い。たとえば「ジャガイモは断じて馬鈴薯そのものではない」「キャベツを甘藍(カンラン)だというのは無学な行為」「アジサイは紫陽花ではない」という具合である。

 紫陽花という名の出典は中国の白楽天の詩が元であるが、「アジサイは日本固有産のガクアジサイを親としてそれから出た花で断じて中国の植物ではない」と言う。もう15年ほど前に読んだけれど、牧野さんの研究に裏打ちされたこうした明快な指摘が記憶に刻まれている。 

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 ところで、なぜカレンダーを紹介しようと思ったのかが、本題である。それは牧野さんの書かれた植物画が、とても繊細で美術としても観賞に値すると思うからである。

 カレンダーは、高知県立牧野植物園の協力で制作したものである。表紙とともに13枚の植物画が掲載されている。そのうち5枚をここでアップした。

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一番上の植物画は、「ガマズミの実」。ガマズミはスイカズラ科で、高知の方言では「ヨージメ」と言う。初夏に花をつけ、実は甘酸っぱく食べられるそうだ。

 2番目は「ワカキノサクラ」1892年に佐川町の旧尾川村で発見したサクラ。播種した翌年から花を咲かせるのでこう命名したそうだ。つまり若い木で花を咲かせるという意味である。このサクラは、子どもの頃から身近にあって知っていた。

 3番目は「ヒメキリンソウ」。四国固有の多年草である。キリンソウによく似ていて、小さいことからこう呼ばれているとのこと。

 4番目は「コオロギラン」。1889年に越知町の横倉山で発見された。和名は、円形で淡い紫色の唇弁が、コオロギの羽に似ていることによると言う。

 5番目は「ジョウロウホトトギス」。これも1887年に横倉山で発見された。和名は、花の美しさを上臈(ジョウロウ=宮中に仕える女官)の上品さにたとえたものだと言う。

 ここに上げた植物画は膨大な植物画のごくごく一部にすぎない。でも、今年一年、このカレンダーを掲げて、植物画を眺めたい。

 

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