社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

3月6日(月) 視野狭窄。

2023年03月08日 08時02分07秒 | 2023年

 6時45分起床。

 朝食は梅干しオートミール。

 妻と娘を見送ってから、身支度を整えて家を出る。

 9時前に出勤。今週は(来週も)忙しくなりそうだ。

 昼食は、「本陣房」へ食べに行く。今日は朝からお蕎麦の気分だった。

 一番好きな席に案内される。ラッキー。

 春限定の山菜天せいろ(蕎麦3種盛り)を注文。まずは柚子そばと山菜の天ぷらが登場。

 山菜の天ぷらが美味しい。特にこごみが驚くほど美味しかった。

 2枚目はせいろそば(一番普通のお蕎麦)。

 最後は田舎そば。純粋なお蕎麦でいえば、これが一番好き。

 午後の仕事はなかなかの集中力で乗り切った。たまにこういう調子の良い日がある。昔はもっと頻繁にあった気もするが。 

 定時で退社し、最短経路で帰ってくる。随分と日が長くなった。

 保育園へ娘をお迎えに行く。夕食の女子会が盛り上がっているようで、かなり待たされた。しかも、やはり会話の内容は教えてもらえない。「おとうさんはおとこのこでしょ!」とのこと。試しに「何でお父さんは男の子だと思うの?」と聞くと、「おちんちんがついてるでしょ」と返ってきた。そうか、ペニスの有無で性別が決まると考えているのかと興味深かった。ちなみに、私はそういう教え方をしたことはない。

 ほどなくして妻も帰宅し、入浴と洗濯を済ませ、娘を寝かしつける。

 夕食は、セブンイレブンの冷凍パスタに加え、妻がキャベツのニンニク炒めを作ってくれた。これが美味しい。

 このパスタが500円以下で食べられるとなると、レストランにとっては大きな脅威だろう。

 「Arc Times」というYouTubeチャンネルがおすすめに出てきて、宮台真司さんが日本の少子化対策について言及されていた回を見る。彼は山田昌弘さんの研究を紹介しながら、日本の少子化の原因は晩婚化・未婚化であるとしつつ、このような指摘をしていた。

 今の子育て政策は総合職正規雇用でバリバリ仕事をしつつ子育てをする女性をターゲットにしている(保育園の充実など)が、そういう女性はマイノリティであって、大半の女性は仕事はほどほどでいいからお金持ちと結婚して家庭を大切にしたいと思っている。しかし、今の時代は彼女たちが望むような男性は限られており、結婚に至らず、子どもも産まない。つまり、政策とターゲットのミスマッチが起きている。

 なお、この後の議論の流れとしては、「少子化を解決するには欧州のように婚姻と子育てを切り離し、未婚でも不自由なく子どもを育てられるようにするのが効果的だが、『伝統的な家族』という幻想にどっぷり浸かっている今の自民党政権では無理だろう」と続くのだが、私が印象的だったのは「バリバリ仕事をしつつ子育てをする女性はマイノリティである」という指摘である。一瞬「え?そうなの?」と思ったが、考えてみればそのとおりだ。

 私は元々交友関係が狭いこともあって、ここ10年くらいは総合職正規雇用のママさんとしか接点がなく、両親ともにフルタイムで働きながら子育てをするのが当たり前だと思っていた。娘を保育園に預け始める時も「時短」という発想すらなく(妻は考えはしていたかもしれない)、当然のように2人ともフルタイムで復帰してなかなか大変な思いもしたし、今もたまにする。だから、「少子化対策」といえば保育園の整備、働き方改革の推進が本流だと思っていた。自分たちがマイノリティだなんて発想は微塵もなく、何なら子育て世帯の王道を歩んでいると思っていた。

 このような感じで、気付かないうちに視野が狭くなり、現状認識が偏っていっているということが他にもたくさんありそうな気がする。とりあえず、久しぶりに山田昌弘さんの本でも読んでみようか。

 1時前に就寝。