社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

9月14日(日)

2014年09月21日 00時19分50秒 | 2014年

  7時半起床。かなり長い時間寝たので、体調は少し回復した。しかし、相変わらず喉は痛いし体は重い。

  8時にルームサービスの朝食が来る。とても豪華なメニューで、絶好調時なら喜んで食べるところだが、少しずつしか手を付けることが出来なかった。もったいない。ごめんなさい。

  ルームサービスのお兄さんが私の体調不良に気が付いたようで、「お疲れのようですから、14時まででしたらこのままお部屋をお使いください」と、無料でレイトチェックアウトを提案してくださったので、ありがたくお願いする。これには本当に助かった。

  14時ギリギリまで部屋でゴロゴロして、チェックアウト。タクシーに乗り、ヤンゴン最大の市場「ボーヂョーアウンサン・マーケット」へ行き、お土産を物色する。体調も良くないし、あまりの広さに戸惑っていると、日本語の上手な少年(ようすけ君)に話しかけられ、案内してもらうことにする。彼はこの市場の翡翠屋に勤めていて、そこはオーナーが日本人なので、日本語の勉強をして日本用の名前(ようすけ)をもらったらしい。彼のおかげで、買いたいもののお店をスムーズに回ることが出来た。もちろん中間マージンを多少取られているのだろうが、この際別に構わない。

  その後、ようすけに誘われるがままに、マッサージ屋へ行く。1時間3,000チャット。入口が明らかに怪しい感じで、ひとりだったら絶対に入れないのだが、一か八か彼を信じて入ってみる。店内もこれまた怪しい感じだったが、マッサージは普通にまともなものだし、値段も聞いていた通りだった。ただ、ようすけも当然のように隣でマッサージを受けていて、その料金も私が払ったわけだが。まあ、かわいらしい範囲だ。何より、体調が体調なので、下手に動いたりどこかで時間をつぶしたりする手間が省けて助かった。ちなみに、彼の中間マージンがどれくらいなのかを知りたくて、最後に空港までのタクシーの手配をお願いしてみたら、「この時間帯は渋滞がひどいから」と、相場の1.5倍の料金になった。なるほど、それくらいなのね。元々の値段が安いので、全然オッケーです。ありがとう。

  ようすけの言うとおり、空港へのタクシーは渋滞につかまり、1時間半も掛かった。しかも、乗った瞬間に雨が降り出し、途中から豪雨になった。そういえば、この時期のミャンマーは雨季なので覚悟していたのだが、滞在中はほとんど雨という雨に降られなかった。その点は、恵まれていたと思う。

  空港に着いたのがフライトの約3時間前。少し早いが、とにかくあとは飛行機に乗るだけという状態までいって、休憩したかったのだ。待ち時間が長いというのは、それはそれで大変だったが、下手に歩き回るくらいなら、もう空港でずっと座っていたかった。今回も、最後まで体調万全というわけにはいかなかった。残念。次回こそは。


アイスクリームで栄養補給。

  ヤンゴン国際空港21時45分発の全日空NH914便に乗り、帰国する。フライト時間は約6時間半。今回も非常口座席で、隣も後ろも人がいなかったが、体調のせいだろうか、機内がとにかく寒くてほとんど眠れなかった。ただ、機内エンターテイメントで色々なドラマや映画を見ていたので、それほど苦痛ではなかった。特に、「Friends」があったのが嬉しかった。

  翌日、ほぼ定刻通りに成田に到着し、横浜駅行のバスに乗って帰途に就く。帰宅は9時前。今回のミャンマー旅行は、終盤こそ体調を崩してしまったが、期待以上に楽しいものだった。回った観光地も良かったし、特にバガンの夕日は一生忘れられないほど感動させられたが、やはり一番は人の温かさをたくさん感じられたことだろう。もちろん、怪しい人もいたし、悪意のある人もいた。また、「ミャンマー人は一見優しいが、ビジネスで深く関わる際には注意が必要だ」というのはバガンで知り合ったOさんの言葉で、それはおそらく真実なのだろう。しかし、私が直接関わった人の多くは、本当に素晴らしい人たちだった。それもまた、真実である。ミャンマーは、今後急速に経済発展していくだろう。次に行く機会があったとしても、今回見た姿とは全く異なる国になっている可能性が高い。しかし、ひとつだけわがままを言わせてもらうとすれば、どうか人だけは、おせっかいなくらい優しい、今のままであって欲しい。