7時起床。身支度を整え荷物をまとめてから、ゴロゴロして過ごす。これだけ良い部屋だと、1泊ではもったいない。
8時半から朝食。事前に宿のオーナーが予約しておいてくださった「やまもり食堂」へ。いかにも普通の民家といった感じのお店で、これまたいかにも沖縄のおばあといった感じのお婆さんが対応してくださる。しかも、出て来た料理は超がつくほどの大盛り。沖縄では、たくさんの料理を出すことが歓迎の気持ちの表現方法らしい。実際、お婆さんがとにかく気にかけてくださり、色々と世話を焼いてくれた。こういう朝食も良いものである。味も美味しかったし大満足だったが、さすがに全てを食べきることは出来なかった。せっかくのご厚意なのに、それが申し訳ない。ちなみに、やまもり食堂の名前の由来は料理が山盛りで出てくるからではなく、やまもりさんが経営しているからだそうだ。
最初はこれで全部かと思いきや…。
更に追加があって結局こんなことに。これで1人前。しかも800円という破格。
一旦宿へ戻り、オーナーさんにご挨拶をしてチェックアウト。本当に素晴らしい宿だった。今度竹富島に来る時も、間違いなくここに泊まるだろう。というか、もはやこの宿に泊まるために竹富島に来るかもしれない。
竹富港から船に乗り、石垣島へ戻る。
石垣港離島ターミナルから一旦バスで石垣空港へ戻り、レンタカーを借りる。某大手レンタカー屋で借りたのだが、対応があまりにマイペースで驚いた。うちなータイムの洗礼である。車には前の利用者の残したゴミが残っていたし、クレームのひとつでも言いたいところだが、それもまあ仕方ないかと思ってしまうのは、ここが沖縄だからだろう。
まずは、島の北部を目指す。その途中、たまたま目に入った「BBQ GARDEN 楽笑」で昼食。石垣牛の牛丼と、ドラゴンフルーツの生ジュースを頂く。朝食が山盛りだったのであまりお腹は空いていなかったのだが、何だかんだでガツガツと平らげてしまった。
最初の目的地は、玉取崎展望台。ここから眺める海は雄大で美しく、観光パンフレットの写真に出てきそうなほど良い景色だった。海は間近で眺めるのも良いが、こうして高いところから大きくとらえるのもまた味がある。
そのまま北部をドライブし、所々で車を止めて景色を眺める。石垣島は、波照間島や竹富島に比べるとかなり都会に感じられるが、一歩集落を離れれば、これまた心癒される景色を数多く見ることが出来る。
急なスコールに襲われたので、脇道に車を止めて少し休憩。ちょうど眠くなってきたところだったので、30分ほど仮眠を取る。起きた時には、いつの間にかまた青空が広がっていた。
石垣島で絶景スポットとして有名だという川平湾へ。しかし、スコールの後だったためか海の水がかなり濁っており、絶景という感じではなかった。
湾の近くにあるお土産屋さんで、ブルーシールアイスクリームを食べる。沖縄に来たら、一度はこれを食べないと。
ラムサール条約に登録された干潟があるということで、名蔵アンパルへ。当初は遠くから干潟を眺める程度に考えていたのだが、せっかくなのでそこにある観光施設「石垣やいま村」に入ってみる。沖縄の古い民家や水牛、レッドリスト1A(絶滅危惧種)に指定されているオオカンムリワシなどを見ることが出来るだけでなく、アンパルのマングローブ林を間近で見たり、リスザルにエサをあげることもできる。このリスザルが本当にかわいくて、エサを持つと平気で私の肩や頭に乗ってエサをせがんできた。以前、伊豆でカメのエサやりをした時もそうだったが、私はこの手の動物とのふれあいには弱い。今日も、危うく全てのエサを買い占めるところだった。
水牛のたろう君。名前を呼ぶと、ちゃんとこっちを向いてくれる。
オオカンムリワシ。怪我をして野生に戻れなくなったので保護しているそうだ。
レンタカーを返却し、空港へ戻る。家族へのお土産を購入・郵送してから、売店でゲンキクールを買って飲む。この旅行の最後にふさわしいのは、ゲンキクールだ。
石垣17時05発の日本トランスオーシャン航空(JTA)076便で、羽田へ戻る。到着便の遅れで出発が少し遅れたが、ほぼ定刻通りの22時に羽田に到着した。
帰宅は23時過ぎ。今回の沖縄離島旅行は、当初の期待をはるかに超えて楽しかった。特に、波照間島の海と星空は、本当に素晴らしかった。これは、近いうちにまた行くことになりそうだ。