社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

6月11日(金)

2010年06月12日 01時11分43秒 | 2010年

  6時起床。午前中に各部毎の新専務への事業説明があり、全員出席なので私も参加する。最初に各々の自己紹介をしてから、各チームの業務内容の説明に入る。それに対して、専務からはどんどん本質を突くような指摘や的確な質問が飛んでくる。で、デキる…。さすが、県庁で上り詰めただけのことはある。上司は「参ったなー」という感じの顔をしていたが、私は一気に専務のことが好きになってしまった。同じ「天下り」でも、中には有意義なものもあるのかもしれない。

  説明後、部長を始めとした部のメンバーで昼食をとりに行く。専務の敏腕ぶりは上司たちもひしひしと感じているようで、「今回はすごい人が来たなー」と複雑な面持ちだった。私のような下っ端は単純に「すげー」と尊敬するだけなのだが、上司たちにとって、その「すごさ」はある種の脅威として映っているのかもしれない。

  15時過ぎに喫煙所へ行くと、後から専務もいらっしゃって、雑談をする。先日も一緒になって、「業務時間中に何やってんだ」と言われるのかと思ったら、仕事の資料を持っていた私に「タバコを吸うとき位、仕事のことは忘れなよ」と優しい言葉をかけてくださった。そのため、私もそんなに気兼ねなく「さっきのご指摘が鋭くて、すごいなーって思いました」などと話をすることが出来る。上司たちは、専務と一緒に戻ってきた私を見て「お前物怖じしないなー」と笑っていたが、私にとっては専務だろうが参事だろうが主幹だろうが主査だろうが主任だろうが…とにかくほとんど全員が上役なわけで、いちいち物怖じしていたらやってられないし、私からするとそういう環境はむしろ大歓迎である。昔から、目下より目上の人間のほうが好きなのだ。

  20時過ぎに帰宅。入浴と夕食を済ませ、すぐに簿記の過去問に取り掛かる。結果は90点。それはまあ良いのだが、採点後に重大な問題に気が付いた。今まで私が愛用してきた電卓には原価や売価の計算機能が付いており、その種の電卓は試験での使用が禁止されているのだ。ガーン。なぜ今までこんな基本的なことに気付かなかったのだろう。とりあえず、母が以前簿記の試験を受けた時に使っていた電卓を借りたが、慣れない電卓で勝負に挑むのは結構不安である。

  23時からは、ついに開幕したサッカーワールドカップの開幕戦、開催国の南アフリカvs.メキシコの試合を観る。結果は1-1の同点。とにかく、メキシコの技術と南アフリカの身体能力は素晴らしい。今更ながら、日本は相当厳しい戦いを強いられることになるだろうと感じた。技術はともかく、体つきが全然違うもん。