天佑堂鍼灸院日記

楽しい体のプロデュース
刺すハリ治療から刺さないハリ治療へ

ひきこもりのカリスマ

2012年03月01日 14時17分04秒 | 最近思う
知り合いのAさんは、カウンセリングの仕事をしているんですけど、
もとひきこもりで、実に20代なかばから30代前半まで、10年近く引きこもってたらしいんです。
で今はカウンセリングやったり受験指導してご飯がたべれてるんですけど、この人毎日ツイッターとかで、「他人の悩みは解決できても自分の問題は解決できない」とか「中学生にもどって人生やり直したい」「もう50歳ちかいのに思春期が終わらない」とか後ろ向きのことをここ数年延々と語ってるんですよね。
それを見てカウンセラーの仲間は「とても恐ろしくてこんなこと書けない」とか言ってる。まあそれは普通の感覚だと思いますね。本人も「自分で自分の営業妨害をしているようなものだ」とか言ってる。ほんとにうんざりするくらい日々後ろ向きなことを書いている。にもかかわらず凄いのはツイッターとかfacebookとかでフォローしてる人が多いんです。凄い繊細な人なんでそれが伝わるのか、はじめは「何いってんだこいつ」とか思っていてもだんだん引き込まれてくる。熱烈なファンがたくさんいる。
年々友達、フォロワーが増えてくる。
もと引きこもりだから、そういう類の人の指導とか、人生の建て直しとかは得意。
そんなわけで私は、Aさんを「ひきこもりのカリスマ」、とか「ひきこもりの神」とか呼んで一人楽しんでいます。
そんなAさんに2年半ぶりくらいに会ったんですけど(うちに治療にきた)、どんな暗い顔してくるんだろう?とか思っていたらこれが実にすっきりしたお顔。ちょっと神々しいくらいすっきりしてる。「うーんやっぱり神だ!」と思う私。
「以前会った時よりずっとすっきりしてますね」といったら
「毎日毒をツイッターで吐いてるからでしょう」だそうです。
今ほんとうにニートとかひきこもりとか不登校とか多いんでこういう人はちょっと世の中に引きずりだしたほうがいいんじゃないかと思っているんです。
こういう人の存在は、実際引きこもって苦しんでる人とかその家族とかある意味福音になるんじゃないかと。
そんなことを考えている今日この頃でありました。