松江のこと

松江の街を私はえらく気にいってしまった。
松江城は木造のままで昔の面影を内部もそのまま残している。
武家屋敷のある辺りも昔の面影がしのばれる。
そばも美味かった。
私は少しひねくれているところがあり、表通りに面している店ややたら繁盛している店をみてたいしたことないのではないかと思ってしまうところがある。
最初「きがる」という名の表どおりからはずれた辺鄙なところにある蕎麦屋で昼食をとるつもりであった。
かみさんと当の店にいってみると火曜日は定休日とあり店はしまっていた。こじんまりとした店。
こういうところが美味いに違いない！とかってに納得する私。
蕎麦屋のはす向かいにパン屋が1件ある。
何か気になる。
この店でアンパンを買ってみた。
美味い！
生地もやわらかくふっくらとしている。
餡も繊細で上品である。
蕎麦屋がしまっていたことによる失望感もやわらぎ我々は大通りへと向かった。
武家屋敷後をつかっている「八雲庵」という蕎麦屋に入った。
観光名所のまっただなかにあるので私はあまり期待していなかった。なかなか繁盛している。天せいろを頼む。
思っていたよりずっと美味い！
ついてきた鴨汁も美味い！
目立つところにある店だからといって不味いとは限らないという貴重な教訓を私は得ることになったのであった。