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【あらすじ・感想】文庫版・『ガラスの仮面』第11巻【ネタバレばれ】

2015-02-08 22:39:04 | ガラスの・・・あらすじ
※※『ガラスの仮面』文庫版読み返してます。あらすじと感想まとめてます。※※
※※内容ネタバレ、感想主観です。※※


仮面年表は こちら
紫のバラ心情移り変わりは こちら

49巻以降の話、想像してみた(FICTION)*INDEX*はこちら

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『ガラスの仮面』文庫版第11巻 ※第9章(最初から)(途中まで)

第9章 100万の虹

舞台上でトキとして演じたマヤの心の中には、忘れていた演劇への情熱が再び熱く燃え上がっていた。
真澄に何とか泥まんじゅうを吐き出させられたマヤは、
このまま演劇の道を離れたくない、もう一度お芝居がしたいという思いがどんどん強くなる。
しかし今、自分が立てる舞台はどこにもない。

そんなマヤに近づいてきた亜弓は一言
「まってるわよ」
と言い、マヤの手をぐっと握った。
誰からも見放されていた自分を、亜弓だけは信じて待っていてくれた!
亜弓だけは分かってくれていた、自分が演劇の中でしか生きられないことを。
迎えの車に乗る亜弓を追いかけ、いつか必ず亜弓に追いつく事を誓うマヤ。
周囲の誰も信じてくれなくても、亜弓だけは分かってくれる、
そのために私はがんばる。
もう一人、ずっとマヤを信じ続けていた真澄は、
最後にもう一度大都芸能としてサポートしたいと告げるが、
マヤは約束通り契約解消を求め、それがまさに予想通りと言わんばかりに
真澄は、マヤをかつて暮らしていた白百合荘に送り届けた。
白百合荘には水城によってマヤの荷物がすでに届けられており、
マヤへの誤解を解いていたつきかげの仲間達が、今か今かとマヤの帰りを待ちわびていた。
すべてはこの、速水真澄が根回ししてくれたこと。
マヤは戸惑いながらも真澄に送ってくれたお礼をそしてなにより今日の
舞台に出してくれて、また自分に忘れていた演劇への情熱を
思い出させてくれた事を感謝した。
そんなマヤに真澄は今まで見せたことのないような優しい笑顔をみせ、
金輪際さようなら!と叫ぶマヤに
「じゃあまた」
と澄ました顔で告げ去って行った。
マヤの心はまたしても戸惑う。
大都芸能の仕事の鬼、冷血漢。
世間で噂されるとおりの冷たい人間なのか、ときどきわからなくなる。
本当はいいひとなのか、やさしいひとなのか・・・。

**
久々の再会を果たした仲間達は、これまでのすれ違いの穴を埋めるように
たくさんの話をした。
麗は相変わらず昼間は喫茶店のウェイトレスをしながら演劇をつづけていること
来月はじめには地下劇場で10日間公演をやること
劇団メンバーが5人も増えたこと
月影先生は今もアクターズスタジオで特別講師をやっているが、
空いた時間には必ず稽古をつけにきてくれていること
そして劇団一角獣のメンバーはまた全国修業中だということなど
やっと戻ってこれた懐かしくあたたかい場所に、マヤはしみじみと
幸せをかみしめていた。

地下劇場でのつきかげの稽古に同行していたマヤのもとに
月影千草が姿を現した。
そしてマヤに自分がなぜマヤを大都芸能にいれたのか、その理由を伝えた。
マヤに外の世界を見てもらいたかった、そして役者としてひとまわりもふたまわりも大きく成長して欲しかった。
マヤはいつまでもつきかげにいるべき人間ではない。
つきかげの舞台出たいのであれば、まず自分自身で自らの汚名を返上しなさい。

今のマヤには演劇をする環境などどこにもない。
でもきっと道はどこかにある。
その道を探して、マヤはひとりでだってできることはあると大きな声で河原での発声練習から再出発するのだった。

**
一ツ星学園に復帰したマヤを見る目は相変わらず冷たい。
だれもが芸能界で失脚したことを知り、後ろ指を指す。
しかし今のマヤは母を亡くし落ち込んで空っぽになっていたあの頃とは違う。
さらし者になるのは覚悟の上、学校に来たのだから。
扉を叩いた演劇部では、芸能活動をしていた者の入部は禁じられていると断られる。
それでもマヤはあきらめない。どうやれば、演劇ができる?
図書委員の草木広子と出会ったのは、そんな時だった。
彼女が手にしていた本「女海賊ビアンカ」
元大貴族の女海賊ビアンカの、恋あり陰謀あり冒険ありの波乱万丈物語。
いつかこんなのを舞台でやれたら、夢の膨らむマヤは、今日も一人で稽古を続ける。
河原でみかけた子供たち相手に、パントマイムゲームをしながら。

一ツ星学園では学園祭の準備が進められていた。
草木広子に「女海賊ビアンカ」の本を借りたマヤは、もう何年も使われてない体育倉庫を見つけ
ここでこの芝居をすることに決める。
この倉庫にあるもの、全部使って、お芝居ができる。
それは一人芝居。
さっそく草木に相談し、この本を一人芝居用の脚本にしてくれる助っ人を求める。
草木はその突飛な発想に驚きながらも、文芸部の吉沢を紹介してくれた。
草木、吉沢そしてマヤと三人だけで、学園祭での発表を目指した舞台へ挑む。
今まで、与えれた台本を演じる経験しかなかったマヤは、芝居を一から作り出す経験によって
さまざまなことを得ていた。
一人芝居だから、より観客に分かりやすい言葉にするにはどうすればいいか、
部屋の中で観客一人ひとりに伝わるには、どのようにセットを組めばいいか、
芝居を作っているのは役者だけでないということをマヤは痛切に感じていた。
こうして、古く小さな体育倉庫は、ありあわせのマットや跳び箱をくみ上げただけの
舞台として整えられた。
およそかつてテレビドラマに映画にと活躍していた女優がやるべき場所ではない、みすぼらしい物置小屋。
いったいそんなところでどれほどの事ができるのか、
周囲の目は冷ややかに、それでいてそこはかとない期待感、そして底知れない恐れを抱いていた。
出演者はマヤ一人、セットも小道具も最小限。その他ほとんど全てをパントマイムで表現せねばならない。
看板も宣伝もすべて自分たちの手作り。
一から舞台を作り上げていくことの達成感、そして何より演じられることの喜びをかみしめながら、
マヤの舞台の幕はいよいよ上がるーーー
自分を待っていてくれる亜弓に追いつくための、これが第一歩。

マヤが学園で一人舞台に挑戦しているという噂は、亜弓の元にも届いていた。
亜弓の周囲では、物置小屋でのわびしい舞台とマヤをあざ笑うものが大半である。
しかし亜弓は、ようやくマヤが本格的に自分に向かって活動を始めたことを感じ、
気を引き締めていた。
美しく聡明で天才女優と呼ばれ、周囲にほめそやされる亜弓、しかし亜弓は
育ちも境遇も全く異なるマヤに、演技者として同じ情熱を感じ、
誰よりも近くにいるような気がしていた。
マヤがまた、この場所へ戻ってくることを信じているーーー

**
一ツ星学園学園祭
『女海賊ビアンカ』@体育倉庫

かつて大河ドラマにも出演していた女優がいったいこんな小さな
物置小屋でどれほどの演技をするのだろう、
観客として集まった人々は、純粋にマヤの演技を楽しみにしているというよりは
冷やかし半分、興味本位の者がほとんどだった。
もしこんな観客を前に、魅力的な演技ができなければ、観客はすぐに立ち去ってしまうだろう。
しかし反対に、この場所で最高の演技ができれば、それは何よりマヤを成長させる。
劇団つきかげの麗やさやか、そして月影千草も観劇に駆けつけ、
マヤの一人舞台はスタートした。

始まるや否や、マヤは観客を一気に舞台の世界に引き込んだ。
跳び箱やマットがそのまま置かれただけの舞台、しかしそこにマヤが飛び乗り、
動き回るだけで、時には船の甲板、時には貴族の屋敷の出窓と自由に舞台は
印象を変える。
マヤが差し出す手をピタと止める、ただそれだけでその手を支える別の人間の
見えない姿が見えてくる。
跳び箱の1段目をひっくり返しただけの箱に揺られているマヤが、
いつしかゴンドラに乗って進むように、そして倉庫はフィレンツェへと向かう川の流れに
見えてくる。

途中途中で場の雰囲気を壊すような観客の声も、マヤとっさに舞台の一場面として
活用する。
天性の舞台勘が、観客の集中力を切らさないように、舞台の雰囲気が壊れる事のないように
働く。
舞台が終わった時、観客は圧倒的な拍手と賛辞の言葉を惜しみなくマヤにかけていた。
それはこれまでマヤを転落女優としてさげすんでいた視線とは真反対のあたたかく
好意的なものだった。
そして、観客の圧倒的な支持により、マヤの一人舞台は異例の再演が決定したーーー

**
海外の大物アーティストとの独占契約を獲得した大都芸能の速水真澄、
これでますます大都芸能は安泰、速水大社長も立派な後継者がいて安心だろうと
記念パーティーで周囲から声をかけられる。後は大会社の社長令嬢を嫁にでも貰えば・・・。
しかし真澄ははっきりと言い切る。
結婚など考えていない、『紅天女』を上演するまではーーー

速水大社長が『紅天女』にご執心というのはすでに経済界でも有名な話
周囲は父の志を継ぎ、積年の夢を果たそうとしているように映っていた。
「ほかの誰にも取られたくない、『紅天女』も、『紅天女』の役者も」
水城は真澄のその言葉が、決して大社長の意志を代弁したものではないことに気付いていた。
「お待ちになるんですか?あの子を、あの子が大人になるのを・・・・」
「もしそうだとしたら・・・?」
余裕のある雰囲気を崩さない真澄だったが、
マヤの大人になる姿など想像できないな、と最後は笑ってその場をはぐらかした。
真澄の真意は・・・。

ある日真澄は、アクターズスタジオでマヤの姿を見かける。
最後に会ったのは『夜叉姫物語』終演後、マヤを白百合荘に送って行って以来だった。
とりあえず芸能界のしきたりと、苦虫をかみつぶしたように表情をかしこまらせながら
真澄に丁寧なあいさつをするマヤ。
「泥まんじゅうを食べたわりにはかわりもなくなによりです」
「は、ありがとうございます」
マヤの態度に笑いを隠せない真澄。普段見慣れない真澄の笑い声に周囲のスタッフは驚く。
一ツ星学園に多額の寄付をしている真澄の立場として、マヤが一人芝居に挑戦したことは
すでに耳に入っていたが、マヤによると熱烈な観客の後押しで再演が決まったことを知り驚く。
たかが学校の一イベントで再演などこれまで聞いたことがない。
自分をずっと励ましてくれていた紫のバラの人に知らせたいのに・・・と落ち込むマヤを、
きっとその人は知っているよと励ます真澄。
後から現れた千草と入れ替わるように部屋を後にした。
「がんばりたまえチビちゃん きみのファンのためにも ではまた」
颯爽と去っていく真澄にあっかんべーをしながら、マヤは千草に改めて、
学園での一人舞台が再演になったことを報告し、アドバイスを受けた。
長台詞での息つぎ、無駄な動きの排除、間を意識した演技
短い時間でも、やはり千草の指導は何よりも的確かつ有益であり
以前のようにまた、直接指導をしてほしいと訴えるマヤだったが、
千草は厳しく突き放す。
”自分に必要なものは全部自分で考えて手に入れなさい
もうそうしていい時期です”
その言葉をマヤは胸に刻む。

再演された『女海賊ビアンカ』は、初演を上回る好評を得、
ますますマヤの舞台を望む声は高まった。
その期待に応えるべく、マヤは新たな作品に挑むことを決める。
さまざなシナリオ、原作の中からマヤが選んだのは、
『通り雨』
それは、ごくごく普通の女子高生が主人公の、ある日の日常生活を淡々と追うだけの
シンプルなものだった

**
『通り雨』
主人公佐藤ひろみは高校2年生
大学生の兄貴に中3の妹、優しいお母さんとお父さん
遅刻しがちだが、学校ではけっこう人気者
手芸部に所属し、サッカー部のキャプテン島本君にあこがれる普通の少女
この演劇では、そんなどこにでもいる普通の女の子の日常を描くだけである。
『女海賊ビアンカ』以上にセットもなにもない、日常の動きを全てパントマイムで
表現しなければならない。
佐藤ひろみという、ごくごく普通の女子高生だが、マヤにとってはそんな普通の女の子の
日常生活を演じることが楽しくてならなかった。
ひろみだったらどう考える?どんなことをして過ごす?
どんな会話を友達としている?
今までの自分ならしたことのないような、学校帰りに友達とケーキ屋に寄ってみたり、
あこがれの島本先輩を想像して、サッカー部のキャプテンに会ってみたり、
可愛い髪飾りをショッピングしたり、
まるで稽古も何もせず当たり前の毎日を送っているようなマヤだったが、
その一つ一つが『通り雨』につながっていた。

ひろみの1日を全てパントマイムで表現しよう。
たった一人での稽古は夜遅くまで続く。しかし稽古を重ねるごとにマヤは、
今自分が行っている演技が果たして正しいのか、このまま続けていていいのか不安だった。
そこで劇団つきかげに千草が稽古を見に来ると聞き、マヤは千草の出待ちをして
自分のパントマイムを見てほしいと直訴した。
マヤが観客の事を考えた演技を目指していることを知った千草は満足げにマヤの稽古をつける。
そしてパントマイムで一番大事な事は観る側も自分たちの記憶によって観ているということだと
アドバイスする。
そもそもその動作を知らない人が見ても、決して何をしているのかは分からない。
心の演技を大事にすること、後は自分で考えなさい
そういうと千草は地下劇場を後にした。
しかしその時、千草の心臓は発作を起こし苦しくうずくまった。
あわてて助けようとするマヤを突き飛ばし、強引に一人タクシーに乗り去って行った千草。
しかしマヤは千草の容態が気がかりでならない。
そして気がつくとマヤは真澄のいる大都芸能に電話をかけていた。

マヤから千草の状態を聞いた真澄は、すぐに医者を手配すること、今後は千草の行動について
もっと注意を払うよう周囲の者に指示しておくこと、経過は必ず報告する事を約束した。
その言葉にようやく安堵の気持ちを抱くマヤ。
「ありがとうございます」
マヤは心からの感謝の言葉を真澄に伝えた。
マヤにお礼を言われたのは、2度目。
「なぜおれに電話をかけてきた?」
マヤにとってとても大切な千草の命が危ういときに、助けになる人としてとっさに浮かんだのは
真澄の顔だった。
「思い出してくれてありがとう」
例え憎まれていようとも、いざという時にマヤが自分を頼りにしてくれたことを真澄は嬉しく思う。
反対にマヤは、こんな大事な事を、なぜあんな冷血漢の仕事の鬼に頼んでしまったのだろうと
自分の気持ちが理解できずにいた。
あんなやつが自分の頼みを聞いてくれる保証など、どこにもなかったのにーーー

真澄の迅速な手配で、大事は取り留めた千草の病室を真澄が訪ねてきた。
『紅天女』を上演するまでは、何があっても死なない、そう宣言する千草。
千草にとって紅天女は、亡き尾崎一蓮とのたった一つの大切な絆だった。
一方真澄も紅天女を誰の手にも渡したくないと一方ならぬ思い入れを隠さない。
もし上演権がほかの誰かにわたるようなことがあれば、どんな手段を使ってでももぎとってみせる。
しかし、今それをしないのは、相手が千草だから、
紅天女である千草だからだと告げた。

『通り雨』上演の日が近づいてくるにつれて、マヤの演技もますます磨きがかかる。
パントマイムはより研ぎ澄まされ、まるでそこに壁が、冷蔵庫が、家族がいるかのように
佐藤家が色鮮やかに浮かび上がる。
そしてマヤ自身にも、佐藤ひろみとしての人格が存在するかのように、
言葉づかいや、髪をいじるクセが出てきたりと、隣にいる草木広子ですら、
マヤではない別人の存在を感じて恐れるほどだった。

こうしていよいよマヤの一人舞台『通り雨』の幕が上がる
そしてその頃、亜弓はシェイクスピアの名作『ロミオとジュリエット』をジュリエットだけで演じる
一人芝居『ジュリエット』に取り組んでいた。
二人の紅天女候補が、それぞれの場所で更なる高みを目指してステップを踏んでいる。
今は離れた所でも、二人は間違いなく今、戦いの真っ只中にいる。
いつか来る紅天女を演じるその日まで・・・・

第12巻へは・・・こちらから
*****感想**************************************
辛かった、大変辛かった 芸能界編「華やかな迷路」がようやく終わり、
いよいよみんな大好き一人芝居、「100万の虹」編スタートです。ヤターーーー
土壇場で演劇への情熱を取り戻したマヤ、真澄はすでにマヤへの愛を自覚して
達観したのか、冷静真澄に戻りました。
ここ2巻くらい、ずっと「まさか俺が、あの子を・・・愛しているだと・・・・」
を堂々巡りに繰り返していた人と同一人物とは思えないくらいの落ち着きようで・・・。

まあなんといってもこの巻は、マヤの一人芝居が面白いので、それメインで楽しむで
いい気がします。『女海賊ビアンカ』の描写は例のごとくあんまりまとめてませんけど。
次の巻の『通り雨』も結構好き。

久々に真澄&マヤLOVEバロメーター
芸能界失脚~一人芝居 あたり
真澄 27~28歳
 ~マヤへの感情を水城に「愛」だと指摘されて動揺する。そんなはずはないと必死に
  否定できる証拠を求めるが、反対にマヤの初恋宣言に動揺MAX、それでもなんとか
  いつもの冷血漢な仕事ぶりを崩さずにいようと動くが裏目にでてマヤの母を見殺しに。
  人生で一番後悔したし、さらにそれが原因でどんどんマヤが転落の一途をたどる姿を
  目の当りにしてとうとう自分の気持ちを自覚する。
  マヤを愛しているだけでなく、マヤにとって何より大切な演劇への情熱を取り戻してほしい
  そのためなら自分はいくらでも待つし、どんな憎まれ役だって買って出る。
  一生マヤ、応援宣言!
マヤ 16~17歳(高2~高3)
 ~自らの母を見殺しにした真澄、許せないはずなのになぜか真澄の態度を見ていると
  強く非難できなくなる。
  一番ショックを受けていた時は、心が空っぽでそれどころじゃなかったから、よく覚えていないことも
  多いけど、とにかく劇団つきかげの敵で、母親を殺した相手だから、絶対に許せない。
  許せない、だけど本当に冷たい人なのか、本当は優しい人なんじゃないか、そんな気もする。
  困った時、なぜ頼りにしてしまったのか、自分でもわからない・・・・

真澄はマヤの事が好きであることを自覚しました。同時にマヤの演劇への情熱も愛していますので、
自分の事はさておき、今後はマヤの演劇界への復帰を何よりも目標に裏で動くよ~~~。
マヤはマヤで、自分の心の中に起こる真澄への不思議な感情がなんなのか、理解できないでいるくらいまで
進歩(?)しました。
表面上は嫌っていても、心の奥底では真澄を頼りにしている気持ちがあること、
真澄の評判が実際の姿と異なっているような気がすることを本能的に感じています。
読み返すと、ちゃんとマヤもこの頃から真澄の事好きだったんだな・・・・と思ってなんか安心。
真澄=紫のバラの人 って露程も疑っていない頃ですからね。なんせ。

余裕真澄も、例の見合い話浮上によって一気に消え去るわけですが、とりあえず今は、
チビちゃん大人になるのを・・・待つ!!

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