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【あらすじ・感想】文庫版・『ガラスの仮面』第08巻【ネタバレばれ】

2015-02-05 02:29:16 | ガラスの・・・あらすじ
※※『ガラスの仮面』文庫版読み返してます。あらすじと感想まとめてます。※※
※※内容ネタバレ、感想主観です。※※


仮面年表は こちら
紫のバラ心情移り変わりは こちら

49巻以降の話、想像してみた(FICTION)*INDEX*はこちら

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『ガラスの仮面』文庫版第08巻 ※第7章(途中から)第8章(途中まで)

第7章 炎のエチュード

『奇跡の人』は演劇界の話題を独占していた。
特にマヤの演じるヘレン・ケラーは、先の見えない展開と、
姫川歌子演じるサリバンとのコンビネーションが、毎回新たなストーリーを紡ぎだし、
見るたびに異なる思いを抱かせると評判になり、リピーターが続出していた。
その点が、常に安定した集客ながら、観客の感想もほぼ同じという
亜弓のヘレンとの最大の違いであった。

回を重ねるごとに増えるファンや取材の申し込みに、戸惑うマヤ。
舞台を降りるとただの女の子、取り立てた魅力は放たない。
いつだって、彼女が一番輝く場所は舞台の上なのだから。
終演後、劇場を訪問していた真澄とうっかり目が合ってしまったマヤは、
前回同様、大声であきれるほどに馬鹿丁寧な挨拶をし、真澄を笑わせる。
ひきつった顔で必死に取り繕う様子のマヤに、
いつになったら君はそんな顔つきで自分を見るのをやめてくれるんだ?
と少し憂いを帯びた目をしながら言い去って行った。
「まるでムカデかケムシかゴキブリでも見たって顔つきをする・・・」
「ふんだ、ゴキブリのほうがまだ可愛げがありますよ!大都芸能の冷血漢、人でなし、鬼!」

マヤと真澄のやりとりを聞いた麗は、速水真澄の真意を冷静に分析する。
本当に潰れてほしければ、挨拶や礼儀は大切なんてアドバイス、する必要はない。
そのまま放っておけば、勝手に恥をかいて自滅するのだから。
きっと速水はマヤの事を思って言ったのだろうと。
しかしマヤはおよそそんなことは信じることができないのだった。

ある日の公演終了後、カーテンコールでマヤに観客席から一輪の紫のバラが投げ込まれた。
紫のバラの人が来ている!
終演後衣装もそのままに慌ててロビーに飛び出たマヤだったが
それらしい姿はどこにも見えない。
反対にマヤに気付いた観客たちが周囲に集まってきて、ちょっとした騒ぎになってしまった。
ロビーに飾られていた柱にぶつかり、マヤに向かって倒れ掛かってきた。
とっさにその柱を支え、マヤの身を守ったのは、ほかならぬ真澄だった。
自分を憎んでいるはずのこの人がどうして・・・。
しかし真澄はまるで自分の真意を隠すかのように冷たくマヤに言い放った。
「うちの大事な商品に傷がついたらたまらんからな、千秋楽までまだある」

やっぱりいい人でなんかあるはずがない!マヤの中に真澄への憎しみが再燃し、
その様子を悟って真澄は静かに安堵の気持ちを抱く。
それ以上に、辛く苦しい気持ちがあることに気付かないようにするが如く・・・。

**

『奇跡の人』は大熱狂のうちに、亜弓の回、そしてマヤの回と千秋楽を迎えた。
その打ち上げの間隙を縫うかのように、マヤをスカウトしようとする芸能社の人間の
言葉巧みな誘い文句を受けていると、おもむろに現れた真澄がその話をさえぎるようにマヤを連れ去り、
強引に車に乗せた。
せっかくの主役級オファーを妨害されて怒り心頭のマヤに対し、
三流の芸能社とつきあっていると自分自身も三流に見られるぞと冷静に語る真澄。
そして、マヤが現在アカデミー芸術祭演劇部門の最優秀助演女優賞候補であることを伝えた。
毎年、アカデミー芸術祭で賞をとった俳優は、春からの大河ドラマの出演が約束されており、
それはとりもなおさずスターへの道に他ならない。
そんなマヤの現在の立場を知るからこそ、マヤの為にと真澄は動いたのだ。

同じく助演女優賞にノミネートされていた亜弓の心は晴れなかった。
公演の間、日を追うごとにマヤの演技が話題となってたことも知っていたが、
何より亜弓は、一度も歌子から頬にキスをされることなどなかったことに傷ついていた。
なぜ、歌子は私ではなくマヤに、そしてなぜ、私ではなくマヤが最有力候補に・・・・

新日帝ホテル 孔雀の間で開催されるアカデミー芸術祭、
演劇部門
音楽部門
舞踊部門
大衆芸能部門
映画部門
ラジオ部門
テレビ部門
レコード部門
能楽部門
まさに芸能界の華やかさの集結ともいえるその授賞式が今まさに始まろうとしていた。
特に演劇部門は受賞者がそのままMBAテレビの大河ドラマ出演につながるだけに注目の的である。

明らかに場違いな自分の姿、それなのにそんな自分が助演女優賞の最有力候補、
会場に現れた瞬間ぱっとスポットライトが当たったように光り輝く姫川亜弓でなく、こんな自分が、まさか。
きっとこれは夢だ、目が覚めれば消える夢の世界だ。
そう思いながらじっと座るマヤの耳に、発表の声が届く。

助演女優賞:北島マヤ


舞台上には受賞した華やかなスターたちに紛れてマヤの姿もあった。
姫川歌子はアニー・サリバン役で主演女優賞を獲得、
姫川亜弓初めての敗北か、と記者たちが囁くなか、颯爽と舞台上の母、そしてマヤに
お祝いの言葉をかける亜弓、その顔にこれまでのような悲壮感はみじんもない。

亜弓はマヤの授賞理由が「新鮮なヘレン」であったことに納得がいったのだ。
自分のヘレンは「完璧」だった。

舞台上にマヤと亜弓が並んでいたちょうどその時、
いつの間にか会場に来ていた月影千草が突如登壇し、
公に「紅天女」の候補としてマヤをそして亜弓の名を宣言した。
今まで裏工作を重ねながら、何としても自分のものにしようと画策してきた真澄をはじめ
大都芸能だったが、こうして大勢の目撃者のいる前で堂々と宣言されてしまっては手も足も出ない。
作戦勝ちを皮肉にほめる真澄に対し、改めて千草は上演権を手放すことはないと通告する。

アカデミー芸術祭 助演女優賞、そして幻の舞台「紅天女」の候補女優・・・・
マヤに思いもよらない肩書きが一挙にかかり、そしてそれが徐々にマヤの女優人生を変えていくことになるーーー

授与式後のパーティーでも、相変わらずマヤは隅でもじもじすることしかできず、
満足に自分を売り込むこともできずにいた。
華やかなパーティーの中心にいるのは、大都芸能の速水真澄だった。
今年も大都芸能の躍進はとどまるところを知らず、12部門独占と圧巻の結果、
その若社長としての手腕はもちろんのこと、
ハンサムで普通にしていても女性の注目を浴びる真澄だが、
事結婚に関しては冷酷さが際立つ。
愛だの恋だのはヒマなくてはできない、そんな暇があるなら仕事をしているほうがおもしろい
あからさまな女優のアプローチをけんもほろろにいなす真澄を、ライバル社の人間は歯がゆい思いで
見ていた。
あの冷血漢で仕事の鬼の弱点はいったいなんなのか・・・。

そんな注目の的は果たして、壁際にポツンと佇むマヤにダンスを申し込んだ。

あの速水真澄がダンス相手に選んだのが、まさかあんな地味な少女だとは。
いやでもマヤと真澄に視線が集中する。
たどたどしいマヤを巧みにリードしながら、真澄は自分を覚えてもらえるように、
どうすれば目立つのかを考えろとマヤにアドバイスする。
この世界は、才能だけでは生きていけない、
それがスターへの道なのだと。

しばらくはおとなしく真澄の言葉を聞いていたマヤだったが、真澄の
「金の卵を孵る前にこわしたくない」という発言に激高した勢いで隣の人の足につまづいてしまう。
とっさにしがみついた真澄の胸、その感触はなにかに似ている、
そう、あの夏長野の別荘で触れたあの・・・。
マヤがなにかに気づきかけていることを察した真澄はさっとマヤを突き放すと、慌ててその場を後にした。
真澄とのダンスは充分に効果を発揮し、マヤはたくさんの著名人に顔を売ることができた。
その様子を静かに見ていた水城は、真澄の心の中の変化を冷静に分析していた。


助演女優賞獲得、そして大河ドラマ出演決定、
マヤの前途を祝してつきかげと一角獣の仲間たちが集まってくれた。
普通なら活躍をねたむ者も出ておかしくないはずのこの世界、
しかし不思議とマヤの周りには心からマヤの門出を祝い、応援する者しかいなかった。

桜小路に電話で受賞の事、そして大河ドラマ出演の事を伝えるマヤ、
しかし桜小路の反応はつれなく、どこか距離を感じる声にマヤはその理由がわからなかった。

その頃長野の福井病院では、
結核と栄養失調の後遺症でほとんど目が見えなくなったマヤの母、春が
いつかの切り抜きをボロボロになるまで握りしめながら
何処で何をしているとも知れないわが子の事を思っていたーーー

MBAテレビ局、
大河ドラマの記者会見が行われる。
初めて足を踏み入れる華やかな世界。
激しくたかれるフラッシュに、これまで経験したことのないスタジオセットやカメラの数、
どこか普通の人とは違う業界人同士のやりとり。
右も左もわからないまま、ただマヤは目の前の道を進み、その扉の向こうに足を踏み出した。

月影千草は深く沈んだ顔を見せていた。
あの子はスターになるかもしれない、でも大失敗するかもしれない。
女優としてダメになるか、大きく飛躍するか、
紅天女を生み出すため、千草はマヤにそれを賭けていたーーー。


第8章 華やかな迷路

MBAテレビ局大河ドラマ『天の輝き』
激動の明治時代、文明開化の嵐の中で
天の輝きだけを仰ぎみて生きる情熱的な一人の男を中心に
明治という時代を生きるさまざまな群像を描く

森平四郎を中心に、その恋の相手役となるおりん、
おりんの敵役である田沼虎次郎とその息子田沼満そして、その妹沙都子ーーー

マヤはその伯爵令嬢 田沼沙都子を演じる

テレビドラマは初めての経験、華やかな記者会見から衣装合わせ、スポンサー企業との顔合わせなど
息つく暇もないことに振り回されながらも、マヤはただ
演じられることの喜びに浸っていた。
平凡ななんのとりえもない自分が、なんにだってなれる、無限の可能性がある。

しかしそんな喜びは徐々に急激な現実世界の変化との狭間で揺らぎ始める。
一躍時の人となり、学校でも注目を浴びるようになる。
白百合荘には近所の人が連日押し寄せ、ひと目マヤの姿を見ようと話をしようと集まってくる。
セリフ覚えも、おんぼろアパートでは近所迷惑になってろくに本読みもできない。
それでも必死に自分の中に沙都子を見出そうと必死で取り組むが、
その姿勢が反対にドラマスタッフに生意気ととられてしまう。
日舞などの経験も殆どなく、殺陣の身のこなしや振る舞いがどうしてもぎこちない。
マヤの目の前には難題が山積みとなっていった。
それでも必死でほうきで長刀の特訓をやっているところへ、思いもかけない人物が訪ねてきた。
大都芸能、社長秘書水城
そして彼女の口からマヤにとって衝撃的な事実が伝えられた。
月影千草が、マヤを大都芸能に入れたいと申し出てきたとーーー

信じられないマヤに、水城は千草直筆のサインの入った契約書を見せると、
千草に見捨てられたと泣き叫ぶマヤを新たに用意したマンションに連れて行く。
マンションについても泣き通しのマヤ、しかし翌日水城に連れられて高校とスタジオ、そして
日舞の稽古と分刻みのスケジュールを渡され心の整理をつける暇もない。
そうこうするうちにMBAスタジオにはセットも組み立てられ、
本格的な撮影がスタートする。
自分自身に用意された沙都子の衣装に身を包み、スタジオ内に再現された明治時代の
風景に溶け込んだその瞬間、
これまでのどこか自信がなくておどおどした様子の少女は姿を消し、
文明開化の中、好奇心旺盛な一人の伯爵令嬢が堂々と未来を見据えて立っていた。

**

立稽古が始まり、少しずつテレビドラマの現場にも慣れてきたマヤ。
しかしながらまだ、ストーリーをコマ切れに撮影するそのスタイルになじめず、
先に撮ったシーンの心情を引きずってしまう。
それでも何とか必死に稽古に取り組むマヤだったが、どうしても納得のできないことが一つあった。

なぜ、千草は自分を大都芸能に預けたのか、あの宿敵速水真澄の元に!

あの日、千草は自ら大都芸能に赴き、真澄にマヤを託した。
今まで何度口説いても決して頭を縦に振らなかったマヤを、よもや師匠自ら差し出してくるとは、
真澄は嬉々とした表情を隠すこともなく、千草の要望を受け、
そして代わりに千草は真澄の義父、速水英介が個人的に出資しているアクターズスタジオの講師を
務めることとなった。

にわかには信じられないその話だったが、千草自身の口からその事実が告げられると、
マヤはあふれる涙を止めることもせず、真澄に差し出された契約書にサインをした。
「君はスターになるんだ」
自信ありげにそう告げる真澄、その時マヤに一輪の紫のバラが届けられた。
そうだ、自分がスターになれたらきっと、紫のバラの人は喜んでくれる。テレビを見てくれる・・・。
バラを握りしめ微笑みを浮かべるマヤを見つめる真澄の顔は、なぜか冴えない。

「なんのまねだ」
社長室に戻った真澄は、水城に尋ねた。
「きみが贈ったんだろう?」
「それがわかるのは、当の紫のバラの人本人しかいませんわね」

水城は紫のバラの人の正体に気付いていた。同時に真澄が名前も名乗らず紫のバラを贈る真意にも・・・
「あの子を愛してらっしゃるのね」

思いがけない水城の言葉に激しく動揺する真澄。
11歳も年下の少女を、冷血漢の自分が愛するなどあり得ない、しかし
真澄自身も自覚のないその思いを愛だと言い切る水城の頬を、真澄は思わずはたいてしまう。
とっさに出た、コントロールできない自分の行動。
それは真澄自身にとっても初めての感情だった。

**

稽古を通じてマヤは確実に沙都子になっていった。
まだカメラの前での表情づくりや、やっと乗ってきた所でかかるカットの声など、
戸惑うことは多いが、早く慣れるしかない・・・
そう思っている時、スタジオに初めて見る顔があった。
青春ドラマで人気の里美茂だ。
初めてにもかかわらずその持前の明るさと人懐っこい笑顔、いつの間にか心の中に
滑り込んでくるような親近感に、マヤは好印象を抱いていた。

ある日、マヤは沙都子の扮装で記者会見に呼ばれた。
そこに現れたのは、ボロボロの衣装に身を包んだ亜弓。
亜弓は春から帝都テレビで始まる新ドラマ『虹の記憶』に出演するのだ。
ある事件の為に一切の記憶を失くしてしまう少女、聖子役。
未来の紅天女を競う二人の若き女優が、春のドラマで一足先に争う・・・
視聴者の期待をあおる、大都芸能の巧みな戦術だった。

北島マヤ『天の輝き』VS姫川亜弓『虹の記憶』

日本中の注目を浴びる、亜弓と比べられる・・・
無意識に肩に力が入り演技が固くなるマヤを、里美茂は優しくフォローする。
自分をさりげなく励ましてくれる里見の優しさに、マヤの心は温かくなるのを感じた。
しかしそれとは反対に、マヤに、里美のファンの視線は冷たく突き刺さる。

気付けば視線が里見を追ってしまう。
自分の食べかけのエクレアを「あの子のならいいや」とパクリとくわえた里美に
心がずきんとしてたまらない。
里美に腕をつかまれるシーンで、沙都子の仮面がはがれ、顔を真っ赤にしてしまう。
里美の笑顔を見るだけで、胸のどきどきが止まらない。

マヤは里美に恋をしていた。

一方、帝都テレビでは、亜弓が完璧な演技力で撮影をこなしていた。
記憶を失くした少女、自分を車ではねた青年、洋二を
恋人がいると知りながら愛してしまう。
しかし自信に満ち溢れていた亜弓の耳に、共演者の声が聞こえてくる。
「姫川亜弓の目、あれ、恋してないぜ」

意識しないようにと思っても、里美の声が、笑顔が頭から離れない、目を離せない。
恋をして、演技ができないマヤ。
それでも何とか必死に、里美にあきれられないような演技をしようと自分の心に蓋をして
必死に沙都子に集中しようともがいていた。

どんなに完璧に愛を表現しているように見せても、
恋をしている目ができない亜弓。
しかし亜弓は端役の俳優を巧みに誘い、その俳優が自分に向けてくる
恋する熱いまなざしを利用して、その表現を体得していった。

大都芸能では、北島マヤの売り出し戦略が話し合われていた。
大河ドラマのスタートに先駆けてマスコミを利用した売り込み、
スポンサー企業とのタイアップCMと同時に
ドラマの出演シーンを増やしていくことで人気を高める。
さらに放送開始に合わせた全国でのイベント参加や、夏休み公開映画の主演、
大作舞台劇への出演など、向こう一年間のスケジュールが詰め込まれるなか、
真澄はもう一つ大きな仕掛けをもくろんでいた。

北島マヤ、行方不明の母親との再会・・・・
裏で密かにマヤの母、春を見つけ出した真澄は、ほとんど失明状態であることを知ると
春を軟禁状態にするよう病院に金を握らせ、マヤの情報が入らないように規制をかけさせた。
全ては劇的な再会を演出するために・・・マヤをスターにするために・・・。
しかしこの事実を知ったら、恐らくあの子は俺の事を殺したいほど憎むだろう、
そう思うと冷血漢なはずの真澄の胸はなぜか痛む。

そこへ水城から、正式にマヤのマネージャーに任命してほしいと直訴の連絡が入る。
「マヤは恋をしています。共演者の里美茂に・・・・」

真澄の瞳は白く固まる・・・・

マヤの売り出し戦術が進むにつれ、周囲の妬みの感情はどんどん表に現れてくる。
マヤに映画の主役を奪われた、巴万里
マヤに出演シーンを削られた、吉川
マヤに長年務めていた日向電機のCMを取られた大女優山崎竜子
そして、マヤが恋する里美茂のファン

それぞれの思惑が醜く渦を巻くスタジオ、
そんな中、マヤの撮影シーンがスタートした。
沙都子がパイを口にした瞬間ーーー

仕込まれていたガラスの破片がマヤの口内を傷つけた。

第09巻へは・・・こちらから

*****感想**************************************
前回、あらすじ短くなるかもなんて言ってて嘘嘘!!
やっぱり劇中劇やってないと内容が多くて長くなりました。
しかも心情炸裂の芸能界編!
真澄の心も、マヤの心も、激動だらけで大変です。
真澄さん、ヘレン・ケラーのウォーターばりに、自分の感情がマヤへの愛だと
指摘され動揺中。(こ、これが愛・・・!!この気持ちが、愛するということ!?)

一方マヤはマヤで、しっかりはっきり初恋しちゃっています。
桜小路君に対してはあんなに、この気持ちなんだろ~~、わかんないけどまいっか~~~みたいな
適当な感じだったのに・・・。


高校生女優、マヤの栄光と挫折の第8章はいろいろ辛すぎて、
これまであんまり真剣に読んでなかったのですが、
改めてじっくり読むと、すごく重要なシーンやセリフが満載でした。

次巻はもっと・・・・つらいよね。

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