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今回は、東野圭吾『白夜行』を紹介します。本書を読むきっかけは、ドラマ化されるということと今の時期に作者が直木賞を取ったということで読んでみました。
亮司や雪穂が犯行を犯した直接的な描写がないのですが、第三者的な描写で書き連らねています。全ての犯行がつながっていくのは第13章になりますが、だんだんどこかでつながって来るような描き方でだんだんわかってきます。謎解きみたいな要素があるから、想像力が書き立てられるのでしょうね。だから、850ページぐらいの小説も一気に読み進めることができたんでしょうね。
結果的には、亮司と雪穂は愛情で結ばれていたんじゃないかなという感じがしますね。愛情というよりは、同士といった愛情よりももっと強い結びつきでね。亮司と雪穂のことに深く入り込もうとしたら、必ず殺される。もう負の連鎖に入り込んでしまっているというよりも、もうこの道しかなかった。全てのつじつまを合わせるように。
印象的な言葉は、雪穂が言った「あたしの上には太陽なんてなかった。いつも夜。でも暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから。太陽ほど明るくはないけれど、あたしには十分だった。」ということだ。この言葉こそ、この本で語られている全てだと思う。
ドラマを見ていると、原作とは結構違うなあと思う。しかし、原作には原作の面白さ、ドラマにはドラマの面白さがあるような気がする。それでいいのではないかと思いますね。
一年以上も前の記事にTBありがとうございました。
なんだか記事の最後にヘンなキャスティングのことを書いているので、読み飛ばしてくださいね(笑)
ドラマは全くアプローチの仕方が違っていたので、「別物」でしたね。
役者さんのイメージもちょっと若かったような気がします。
大好きな本がドラマ化されるといつもちょっとだけガックリしてしまうのですよね(汗)
私はどちらも楽しめましたが、やはり原作を超えるほどのドラマ化や映画化にはなかなか出会えませんねぇ。
とかいいつつ自分の好きな本が映画化したりすると喜び勇んで観に行っちゃったりするんですけどね。
見方によっては、ドラマ版が良いという方もいるんですよね~。
う~ん…
東野作品としては、最近読んだ「ゲームの名は誘拐」がすごい面白かったですよ~。
確かに、ドラマと本とで違ったものになっていましたね。もう、ドラマのイメージで本を読んでしまったのでキャストのイメージの違いについてはコメントできませんね。
・こばけん様コメントありがとうございます。
確かに、ドラマよりは本のほうが良かったという印象はあります。おっしゃるとおり、原作本を超えるドラマや映画は極めて少ないですね。
・気ままな中年ライダー様コメントありがとうございます。
これは、ドラマが原作本を超えられなかったことを意味しているんでしょうか。原作本に忠実であれば、ドラマとしては面白くなかったかもしれませんがね。
・manganese様コメントありがとうございます。
私は原作本のほうが良かった感じがしますが、ドラマのほうがいいという人もいるんですね。ドラマはラブストーリーみたいなつくりをしていましたからね。ちなみに、ドラマは半分ぐらいしか見ていません。
ぼくも東野圭吾 初挑戦でしたが、とても面白い作品でしたね。
850ページほどありましたが、一気に読み終わりました。東野作品は4冊ほど読みましたが、白夜行が一番良かったですね。
それでは失礼します。
白夜行は東野作品の中でも好きな作品です。
現在は片思いを読んでいます^^
東野作品はブログに載せていないものも含めて50作ぐらい読みましたが、私のなかのベスト1は白夜行です。白夜行から東野作品を読み進めようと思ったきっかけとなる作品です。
放置しまくりのブログだったので、久々に見てSPAM消したりしてみましたw
東野圭吾はほとんど読みましたが、どうも軽いタッチなので、内容を忘れがちになります。
本はかなり多めに読むほうなので、読みたい本が見つからないときに、「普通に(無難に)面白いかな」と東野作品を手に取ることが多いですね。
けど、どれを読んでも外れがないのは、作家として素晴らしいことだと思います。