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今回は、東野圭吾『悪意』を紹介します。本書を読んでみると、周りの人が信じられなくなるなあという感じがします。いつ、自分が悪意をもたれるかも分からないわけですね。
人気作家、日高邦彦を殺した犯人は、幼なじみの野々口修だということは、加賀恭一郎の推理によってすぐわかるが、動機というものがわからない。動機の解明について加賀は推理を働かせることになる。そのために使われるのが、野々口修の手記と加賀恭一郎の記録である。これらの2つのものが交互に展開される。野々口修は、日高邦彦を殺すという計画を前からたてていたのであるが、それと共に、本当の動機を知られるのが嫌なので、最もありそうでふさわしい動機をどう偽装するかを計画するわけである。そういうトリックを、野々口修の手記にも忍ばせているわけである。そのために、野々口修が用意周到に計画を立てていただろうし、そのための工夫や準備に時間をかけるわけである。
私が、本書を読んで思ったことは、これが動機かなというものを何度も覆されるという面白さがあった。悪意という負のエネルギーのすさまじさを感じると共に、そんなことで人を殺すという一線を越えるんだなという感じがする。
※ホワイダニット(Why done it?):犯人は何故犯行に及んだのか(動機)
トラックバックありがとうございます。
それで、たいへん唐突なお願いで恐縮ですが、いま私のブログの最新記事に「本屋バトン」というのがあります。
もしご迷惑でなければ、「本屋バトン」、受け取っていただけないでしょうか? もちろん気が向かなければ強制はいたしません。
よろしくお願いします。
「本屋バトン」、受け取っていただけないでしょうか?とのことですが、受け取った上で近日中に答えてみたいとおもいます。
それでは失礼します。
また見に来ます♪
TB&コメントありがとうございます。ぜひゆっくりご覧ください。
それでは失礼します。
東野さんの「悪意」を読了してアップしたので、
TBさせていただきました!
ホワイダニットの意味もここで知りました。。笑
またTBさせていただく事があるかもしれません。
その時はよろしくお願いします♪
でわ失礼しました!
>またTBさせていただく事があるかもしれません。
いつでもどうぞ。